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ゴールデンカムイ。

2015-03-16 18:50:13 | 感想
最近久しぶりに面白いと思う漫画がいくつか重なりました。

その1つは前に書いたダンジョン飯ですが、
それとゴールデンカムイは最近流行りのご飯系漫画の流れを組む~って、そんなわけないです。

ゴールデンカムイは、

時代は明治37年、日露戦争を生き残った元軍人、杉元佐一が戦友の妻のために北海道にて金塊を探している途中、
脱獄犯からの情報で隠し金塊の存在を知り、それを狙う競合者との争奪戦へ身を投じていく。
ヒロインはアシリパというアイヌ民族の女の子で、少女ですが狩猟知識に長け色々なサバイバル術を知っています。




主人公たちは金塊のヒントを持つ脱獄犯達を独自に探しており、競合者から身を隠すため基本山に居て、食料などは現地調達です。
その調理法が、狩猟の仕方から皮の剥ぎ方、料理の方法まで網羅して、しかも美味しそうです。
扉絵からのきょうの料理の流れが好きです。



他にも、アイヌの風習や軍隊仕込みの罠や戦い方、当時の物価や様子など詳しく調べている下地が所々に見えるのがいいです。



後は動物がリアルで怖いのがいいです。
北海道なので何より恐ろしいのはヒグマです、そして今作でもヒグマはその様に描かれ、
話の要所要所に自然の強者として出てきます。

  

命をかけた金塊探し、生きるための狩猟生活と殺伐としても良さそうですが、そんな雰囲気は殆どありません、
寧ろ戦い以外の話はギャグが多めで面白いです。

そのギャグもちゃんと作品の設定を活かしているし、何より顔と間が卑怯、確実に笑わせに来ます。




個人的には、エゾオオカミのレタラが靴下の匂いを嗅ぐシーンがお気に入り。
動物は表情筋が少ないので、大体デフォルメで感情表現されますが、
そこをあえてリアルのまま険しい顔で激臭を表現したのがツボでした。



主人公は元軍人だけあって肝が座っていて男らしいし、
ヒロインは狩猟が板について大人びているかと思いきや子どもっぽい一面もある、
色んな表情を見せてくれるキャラクターに好感が持てて、
三つ巴の争奪戦もあり読んでいて楽しい一冊です。






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