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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

春がマンサク・ネコヤナギを連れてきた

2022-03-11 22:55:21 | 植物

 先月から咲いている「マンサク」(マンサク科)の花。シカに食べられたマンサクはやはり花が少ない。いっぽう、去年入手したマンサクは花数が多い。多過ぎるとそのもじゃもじゃが邪魔だ。とはいえ、日当たりが悪く、寒い場所だったのにもかかわらず、よくここまで頑張ったとホッとしている。

    

  マンサクは、花が多く咲くと稲が豊作・満作で、少なく咲くと不作と言われている。今年はきっと豊作だと判断しても良いだろう。同時に植えた「トキワマンサク」の花は4月なのでまだ咲いていない。しかし、葉が常緑なので葉をつけたまま冬越ししてくれた。

  1月から赤い実をつけたアオキを生け花で楽しんできたが、その実が元気がないので収穫した。結構な量があったので、それを裏の道草山にバラまいた。うまく発芽してくれるといいが。実が大きく果肉が少ないので野鳥からはあまり歓迎されていない。シカは葉や枝が好きなようで食痕が時々ある。

             

 ネコヤナギ(ピンクオパール)を植え付けたのは、去年の5月16日だった。猫の尾っぽのようなネコヤナギがさっそく花を咲かしてくれた。地方によっては、「イヌコロ」と呼んで、犬と結び付けた。東北では「ベコヤナギ」と呼んで、牛と結び付けた。それほどに、愛らしい柳である。

 最近では、護岸や擁壁の緑化などの環境保全に注目されている。つまりそれは、根っこが土壌をとらえて流出を防ぐということだ。わが家も急峻な斜面に植えこんである。なんとか根をしっかり伸ばしてほしいと願うばかりだ。というわけで、やや暖かくなった日差しに汗さえかいてしまった。

 

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まんさくの 音沙汰に 山ぐらしあり

2022-02-14 22:34:54 | 植物

 先日、ハンターがシカを捕獲したというのにもうシカの気配がある。梅の樹皮が食われていたし、糞も散らかしていた。柵を越えて畑に侵入した足跡もあった。が、トンネルマルチをしておいたのでノラボウ菜の若葉は食われなかった。そんななか、畑の隣ででひょっこりマンサクが咲いてくれた。このマンサクもシカになんども食われて成長が思わしくなかった1本だった。

    

 いっぽう、去年バタフライガーデンに植えたマンサクはもうつぼみをいっぱい着けていた。「まんさくの音沙汰に山くらしあり」(金子皆子)の俳句についついうなずいてしまった。

 また、そのそばに植えたジンチョウゲにもつぼみをつけていた。今のところシカやイノシシが侵入していない場所だが早急に手を打たないと被害が出てきてしまうのは明らかだ。春が近づくにつれて害獣との戦いが残念ながら始まっている。俳句にうつつを抜かしている場合ではない、かー。

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ひっつき虫注意報!?

2021-11-30 21:13:32 | 植物

 ここ数週間のこと、冬支度のための草刈りに追われる。畑のあちこちにある荒地状態の所はこの作業でずいぶん見通しがよくなった。ススキやコセンダングサなどなにしろ2mを超える雑草を野放しにしていたからだ。そのせいか、軍手や衣服には「ひっつき虫」がごっそりついてしまう。そのひっつき虫を捕獲するのが毎回のルーチンワークとなってしまった。

   

 ちゃんと取らないと、ちくちくして体が痒くなり座るのもおっくうになることもあるほどだ。そのほとんどが、熱帯アメリカ原産の「コセンダングサ」だ。なかには茎の根元が2~3cmもあるので、ナイロン草刈り機では刈ることもできない。

           

 コセンダングサの実の先端は「刺毛(シモウ)」という鉤を持っている。無理に引っ張ると衣服の糸がほつれてしまうので厄介だ。先輩が指摘するように草刈はやっぱり花が咲く前に刈ってしまうのが原則なのだが、ね。

    

 いかだ社『ひっつき虫観察便利帳』によれば、ひっつき虫には、ヌスビトハギなどの「かぎ爪型」、コセンダングサなどの「刺毛型」、オオバコなどの「粘液型」、イノコズチなどの「クリップ型」があると、類型化している。優れた児童向け図書だ。いや、高齢者にもとてもわかりやすい。

  なお、来月よりブログの更新を週三日を基本とすることにした。体力・知力・気力・記憶力の衰えは目に見えて絶望的となってきたからだ。老人力というものさえかなたになっている。とりあえず三日でさえも持続できればラッキーとしよう。それが生きているあかしでもあるからね。ブログをやれること自体が感謝でしかない。とりわけ300件前後の訪問者の叱咤激励、温かい声援がありがたい、それを忘れないブログでありたい。。

 

 

 

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綿花とは実のことをいう!?

