高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
天袋を覗く
手に触った
制帽に黴が
半島遥々と
持ち帰った
母の手から
幼少の頭に
冠った時の
亡父の感触
手が届かぬ
床の間飾る
亡夫の遺影
制服制帽が
包み込んで
見えない体
サイズ違い
知るほどに
程遠い体感
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
天袋を覗く
手に触った
制帽に黴が
半島遥々と
持ち帰った
母の手から
幼少の頭に
冠った時の
亡父の感触
手が届かぬ
床の間飾る
亡夫の遺影
制服制帽が
包み込んで
見えない体
サイズ違い
知るほどに
程遠い体感