普通なら ガラスケースの中に 温度調整して 展示してあるような 雛人形で 私の目を奪ったものが画像にアップしたもの・・ 嘉永5年 ( 1852年 ) の 内裏雛 です・・・165年もの 月日を超えて、私の目の前に ごく普通に 手に取る事が出来るように ( もちろん 触る事など とんでもないですけど ) 飾られている 姫・・ 着物の鮮やか過ぎる事を考えたら いつの時代かに 補修されているとは思いますけど・・・いやはや・・なんとも・・・素晴らしいですねェ・・これが飾られていた当時、英国では タティングレースが 貴婦人達の間で 愛され作られていた事を思うと、同じ時代の物を 国こそ違え、目にするのは感動します・・・これ以外にも 江戸時代の素晴らしい 雛人形も飾られ、かなり大きなものですけど、天人雛も 素晴らしいものがあり ( とても優雅で美しい顔立ちは 自分を観るような気分に酔いしれて・・) また 「 浮世雛 」 という 能 や 狂言 の場面を表現した 小型の雛人形など・・展示され・・・ なによりも それれの歴史ある 人形達の 中央には かなり大きな 吊るし雛 が・・しかも 多分 地元の 小学生達が作ったのでしょうか・・ お家で 可愛い子共が 作った手作りの お雛様を 飾って 家族が楽しむように・・・ 子供達が作った おひなさま が 飾られているんですよね・・・・ 美術館とかの 展示会では絶対にあり得なような・・・ど素人の 幼稚な子共の 作ったようなものが 一緒に 飾られている・・・ なんと申しましょうか・・・いかにも 地元の展示会・・庶民が楽しむ 雛祭り・・といった 風情でしょうか・・・ それにしても・・・実にすばらしい 雛人形ですねえ~・・・ 私に似せて作った様な・・と言うよりも 時代的に 私が似ているのかもしれませんけど、上品な 美しい お顔の まるで 光源氏のような 天神様でしたねえ~・・・ ん? ・・・ なにか変? ・・・・ そうそう・・この 柏屋の前には 川が流れているんですけど・・・桜の花の並木が 満開でしたねえ~・・・・
宿の建物の土間を抜けて裏に回ると、白砂の広い場所を囲むように 白塗りの土蔵が並んでいて、今日はお休みになっていましたけど、食事のできるレストランになっていたり、今回は その一つの 土蔵にも 雛飾りがあると言う事で・・ まあ なんて言う事でしょう・・ ご自由にお入りください、 入場人数の確認をしたいので、良かったら おはじきを箱の中にれて下さい・・ と書かれた札の横に 小箱はあって ひとつおはじきを別の箱の移して 自分で扉を開けて勝手に入ってイイですよ・・て感じ・・中には 壁一面に沢山の雛人形が展示されていたり、 「 竹雛 」 といって 丁度 竹取物語のかぐや姫が 居るように、太い孟宗丈を切った中に 手のひらに乗るような 木目込みお雛様が 一本に一体づつ入って 飾られていたり・・・2階に上がると 私的には ひっくり返る位ビックリするような 雛人形が並んでいるじゃありませんか!・・・いろいろ観てるつもりでしたけど、初めて見たのは 画像にアップした 「 押絵雛 」 明治時代中期以降に盛んに作られたと言われる 丁度 今でもよく見かける 押し絵羽子板に付けられているような 押し絵と同じ技法で作られて 下に木の棒が付いていますので 多分 何かに棒を刺して立てて飾るんだろうと思いますけど、何とも表情豊かに・・しかも 江戸時代の物なのに 生地の色褪せもほとんどなく、見事なものですねえ~・・
画像にアップした物が、先程ちょっと書きこんだ 「 御殿飾 」 京都御所を形取った江戸時代の 雛飾りです・・ 画像には収まりきらずに まだ画像の左側の方に 沢山あるんですけど・・まあ 見事なものですねェ~・・・展示してある、柏屋 の 主である 山内家 所蔵の雛人形です・・・大体 4畳位の 広さになっているでしょうか・・・ 建物の中にも 軟体も並べられて居て・・さぞかし 飾るの大変だろうな・・・・ というか・・・・ 先程の 等身大雛人形もそうですけど・・ これだけの飾りを しまっておく場所があると言う事で・・・この雛飾りと 先程の 等身大雛人形が飾られている建物は、かつての 宿なので、庶民の旅人が 寝泊りしていた部屋や 台所などまるで 自分の家の中を歩き回るように 展示されている物を 観る音が出来ます・・2階に上がる階段も ビックリする位 幅が狭く急になっていますし、旅人が玄関先で 脚を洗っている様子や 2階で 二人の男の旅人が お女中さんの給仕を受けながら 食事してる様子が人形と共に、音声で会話してるのが聞く事も出来るんですけど、 何と言うか びっくするのは、その横に座る事もできれば もちろん触る人は居ませんけど、着物や手荷物などが その辺の隅に 普通の生活の様に置かれている状況・・・家の主人が座る 長火鉢の前に実際に座ってもいいというか、良かったら 座ってみませんか? みたいな表示まであるような・・また 簡略カツラや 着物、手荷物など 「 実際に着てみかせんか・・ 」 のような場所もあって 昔の姿見のある部屋と言うか 区切られた場所で 身に付けて建物内で 写真撮影もできるんですよねえ~・・・ こんな博物館・・個人所有じゃなきゃ 無理でしょうねェ~・・・
仕事で焼津市 ( 静岡市の西側の市ですけど ) に行った帰り、ふと思い出して 国道バイパスから わき道にそれて、旧東海道の岡部宿 があった 岡部町にある 「 大旅籠 柏屋 」 という 昔の 大きな宿屋さん跡 で 歴史博物館になってる所で開催中の 雛人形を観に 立ち寄ってみました・・・画像にアップしたのが その一つの 一式ですけど・・ビックリでしょ! ・・ 雛人形が なんと 全部 等身大・・・ 画像の手前にも 並んでますので 写しきれません・・・・ これは 市内で雛人形を製作していた職人が 自分の技術を磨くために、等身大の人形を作る事を思いたって、3年以上もかかって、昭和44年に完成したもので、あまりに大きくて、段飾りとして飾ったのは お披露目の時の1回だけと言われているものなんですよね・・・その後、この15体の等身大人形は 旧岡部町に寄贈されて この場所で 毎年飾られるようになったものなんです。 これ以外にも、安政3年( 1856年 ) の 京都御所内の御殿をかたどった建物3棟に40体以上が並ぶ豪華な雛人形や 江戸時代の雛人形などが、 普通に飾られているんです・・・ これらの貴重な 雛人形が 普通に飾られている ってのが 実はすっごい事なんですよね・・・ 監視カメラもない、平日は 監視員の居ないって・・・やはり 静岡ですねえ~ と言った感じ・・・ 貴重な人形も沢山あって、私的には とってもいい勉強になりました・・・・