日々、感謝。

日々の何気ないことを、つらつらと綴っております。

西日本旅 九州・鹿児島(屋久島)編 四十四日目。

2012-02-14 21:43:22 | 西日本旅2 四国~
12月10日(土)

本編の前に補足、

僕はスマートフォンのバッテリーが少なく雪山の写真が撮れませんでした。
なので雪山の写真は、たつにいにお借りしました、ですがたつにいのデジカメもバッテリーが少なく数が少ないです。

では本編。

新高塚小屋にて起床。



深夜にガサガサと音が聞こえて多分ねずみだろうなぁと思いながら浅い眠りの中
早朝トイレに行くため外に出るとあまり景色は変わっていませんでした。

思っていたよりも雪が積もらなかったなと辺りのつもり具合を確かめながらトイレに行って
小屋に戻ってくると、たつにいもトイレに行く所でした。

荷物を片付けていると、たつにいが戻ってきて

「行けそうやね」


「ですねー」

と言うことで雪山を避けて下山する予定でしたが行ける所まで行ってみようかとなりました。

ご飯を作るために食料袋を見ると穴が開いていて散らかっていました。

そうです、ねずみです。

山小屋には、ねずみ対策のために荷物は紐にかけてくださいと注意書きがしてあった。

なので僕はそうしていたのですが、たつにいは置いたままにしていたので漁られたのでした。

前日にご飯を食べている時に、普通に出てきてあさろうとしていて、
この時期は人が居ないから、必死なんだろうと話していたのに。

残った食料で朝ごはんを作ります。

ラーメンと増えるワカメを食べて片付けて出発。

8:00 新高塚小屋出発

大丈夫そうと登り始めましたが、段々と木が低くなっていくのでそれに伴い雪が地面に降り積もりやすくなっていて
登ってすぐに一面雪景色になりました。

ゆっくりと滑らないように登って行きます。





登っていると足がどんどん冷たくなって来ました。

僕の靴は完全防水仕様ではなく、前日に水たまりに浸かっていたので濡れたままでした、
前日は動いていたので体が温まっていて問題なかったのですが、山小屋で冷えて濡れたままの靴は
動いて体が温まるより先に足の指先を冷やしていたのでした。

たつにいにその事を言うと、また濡れるのは気になるかもしれないけどお湯をかけた方がましになる
というのでお湯を焚いてかけることにしました。



お湯を段階に分けて、足を揉みながらかけてもらいます。

これで相当マシになりました。

たつにいのファインプレーに助けられ登ります。

これまでと違い少し登るごとにどんどん景色が変わっていきます。

雪が積り、階段は凍って、天気は曇天。

途中岩をロープを使って登る場所があるのですが、氷で一体になっていて、
たつにいのストックで氷を割ってロープを取り出し登りました。





鹿も登山道が歩きやすいのか、僕達の前を歩いて道案内をしてくれていました。



やがて、、、。







辺りは一変。

テレビでよく見る樹氷光景が広がっていました。

「すげーこれ北国の光景じゃないですか!」

「ほんまやな!これ屋久島って言っても信じやんで!」


開けた道にでて辺りは見回すと立派な樹氷に囲まれていました。



自然の力強さに感嘆の声を上げながら行きます。



中でも一番感動したのがこれです。



風圧の形に凍った岩です。

岩に氷の風紋が出来ていました。

凄い!凄い!来てよかった!と言い合いながら進んでいくと完全に木がなくなり低い笹などしかない場所まで行きました。

そこは絶望の地でした、階段は厚さ数センチの氷を纏っていて、斜面は急で滑落すれば死ねる高さ、
腰を低くして四つん這いで階段を登って行きますが程なくしてまたロープが凍りづけになっている岩がありました。

ストックで氷を叩きますが氷が厚すぎて割れません。

他にルートはなく。

ここで断念することにしました。

おそらく残り1.5km程の所で引き返すことにしました。

そこでとりあえずコーヒーだけ飲んで行こうとお湯を焚き始めますが、
寒さと気圧で中々沸騰しない。

20分ほどして沸騰したのてコーヒーを飲んで下りることにしました。

滑落しないように下りていきます。

新高塚小屋まで戻ってくると雪が少なく、上の方とは別物だなって話をして
一旦新高塚小屋で休憩をしました。

昼ごはんを食べて、話し合って高塚小屋まで戻ることにしました。








高塚小屋に行くと先客の荷物が置いてありました。

しかも量から推察するに5人程度と多そうです。

荷物だけで人が居なかったので、こんな雪の中どこにいったんだろうかと話しながら
縄文杉を見に行こうかと荷物を置いて縄文杉を見に行きました。

歩き出してすぐに体の軽さに感動。

めっちゃ動きやすい!今なら走れる!とか言い合いながら縄文杉に到着。

時刻は15時すぎでピークを過ぎていたので人はいませんでした。

なので貸切の縄文杉を眺めます。

やっぱり凄い存在感だな~って言い合いながら適当に話をしました。

小屋に戻るとまだ帰っていない。

その時17時前で、山のしかも曇り空なので殆ど暗闇なっていました。

僕達の推理では、インストラクター付きの団体で天候が悪いので宮之浦岳を諦めて
インストラクターだけが知っている秘密の場所に行っているのではないかと思っていたので、
遅すぎないかと少し不安になっていました。

とりあえず飯を用意していると、
程なくして男性が二人帰って来ました。

話をしてみると、
自然保護のために来ている人たちで後二人いるらしい。

普段はインストラクターもするらしいですが冬時期は階段の補修など整備をしているということでした。

世間話をしてから程なくして、じゃあお気をつけてと言ってまた暗闇に出て行きました。

それから明日の予定や今日のことを振り返ったり、日常の話をしたりしていると
別の二人が帰って来ました。

話をして、その二人もまた出ていきました。

ご飯を食べて、明日の予定も決まったので寝る準備をすることにしました。

昨日はロフトの上と下に寝たのですが、今日は下が埋まっていたので上で二人で寝ることにしました。

事前に、たつにいが、寝る方向をどうしようかと聞いてきたので、
僕は頭と足をお互い逆にして寝ましょうと言いました。

そしていざマットを引いて寝袋を出して寝る準備をすると、
何故かたつにいの頭がこちらにあります。

あれ?方向が違ったかなと思いながら自然を装って逆に変えるとたつにいも逆に。

というのを2往復して、んー・・・と考えていると。

「なんか気づかへん?」


「え?何ですか?」

「もう少ししたら気づくと思うわ」

と笑顔で言うたつにい。

僕は、間をおいてから体をもう一度逆にするとたつにいも続いて逆にしたので。

「ぁあ!そういうことですか!」

「やっと気づいた?ボケとんのに気付かんのやもん」


僕はそこで初めて気づいた体をとって、もうたつにいは~と言いながら体を逆にすると
たつにいも逆に、

「いやいやいや!」
「ははは」

とたつにいは体を逆にして、寝る体勢になってこの日は就寝。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