僕だけがいない街。

最近面白かった漫画二冊目は、僕だけがいない街です。

僕だけがいない街は、

主人公、藤沼悟にはリバイバルという過去に遡る特殊能力があった。
それはコントロール出来るものでなく、極度のストレスを感じたときに発動するもので、原因を解消するまで遡りが続いてしまう。



ある日、上京した母親が殺害され、ぬれぎぬを着せられた主人公は過去に原因が有るという直感とともに、
リバイバルにより小学生時代に戻り原因を取り除くために奔走することになる。

そこで当時の忘れていた記憶の想起と共に少しづつ浮き彫りになっていく凶悪犯の影、それは主人公が子供の頃会っていた。



リバイバルというSF要素がありますが、どちらかと言うとミステリー色の強い作品になってます。

最初に正体不明の殺人犯の狡猾さが丁寧に描かていて、大事な人が死ぬというのが示唆されているので、
主人公の行動が実を結ぶシーンの後に落としにくるんじゃないかとハラハラします。

主人公は時々思ったことが声に出してしまう爪の甘さがって、
これがシリアス詰めの内容に少しのゆるさを出してます。



現在では容疑者として追われ、過去では身を危険に晒しながら殺人犯を追う。
疑心暗鬼になるような世界観で、それだからか台詞の中に信じるというワードが度々出てきます。



台詞やコマの中に伏線が散りばめられていて気が抜けない内容になっており、
主人公と一緒に犯人が誰か、今後どうなっていくかが非常に気になる上手い作りになってます、
特に毎巻の引きは最高。

今五巻まで出ていて、その五巻がまた大きく話が動く。
展開的に１０巻ぐらいの読みやすい量で纏まるかなと思っています。