2021-11-18 22:36:21 | 植物

 春に植えた綿の苗からやっとワタができ始めた。スコップが入らないほどの硬い土だったので生きていること自体奇跡のようなものだ。今ごろになってその土に藁や糠などを撒いたが、最初から土づくりからやればよかったのだ。とはいえ、「オクラ」と同じような花が夏あたりからちらほら咲き出してくれた。

                

 本来なら今ごろは白い綿花がはじけた風景がいっぱい見られる時期だったのに、花さえつけることができなかったのもいる。「綿花」とは、わたのことをいう。秋に咲く綿が花のようになるので命名される。たしかに混乱して使用していた。                 

     

 綿のなかに種があるのでそれをとりだそうとするがなかなか取れない。そのくらい綿の繊維が強いのだ。種をしっかり防御しているのが綿花なのだ。その力を人間は衣服に利用してきた。

         

            

 一つの綿花のなかに、10粒の種が包まれていた。純オーガニックコットンのブランド「メイドインアース」を作っているKK「チーム・オースリー」が、在来種の「和綿」を守ろうとプロジェクトを結成した。企業のそうした努力はなかなかニュースにならないのが残念。いま栽培している綿が和綿かどうかさえまだ分からない。植民地ではなく日本で育ててきた綿花栽培の伝統を、その遺産を、継承しようとする趣旨に敬意を表したい。

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どうするセイタカアワダチソウ!!

2021-10-31 22:15:40 | 植物

  少し遠回りをして買い物に出かける。久しぶりの道路から見える風景はセイタカアワダチソウの群落が目立っていた。思いなしか群落が拡大しているように見えた。画像でははっきりわかりにくいが、そのセイタカアワダチソウを沿線沿いにきっちり定植しているかのような見事な群落もあった。

         

 きょうは衆議院選挙の投票日及び開票の日だ。残念ながら政治は都会中心主義から脱却できない戦後を継承している。地方議員の羅針盤はどこにあるのだろうか。道路や観光地が良くなったとはいえ、どういう生き方をめざすべきか、どういう日本であるべきか、どういう地方にすべきか、という基底的な問いが政治家から欠落している。つまり、それを選ぶ側の姿勢も問われているということは言うまでもない。

         

 農業や林業では生活ができない現実、地方を捨てさせない政治が喫緊の課題だ。地方議員の危機感のなさにいつもがっかりする。そんなことだから、わが集落においてもセイタカアワダチソウの侵出もじわじわと迫っている。すでに隣の耕作放棄地からの侵出が激しくなったので、まずは刈り払い機で境界の前後をきれいに刈り取る。一緒に刈り取ったススキは畑のマルチに使う。

               

 刈り取ったセイタカアワダチソウはわが家の焚き火場で灰にする予定だ。選挙結果もその後も、大きな変化を期待はできないので、セイタカアワダチソウの猛威は今後もしばらく蔓延していくことは確かだ。

 しかしながら、セイタカアワダチソウの有効な利用法もあるようだ。漢方の薬とか煎茶にするとか入浴剤に効くとかがあるが、それも考慮するにしても量が多すぎる。       

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魔女が呪術に用いたというワラビ発見!!

2021-10-17 22:03:58 | 植物

  リハビリを兼ねて毎日ウォーキングをしている和宮様が「近くでハナワラビを発見したわいな。一緒に見に行くかいな」とおっしゃるので、近くの陽当たりの悪い道路際を見に行く。魔女が呪術に用いたというハナワラビ(ハナヤスリ科)は、いわゆるワラビとは違う。

                  

 ふつうのシダ植物は、葉の裏に胞子を作る。しかし、ハナワラビは胞子を作る「胞子葉」と地際にできる「栄養葉」に分化しているのが特徴だ。両方とも、秋の山菜として食べられる。以前、尾上さんらに食べさせていただいたこともある。ワラビほどアクが強いというより他の食材を邪魔しない控えめな山菜でもある。

                  

 まだ胞子が褐色になっていない。来月ごろに褐色の胞子が数の子のようにできていく。ゆがいて芥子マヨネーズ和えが旨いそうだ。しかし、大きな群落を作らないので大量に確保できない。秋に芽生え春に枯れるので正式には「フユノハナワラビ」という。そう言えば、この場所で以前ハナワラビを見た記憶があるのを思い出した。きょうは5本確認したが、以前は数本だったように思う。それほどに緩慢な生き方をしている。        

 

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「二度咲き」したキンモクセイ

2021-10-07 22:03:08 | 植物

 わが家の玄関に通じる道には「キンモクセイ」の大樹がある。先月、花が咲いたがすぐに終わってしまったので「今年はばかに早いなー」と思っていたところだった。和宮様は匂いに敏感ですぐに二度目の開花がわかったようだ。

