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西日本旅 九州・福岡ー大分編 三十七日目。

2012-01-09 20:39:25 | 西日本旅2 四国~
12月3日(土)

とある神社にて起床。

雨雲は夜の内に過ぎたのか、曇天で風は穏やか。

予報を見てみると一日中雨になっていたので萩の事もあり、
待機することにして朝御飯を食べて片付けをすると、
晴れ間が覗いてきたので少し進むことにしました。

県境を超えて大分県に入ると直ぐに雨が降り出して
近くのイーオンで雨宿り。

雨が止んだのを見計らい出るとすぐに降ってきました。

今度は雨宿りする場所がなかったのでそのまま走っていると、
虹を発見鬱積した気持ちが少し晴れて進むと、
やがて雨もやみ観光客の団体が道を横断していました。

何だろうと観光客が歩いてきている方を見ると、
岩壁のなかを歩いてきています。

正確には岩壁の中に道があって窓のような部分から中が伺えて、
人や車が通っているのが見えました。

面白そうなものがある!と少し進んだパーキングエリアに原付を停めると、
丁度説明の看板があったので見に行きます。

それによると『青の洞門』と言って、
昔、岩壁を行く険しい道がありそれを見かねたお坊さんがノミと槌だけで手彫りで掘った穴らしいです。

まだ続きます。

30年かかって掘り抜き、その後は通る人からお金をとっていたとされ、
最初の有料道路ではないかと興味が持たれています。

と言うことらしいです。

ツッコミ所満載のオチでした。

洞門に向かい歩いていくと、オランダ橋という看板があったのですが行ってみました。

やがて綺麗な石造りの橋が見えました。

耶馬溪橋、通称オランダ橋は日本一の長さの石造りの橋らしく、
同じタイプが長崎にあってそれがオランダ橋と呼ばれている事から、
ここのもそう呼んでいるみたいです。

そして青の洞門!

どうやら手彫りの部分はあまり残っておらず、
岩壁ないをはしっている道路は模して作られたものなようです。

洞門は道路の下にあって脇から階段で下ります。

思っていたよりも綺麗で広く、
一人ずつなら片側通行で問題なく高さもあります。

感心しているとすぐに階段があって上ると道路の反対側でした。

もっと見たいなぁと出てすぐ横の岩を見ると隙間が開いていたので覗いてみると、
道らしいのがありました。

その隙間からは入れないので道路を進むと入れそうな隙間があったので入ってみると、
奥に穴がありますが崩れていて入れませんでした。

道路に戻り歩道を進みます。

また階段があったので入っていくと、
掘り間違えをしたという角とあかりを取り入れるための明かり窓がありました。

そこから少し進むと反対側に出ました。

北道を戻るのも何なので、道沿いに周ろうと歩いていくと山道を発見!

『競秀峽めぐり』という看板があって説明によると、
岩壁が険しいので洞門を掘ったという話の岩壁を行くコースみたいです。

しかも、岩壁を鎖伝いに行く場所があるようで行くしかない!
と言うことで探勝道を通って戻ることにしました。

山道を登り展望台に出ました。

切り立った岩壁の上からなので見晴らしが良く景色は良いですが、
小雨が降っていたので空模様が残念でした。

それから、恵比寿岩からの景色を臨み更に進むと、
段々岩肌が目立つようになってきました。

岩を削って作った階段を登り、次にあったのは鬼面岩。

しかし何処にあるか判らず看板正面の道のような道を行くと、
岸壁の上を登るように進み枝をはねのけて登っていくと途中で、ような道もなくなりました。

鬼面岩何処、と思いながら来た道まで戻り進みます。

すると一際窪んだ岩肌の中に本堂がありました。

上手いこと岩肌の凹凸に合わせて土台が組まれているので
さながら投入堂のようでした。

さすがにほぼ垂直の岩壁に建っているわけではないですが。

近くに案内の看板が!

"帯岩(鎖渡し)へ約200m"

愈か!と思いながら進んでいくと、また本堂がありました。

ここも凹凸に合わせて土台が組んでありました。

お参りをして進みます。

やがて下りはじめて、あれ帯岩はと思いながら下っていくと、

"帯岩方面通行禁止"

OH....

仕方なく下っていくとパーキングエリアに出ました。

こちら側の入り口には、

"土砂崩れのため帯岩方面には行けません"

(何故向こう側には書かない!)

