寺社に願掛けもしなかったせいか、新年の新たな気持ちは進展していない。が、先月中旬に、わが家が裏山の日陰にあるため、背の高くなった樹木を集落のほぼフルメンバーの総力で皆伐してくれた。おかげで太陽を家から望むことができたのだった。集落の総意に感謝するとともに、本年も集落に貢献できることを育んでいきたいということでは、新たな気持ちになったことは間違いない。
今年も新聞各紙(読売・毎日・産経・朝日・東京・日経)6紙を読む。昨年は東京新聞が最も鋭い記事を展開してくれたが、今年はどうだっただろうか。同紙の「社説」では、2015年国連で18歳のマララさんの講演を踏まえて開発目標(SDGs)を十年後の2030年までに達成することを次世代に約束したことを取り上げた。そしてとくにその中の「誰一人も置き去りにしない」「地球規模の協力体制」についてこの20年代をどう生きるかが大切だと呼びかけた。
昨年ほどではないものの、一人の人間にスポットをあてた障碍者への無関心と皇室タブーについての記事がまさに東京新聞らしい。というのも、他紙の多くは「朝日」を除き経済中心の社説が多かったからだ。