     

 たまたまきょうのニュースで、キンモクセイは二度咲きすることがあるとの情報があった。その理由はまだ解明されていないという。おそらく天候にあるだろうと推測はできるが。キンモクセイは、クチナシ・ジンチョウゲとならんで「三香木」と言われている。古来から香木は珍重されていたが、1970年代~1990前半には、キンモクセイはトイレの芳香剤として一世を風靡した。確かにどこのトイレへ行ってもこの匂いだった記憶がある。

               

 平安時代にキンモクセイが歌に詠まれた記述はないようで、詠まれたのが江戸時代からというので、やはり、江戸以降、中国から移入されたようだ。しかも、オス株しかないので種はできない。挿し木で広まったということだ。今回の二度目の開花は、落ちた花の絨毯が今年も見られる勢いだ。      

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墨田か隅田か混乱の花

2021-09-14 22:13:14 | 植物

 秋というのに近所の方からいただいたアジサイの花が咲いている。挿し木で育てたのでどんな花が咲くかを忘れていた。しかも、シカが若葉を食べてしまったので成長が遅れていた。花を見てそれは「スミダノハナビ」という品種だったのがわかった。しかし、「墨田の花火」と「隅田の花火」とがネット上で混乱している。隅田川の花火であるならば、「隅田の花火」が正解だろう。墨田区の花火と解釈すれば「墨田の花火」でもいい。この混在は区内にも多数あるようだ。

       

 この漢字表記には関心もないが、横浜の民家の庭から発見されたという。1970年代にアジサイ研究家の山本武臣氏が発見して「fire works」と名付けたが、花光園の中村利夫氏が「隅田の花火」と名付けたという話もある。80年代に「サカタのタネ」が市場へ紹介することで全国へ広まったらしい。

 それはどうあれ、「隅田の花火」という命名は素晴らしい。装飾花の軸の長さから花火を連想するとはなんと想像力が豊かなのだろう。ほんのり青みかかったところは日本的だ。ほんとうは秋前に剪定しておくと花つきが良いらしいが、やっと咲いた一輪の花を伐ってしまうのは無理というもんだねー。

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成長早いヒガンバナに

2021-09-13 22:21:31 | 植物

 和宮様が「早くしないとヒガンバナが埋もれてしまうぞな」と、毎年花芽が出てくるところの雑草を刈るべしとの託宣が出された。いつものようにあわてて背の伸びた雑草の草刈りを始める。すると、数日後さっそく待っていたかのようにヒガンバナの花芽が出てきた。

          

 伸びてしまった茎を数本斬ってしまったが、ダメージはなんとか少なくて済んだ。その数日後にはあっという間にニョキニョキ茎が伸び、蕾も膨らんできて、急いで開花した慌て者もいた。これでなんとか雑草の畝に赤いシンボルがピリッと佇立した。

                 

 秋の彼岸のころ咲くということから「ヒガンバナ」と命名されているが、秋の彼岸と言えば9月23日前後だ。それがもう咲いてしまっている。つまり10日ほど早い。これも温暖化の影響だろうか。ヒガンバナは毒があることで有名でもある。これを間違って食べてしまうと彼岸に行ってしまうよということから、ヒガンバナの命名がされたという説もある。

           

 そしてきょう、高齢のカラスアゲハだろうか、さっそくアゲハが蜜を吸いにやってきた。忙しく飛び回っていたのを見ていたらこちらに気が付いたのか、急に警戒してしまいどこかへ行ってしまった。ヒガンバナレストランは期間限定の今しか開店しない。明日はどんなお客が来るのだろうか楽しみだ。   

 

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これが樹だって!? 紛らわしい「コアカソ」

2021-08-31 22:38:47 | 植物

 雑草園となっているわが庭にイラクサ系の植物が仲間となっている。イラクサだと背や葉が大きく繁茂するので駆除の対象になる。しかし、この「アカソ」系のは、茎や葉柄が赤く大きくならないので鑑賞に堪えられる。しかも、葉の先端の尾状突起がユニークだ。

                

 はじめは、赤味があるので「アカソ」ではないかと思っていたが、アカソの葉の先は三つに切れ込む。とすると、尾状の葉で似たものには、「コアカソ」か「クサコアカソ」があった。「コアカソ」だけが木本で、それ以外は草本だった。とても樹には見えない。そのうちに茎が木質化するらしい。

          

 コアカソの葉の鋸歯は10対以下というから、数えてみると、どれもちょうど10対ほどあった。「クサコアカソ」の鋸歯はもっと多くて20対くらいまであるようだ。ただし、クサコアカソは図鑑には載っていなかったので正確な判断はできないが、鋸歯だけで判断できるのも善し悪しか。その「しか」だが、シカがコアカソを好物としているのでシカの侵入も心配だ。      

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