山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

歩いて火に入るクスサンの死

2012-10-10 21:43:37 | 生き物
 焚き火をしているとき、大型の蛾がやってきた。
 ヤママユガの仲間の「クスサン」(楠蚕)という名前らしい。
 あまりに大きいのでデジカメでクスサンを追う。

        
 ところがあっというまに、彼は火のそばに向かって歩き出し、燃えてしまった。
 なんということだ。
 昆虫が自殺するなんて初めてみた。

                    
 そういえば先日、栗の樹の下で羽化したばかりの蛾を和宮様が発見したことがあった。
 あまりに大きく、ふさふさの白い毛をしていた。
 きっとこれがクスサンに違いないと思った。

 そのうえさらに、今日の夕方、近所の人と世間話をしていたら、毛虫に栗の葉の殆んどを食われて、栗が実らなかったと言う。
 これは栗や楠を食樹とする大食漢のクスサンの幼虫の仕業に違いない。
 これで三つの事象がつながったというものだ。

 昆虫の自殺を初めて目撃した。
 燃える火に群がる蛾を描いた日本の近代絵画の巨匠速水御舟の絵「炎舞」の迫力を思い出した。
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