「高屋敷の十字路」の寄り道

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春の扉絵から(05.04.01)

2005-04-01 09:53:53 | Weblog
高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から

小・中・校そのほか春に通り抜け出た学校のことなど
定かでなくなってしまっているのに校舎から眺めた
桜の感触から聴こえてきたりする響きに耳を傾けたり。

娘の誕生祝いにいただいた桜の木が花開くようになって
これからという時にアメシロにやられどうしたものか
なんて困ったあげくにとうとう伐ってしまったことがあった。

高齢で引っ越しに同意してくれたじいさんのペットみたいに
運んもらった庭木のなかの八重桜の古木は何処の誰だかが
庭に入り込んで灯油タンクの底栓を抜いて汚染され枯れてしまった。

たぶん10代の曲がり角だったか気ままな一人旅で姫路城の桜を眺め
四国に渡って金比羅山や栗林公園で眺めたりしているうちに雨模様になり
行くつもりだった小豆島に渡らず桜前線とともに鈍行で引き返したことも。

西行の“願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ”は
いつ何処でどのように出会ったか覚えが無いのに見果てぬ夢みたいで
近くから遠くまで時と所を隔てるように桜には人それぞれの想いが。

いつの間にやら自転車を引きだしては何度もその下を通り過ぎた
あたりに回帰するみたいに出向いたりなんてこともあったりして
憧れ出ずる場所が人知れぬ生涯の花の名所となったりするようだ。
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