高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
蝉時雨など
掻き消して
弾ける川面
葦の茂みを
駆け上った
脛の擦り傷
撓み具合が
日々違った
手製の釣竿
浮き沈みを
嗅ぎ分ける
にぎり具合
老婆の手が
餅を拵える
臼の底から
握って開く
指の先まで
見透かされ
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
蝉時雨など
掻き消して
弾ける川面
葦の茂みを
駆け上った
脛の擦り傷
撓み具合が
日々違った
手製の釣竿
浮き沈みを
嗅ぎ分ける
にぎり具合
老婆の手が
餅を拵える
臼の底から
握って開く
指の先まで
見透かされ