確かに僕が入った方は途中の案内に出口と書かれていて、
逆に進んでいるっぽいけど人も来ないし良いかぁと思ってました。

名残惜しいので下から鎖渡しを見て青の洞門を離れます。

ここ耶馬溪(やばけい)は珍しい密集地帯。

何が密集しているかと言うと、
私事ですが、景色、お風呂、湧き水と後は寝床があればこの辺で全て賄えるという寸法。

お風呂は時間制限が無いので先に湧き水と寝床を探してから残りの時間お風呂に浸かることにしました。

湧き水は水代を浮かせる上で大切な水源、しかもその土地によって風味が違う。

日常飲料が水の僕は、その辺にも風土を感じれてます。

ネットでどの土地に湧き水があるのか調べて後は現地だよりで探します。

新耶馬溪にあるというわを求めて近くまで行き、
交通整理の警備員に聞いてみると解らないと言うこと、
近くのもみじの湯という銭湯の外で涼んでいた人に聞いてみると
地元の者じゃないから解らない、すまないねぇと言うことで、
中の人に聞こうと入っていくと、掃除のおばちゃんが玄関口に居たので聞いてみると、

湧き水っていうとアレのことかねぇとご存知の様子!

詳しく場所を聞いてソコに行くとありました。

浄水層の隣の蛇口から水が出ていました。

水を補給して温泉、とろろの湯に向かいます。

とろろの湯は集落の最奥にあって見た目は民家風食事も提供しているようで、
知らなければ温泉目的で来る人は居なさそうです。

食事処と書かれた暖簾をくぐり小径を進み、今日のおすすめのボードを見て
本当に温泉があるのか不安になりながらお店に入ると、
そこから右に渡り廊下があってそこが温泉でした。

すいませーんと声を掛けて出てきたおばちゃんに温泉博士を出して
判子を押してもらい温泉に行きます。

この判子はお店によっては名前と絵の入った判子があったりもしますが、
大体は事務用の簡単な判子なのでラリー感覚にはならないかもしれません。

ともあれお風呂。

とろろの湯と言うだけあってお湯がとろとろ内湯と露天、五右衛門とありましたが、
外にある露天風呂と五右衛門は温めだったので内湯に浸かっていました。

休憩を挟んで二回入り、とろろの湯を後に。

近辺で目星をつけた寝床が神社で近くでお店で野宿していた人が居たか聞くと前例がないらしく、
道の向こう側の家が神主さんだから聞いてみるといいよという話を、
水を汲んで温泉に向かっている途中にしていました。

しかしその時は留守だったので、温泉に入り時間を開けてもう一度訪ねると居ました。

事情を説明して野宿をしていいか尋ねると、
主人(神主さん)が留守で私には何とも言えないと言うことでした、
いつ頃帰られるか聞くと判らないけど遅くなるらしいので諦めて進むことにしました。

とりあえず進行方向に進んで行くと温泉やお店が立ち並ぶ通りに出ました、
どうやらこの辺の景色が綺麗なようです。

しかしこの時、16時40分。

日の暮が近く寝場所も見つかっていない上に山の中。

どうするか。

うん、行こう。

新耶馬溪の景色を見ることにしました。

原付を停めてお店街の裏側に回ると川がありそこから散策路に入ります、

きり立つ岩壁と紅葉、川とお店立ち並ぶ景色を見ながら散策路を歩いていくと、
この先危険!と書かれた看板があるのですが普通に子供連れの親子が帰ってきたりしているので行ってみると普通に紅葉が綺麗な並木がありました。

皆はここで折り返していましたが奥が有りそうなので行ってみると、
お墓がひとつ建っているだけで行き止まりでした。

どの辺が危険?と戻ろうとしてよく見てみるとお墓の石塀の傍に鉄板で簡易の橋渡しがしてありました。

行ってみると川沿いに細い道が上に上がっているのを発見、
しかし何処にどれぐらいの距離かが書いてなかったので時間の都合上辞めました、
折り返して散策路を一周してラストスパート。

何とか山を抜けて町に出ようと、ひたすら走り
道の駅童話の里くすで寝る事にしました。

道の駅で寝ると言うか道の駅自体愛媛県の多々羅しまなみ公園以来実に10日ぶりに見ました。

道の駅の安心感は異常です、特に山の中。

旅がしやすくなるので道の駅はこれからもどんどん増やして行ってもらいたいところです。

御飯を食べて寝袋に入り、寝る体勢になって日記を打ちます。

日記を打ちながら、今日のことを振り返って、

朝は一日待機で何しようかなぁなんて思っていたのに、

結局雨の中敢行して、虹を見て、
岸壁に登って鎖渡しに行けなくて、
人に尋ねながら何とか湧き水を汲んで、
山中の集落の最奥の秘湯の様な銭湯に浸かって、
寝床確保のために2度訪問するも断られて、
時間ないのに紅葉見て、
でも安心できる寝床見つけて。

待機するどころか一日中動き回っていて満足している自分がいて、

そう言うことがあるから旅が好きで、
それが一生出来る事を今回の旅の出会いで知った僕はこれからが楽しみでしょうがない。

そんなことを考えながらこの日は就寝。


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