高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
あざやかに萌え揺らいだ木々など
ひと雨ごとにフツーの緑に染まって
すき間からカッコーの鳴き声が響く。
落ち着き払って托卵などしやがって
この“人でなし”などと言うまでもなく
鳥獣のなせる仕業がまかり通る季節に。
ビンボーで多感な青春を持て余した
昭和30年代に殺人事件が多発したが
今じゃ事件数は減って極端な様変わり。
婆さんの昔語りから童話や小説へと
読み聞きしてきた変身譚を忘れても
胎生がはらむ獣から人へのマッピング。
人間としての架橋を孕みようもなく
何も聞こえず届かず凶器も及ばない
互いを隔てながら共に生きるよすが。
気づけばこの世でどんな橋を渡った
とにかく生き延びるためにあれこれ
どこから何まで人間として問えるか。
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
あざやかに萌え揺らいだ木々など
ひと雨ごとにフツーの緑に染まって
すき間からカッコーの鳴き声が響く。
落ち着き払って托卵などしやがって
この“人でなし”などと言うまでもなく
鳥獣のなせる仕業がまかり通る季節に。
ビンボーで多感な青春を持て余した
昭和30年代に殺人事件が多発したが
今じゃ事件数は減って極端な様変わり。
婆さんの昔語りから童話や小説へと
読み聞きしてきた変身譚を忘れても
胎生がはらむ獣から人へのマッピング。
人間としての架橋を孕みようもなく
何も聞こえず届かず凶器も及ばない
互いを隔てながら共に生きるよすが。
気づけばこの世でどんな橋を渡った
とにかく生き延びるためにあれこれ
どこから何まで人間として問えるか。