しばらく空き家になっていたミツバチの巣箱を掃除する。すると中から、カメムシのでかいやつを発見。普通のカメムシの3倍くらいはある。形からこれはカメムシの仲間の「サシガメ」だろうと見当をつける。
相手はすぐ擬死したように動かない。越冬して惰眠が良かったのだろうか。調べてみると、「オオトビサシガメ」だった。日本産サシガメで一番大きいのがわかった。そういえば、以前、「ヨコヅナサシガメ」というかっこいいサシガメがわが家にやってきたことがあった。それに比べれば、オオトビサシガメはその「横綱」よりでかいが、いかにも地味な装いだ。
平べったい体は人家や家屋に滑り込むようにできているらしく、集団で越冬することがあるそうだ。手でつかもうとすると刺されることもあり飛び上がるほど痛いそうだ。針状の口は折り曲げられているらしく見ただけではその全容はわからない。
もたもたしていたら、いつの間にか逃げられてしまったが、いよいよ虫たちが動き始めたのがわかる。昨日の夜には10cmくらいのムカデがトイレにいて、あわてて捕獲したことがあった。ムカデは脅すと動かなくなる習性があり、長いトングで捕獲に成功。いつものように熱湯処分とする。越冬から春へ。桜並木はきょうの強雨で樹下をピンクの絨毯にした。