生命は永遠だから
れみちゃんは また 生まれて来れるよ
今度は 元気に 生まれて来てね!
そして 絶対 おかあさんのところに
生まれて来てね
れみちゃんは 世の中の汚れを知らないまま
生まれて3ヶ月間 題目だけ聞いてきたから
必ず 成仏できるからね
また すぐ この世に生まれて来れるよ
おかあさん れみちゃんが帰って来るの
ずっと ずっと 待ってる!
いつまでも 待ってるから・・・・・・・・・
生と死のはざ間で
もうすぐ心臓が 止まってしまうこと
わかっていながら 抱っこして
こわれるほど 力いっぱい 抱きしめた
母と子の 最後の時間
こみあげてくる想いは 涙になってあふれる
悲哀と絶望の淵に 立たされ
胸が かきむしられる想いの 反面
一瞬 幸福を感じた
このまま 時が止まればいいと・・・・・・・
まだ生きているわが子を ずっと抱いていたい
生と死のはざ間で 幸福を感じた
生涯忘れ得ぬ 母と子の大切な時間をもった
母と子の絆
10ヶ月間も おかあさんのお腹にいたね
大切に 大切に あなたを育てた
未来の夢や希望に 胸ふくらませながら・・・・・・・
なんども お腹の怜美ちゃんに 話しかけたね
あなたは それに 答えるかのように
元気に ポコポコ 動いてくれた
産まれる時も 襲い来る陣痛の痛みに耐え
おかあさんとふたりで がんばったね
そして 自分の力で 出て来て
元気に オギャーと泣いた 怜美ちゃん
その日から3ヶ月 命が胎内に宿った日から
1年間で結ばれた 母と子の絆は
たとえ命果てるとも 永遠に消えはしない
春を待たずに・・・・・・
れみは 12月の寒い日に 産まれた
医大に転院した日も 雪の降る日だった
そして れみが亡くなった3月16日も
春とは名ばかりの 風の冷たい日だった
寒い冬の間の3ヶ月 生きて
春を待たずに この世を去った
今はもう4月 ようやく春
れみはもういないのに 春が来た
街がパステルカラーに 色づいても
桜の花が 咲き乱れても
去年とはちがう 今年の春
すべて1年間の 喜びと哀しみ・・・・・・・
私の心の春は どこですか?
怜美ちゃんは世界一
あたたかな 陽ざしの中で
ベビーカーを押す どこかのお母さん
その幸せそうな姿・・・・・
目をそらそうとしても 目に入ってくる赤ちゃん
見ながら 思わず涙ぐむ
悲しむことなんか ないのに・・・・・・
うらやむことなんか ないのに・・・・・・・
私の赤ちゃんは 世界一なんだ!
怜美は誰よりも 尊い生き方をした
短い生命を 燃焼させて生きた
こんな怜美は 私の誇り 私の宝
姿なくとも いつまでも消えない 心の財
れみちゃん!
お母さん 負けないからね・・・・・・
夢で逢おうね
眠ることが 最近好きになった
夢の中で れみに逢えるから
夢の中のれみは いつも元気
おかあさんに 笑いかけてる
少ししか 抱っこできなくて ごめんね
少ししか おしめ替えてあげられなくて ごめんね
しあわせにできなくて ごめんね
でも 夢の中のれみは 幸せそう
楽しそうに 笑いかけてくれる
’おかあさん・・・・・・・わたしを産んでくれてありがとう・・・・
短かかったけど おかあさんに抱っこしてもらって
しあわせだった・・・・・’と
そんな風に見える れみの笑顔
ミルクいっぱいあげよう!
’腫瘍が大きくなるから・・・・・’と言って
ミルク 飲ませて もらえなかったね
10ccのミルクを 数量で飲みほして
足りないと 泣いて怒ってた・・・・・・れみ・・・・・・・
これからは ミルクいっぱいあげようね
思う存分 ミルク飲もうね
もう何も気にしなくても いいから・・・・・・
何も心配しなくても いいから・・・・・・・
おいしいミルク おなかいっぱい
れみちゃんに 飲ませてあげるため
毎日 いっぱい牛乳買ってきて
霊前に お供えしてあげようね
涙 枯れ果てても・・・・・・・
悲しすぎると 涙が出ないこと
泣けなくなること はじめて知った
生きていけないほど どん底に落ちたから
あとは はい上がるしかない
涙 枯れ果てても 前向きに生きるしかない
’怜美のところへ行きたい・・・・・・’なんて
バカなこと考えたら 怜美にしかられるね
だけど 人が幸せそうにみえて 仕方がないの
宿命といえども あまりに残酷・・・・
同情なんか いらない
なぐさめなんか ほしくない
私がこの先 生きていけるだけの
力強い言葉が欲しい
新生への旅立ち
かわいい やすらかな 最後の顔を
みんなの心に 深くきざんで
霊山へ旅立った・・・・・・怜美
一つの命が 終わったのではない
新たに 生まれてくるための
晴れやかな 旅立ちの時
悲しんで 泣いたりするよりも
笑顔で 送ってあげたいけど
あなたの表情やしぐさが
あまりに かわいらしくて いとしくて
無念の思いが こみ上げてくる
怜美の生命が 消えてしまったわけではない
今度は元気に生まれてくるために
少し 早く 旅立っただけ
この続きは後日です。
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