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西日本旅 四国・香川編 二十日目。

2011-11-19 11:06:01 | 西日本旅 三重~四国
11月16日(水)

前回のあらすじ!

四国に上陸して19日目、88番大窪寺のある山の麓で目覚めた僕は、
愈結願かと気持ちを引き締め出発した。

そして山の中腹で朝御飯に買ったパンを写真に残そうとして
とんでもない現実を突きつけられたのであった。

スマートフォンのバッテリー不足である。

一定値を切るとカメラが起動しなくなるスマートフォンに嘆きながら一旦山を降りた僕は充電スポットを探した。

が近くには見つからない、途方にくれ高松市に戻るも結局見つからず、

二日前に泊まったコンセント付きの遍路小屋に舞い戻ったのであった。

果たした無事、八十八箇所を回り結願出来るのか!

そもそも一週間前に次の日結願しそうと言っていたのに何をしているのか!

行く気がないのか!やる気がないのか!

それは今日解ります。

こう御期待!!

デデンッッ!!



えー、と云うことで最後のお寺さん大窪寺まで残り10kmという所まで来て
写真が撮れないことに気づいた僕は(結果的に良かったわけですが)
二日前出発した遍路小屋でまた朝を迎えることになっていました。


(うーん・・・足元寒い)

足元の寒さで目が覚め、寝袋からでると外気はもっと寒い。

(あかん!これは寒い!)

手早く片付けをして、コンビニでホットコーヒーとラーメンを買って体を暖めて銭湯に行きました。

冷めた体を平温に戻して一息ついたので家計簿をつけると
1500円少ない。

レシートをもらってないことが何回かあるのでそれの分だろうと
これから直ぐ様、金額を打てるように家計簿のアプリを導入しました。

スマートフォンはこう言う点が便利すぎて助かります。

それから荷物の整理をして昼ご飯を済まして、日記をつけて、

この発疹は清潔にしていれば治るだろうか、それとも栄養バランスか。
と思いながらもう一度お風呂に入り、

そして遂に最後のお寺、88番大窪寺に向かうことに相成ったのでした。

(結構時間かかったなぁ、あと一時間半か。間に合うかな?)

とりあえず行こうと向かいます。

県道193号線を南下して直接大窪寺を目指します。

山間に入り始め、加えて陰で、物凄く寒い。

天気晴れなのに何故か道中全て陰っていて、
もう少しずれてれば日が当たるのに!と思いながら道を進み、

日が暮れ始めた頃、遂に、やっと、



88番大窪寺到着!!

(間に合っちゃったよ)


行くかぁと本堂に向かいます、
途中、金剛杖という遍路さんが使う杖を奉納した建物があって
当たり前ですが、凄い量でした。

何千本?

等と見て回っていると、同じ様に遍路を終えた人達が、
これで終わったんやねぇとか最後までこれて良かったとか、
各々に最後のお寺を味わっていましたが、

この時、正直僕の心の中では、
着いたことによる達成感とか、終わってしまった寂寥感とか、
そう言うのじゃなくて、

大窪寺に原付で一人で来ていた女の子が気になってました。

僕が大窪寺に着き駐車場に入ろうとしたとき
その子は丁度駐車場から出てきた所でした、
そのまま原付を停めに行くと、もう一台原付が停まっていました。

何か僕は、『原付』『一人』というキーワードに興味が沸くようで、
あくまで、そういう意味で気になっていました。

けして、やましい気持ちではない。

(最後の寺で何、考えてんだ?)

と自分にツッコミを入れながら本堂に向かいます。

居ないと最後のお参りを抱えながら本堂でお参りして、
納経所に行って先客が居たので待っていると、その子が入ってきました。

お守りなどが売られているので、多分それを見てるんだろうなぁ、
しかしここは話しかけれる場所ではない!と葛藤しながら
納経をしてもらって納経所を出ると、その子はもう見当たらず。

最後のお寺を見て、駐車場に戻ると原付はなくなっていました。

ボーイミーツガール始まらズ!!


遍路旅、終わってしまったなぁと思いながらも、

ここは山の中、野宿は出来ないので、早々に気持ちを切り替え
山を下ります。

山間に加え陰、そして日没の3コンボで僕の体温をゴリゴリ蝕みながら、
大声で歌を歌って気を紛らわせて何とか下り終えコンビニで缶コーヒー、飯を買って以前泊まった公園に行きました。

この時僕の心の中は、寒いしかなくなっていました。

直ぐ様、テントを張って寝る準備を整え、夜ご飯を食べました。

なんとか平生を取り戻し明日からの行動予定を考えたり調べながら

原付遍路旅は幕を下ろすのでした。


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