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進撃の巨人。

2010-11-07 23:08:20 | 感想
1・2巻と読みました。

おもしろかったです。

まずは独特の世界観。

壁に囲まれた閉鎖的な空間で生きている人々と、
そこに進入しようとする巨人。

この巨人の存在がこの作品の主軸だ。

巨人というだけあって外見は人に似ているが
あくまで外見だけで知能はなく言葉も発しない、
そして巨人は人を食べるだけの存在という事。

巨人は個体差があれどそのどれもが人と比べて見上げ程の大きさで
対抗できる軍隊でさえ無力に散っていく、そして巨人は無作為に人を食べる。

この作品の引き込まれる要因の一つはこの

単純にして強力、そして畏怖する敵にある。

読者がどれだけ巨人を恐怖するか。

ただ大きいだけでも怖いのに、
人だけを狙い、頭を飛ばしてもすぐに復活する
そして巨人の正体はまったく分かっていない。

しかし、それに立ち向かうのが主人公やメインキャラである。
対峙したなら絶望しかない相手に果敢にも立ち向かう
これだけなら少年漫画的な熱い展開だが
この作品のもうひとつのいい所が、ご都合主義じゃないところだ。

それは読者に気合で巨人が倒せる。
という漫画的な展開でさえ否定させる。

読んで貰えれば分かることですがまったく先が読めない展開。

次に主要人物達の心理描写。

何故そういった関係になったのか
命をかけてまで動く理由はなど
心の葛藤や決心などが
絶望的なこの世界観だからこそ成立つことが多く、
うまく併せていると思います。

それによって世界の歪さもキャラの心情も
相乗効果で深くなっている。

そして伏線の数々。

二巻だけではまったくわかっていないことだらけなので
これから長く楽しめそうな作品です。

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