12月5日(月)
(寒い、これは死ねる・・・)
命の危険を感じる寒さに体をあっためなければ死ぬと思った僕は寝袋から出て外を確認すると、
道路標識の温度が0度を表示指定しました。
(これが0度か・・・)
0度は余裕そう・・・そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
体温を上げる一番効率が良いのは体を動かすこと、ということで黒川温泉を散策します。
時間は朝4時あたりは真っ暗でひとけはなく、
突然の便意に応える公衆トイレもあいてなく。
まぁどこかにあるだろうと楽観的に歩いていても全然見当たらない、攻め立てる便意。
これはいけないとバス停に戻り原付に乗ってどっちに行くか考えました、
今この時一刻を争う時、人間の尊厳を守るための選択。
数キロ離れたところにあるパーキングエリア、一方にある24時間ではないコンビニ。
どちらも周りに山しかなくそこで出来なければ終りに近い。
(どっちに行くか・・・コンビニだ!)
最悪コンビニが開いてなかったとしてもそこから数キロで町中に出る、それでいこう!
コンビニに向かって原付を走らせると、やはり電気が点いていない。
(やっぱり開いていない・・・あれ?あのおばぁちゃん入っていったぞ?)
中に入っていったおばぁちゃんを伺うため中を覗くと人が居ました。
すいません!トイレ貸し下さい!と扉を開けると、
そのテンションとは裏腹に、どうぞ~というおばぁちゃん。
そして事無きを得た僕はお礼を言ってコンビニを出ました。
黒川温泉街に戻って続きをゆっくりと見て次に向かうため阿蘇市に入った時、
(は!?朝霧の風景を忘れていた!)
と昨日地元の人にすすめてもらったことを思い出しながら阿蘇市を抜けて阿蘇山に向かいます。
阿蘇山を迂回するように走って行って反対側にある草千里に来ました。
名の通り草原が千里拡がっているのではないかという広大な草原風景がそこにあります。
何度目かの内心やっべー発動。
切り立つ阿蘇山広がる草原湿原がサバンナを彷彿とさせます。これは釧路湿原以来!
道沿いは観光客が沢山居てゆっくり見れない、しかも草原の中に入っていいようだ。
行くしかあるメェ!
最初はゆっくり歩いて平然を装い、ある程度道から離れたら駆け出します。
(うおー!うおー!)重いリュックを揺らしながら息を上げて走り小高い山の上に立ち周りを一望。
自然を果て無く雄大だ。
一生を使って世界を肌で感じていけたら素晴らしいだろうなぁ。
でもそれでは子孫を繁栄出来ないからどちらを選ぶしかないな、答えは出てるけども。
帰りはゆっくり戻ります。
というのも草原は牧場になっていて普通に糞が落ちていました。
行きも飛び跳ねながら躱してきたのでした。
道路まで戻ってきて阿蘇山に向かいます。
阿蘇山山頂付近まで来るとゲートがあります。
阿蘇山は活火山なので危険なときは通行止めになるようです。
今日は・・・通れず!!!
有毒ガス発生中の第一次警戒らしく車のみ入れるということでした。
阿蘇山上神社でお参りをして遠くから山頂から上がる煙を見て阿蘇山を下りました。
実際その辺りでも臭っていたので長居すると危ないかもとか思ってました。
阿蘇山を下りて宮崎県に入ると、それまでの寒さに耐え凌いでいた気温とは打って変わって暖かくなって来ました。
殆ど進んでないのにこんなに気温が変わるものなのか。暖かいことにこしたことはない!と揚々と走り、次の目的地、高千穂に到着。
高千穂神社でお参りにして高千穂峡に行きます。
高千穂峡に着くと、話好きの犬の散歩中のおじぃちゃんに話しかけられ少しお話。
写真のスポットを聞いたり、二年前の夏に青森から来ている大学生が居てねー等話をして別れて高千穂峡を見ます。
高千穂峡は高千穂の有名な滝がある所でパワースポットらしいです。
確かに自然の中の穏やか雰囲気が良かったです、ただ人多すぎでした。
ゆっくり眺めようにも道が狭く人が多いから立ち止まるとマナー悪いみたいな目で見られるのは忍びなかったです。
自然っていうのはゆっくり見るもので、ぱーっと来て通り過ぎるものじゃないでしょ。
なので人の流れにのって行ったり来たりしながら滝の風景を眺めてました。
どうやら滝付近をボートで漕げるようでカップルが一隻漕いで滝を近くで眺めてました。
カップルとか家族連れと自然の風景って幸せな感じがします。
良いなーと思いながら高千穂峡を出て天岩戸神社に向かいます。
この天の岩戸伝説は三重にもあって真偽を確かめるため見て置かなければいけない!
神社に行ってみると天の岩戸を聖域のため人目に触れることはないらしい。
すぐ近くに天安河原という岩戸に隠れた天照の気を惹くため騒いだという河原を見に行くことにしました。
階段と長いスロープを下りて行って川沿いに岩肌を進んでいくと、あまりの光景に、なんだこれ!と人が居るのに声を荒らげてしまいました。
そこは河原から洞穴のあたり一面に石が積まれていて、それが殆ど隙間なく敷き詰まっている光景でした。
地獄に落ちた人が石をひたすら積んでは鬼に崩される刑の石積みがなされていたような光景。
あまりに異様すぎて神聖と言うよりは畏怖を感じました。
道以外はほぼ石積みの間を進み神社でお参りをして、丁度奥でカメラを携えた人が居たのでこの石積みの正体を聞いていみると
願掛けらしいです。
更にあと情報で多くの石を高く積むと良いらしいです。
なので僕も挑戦しました。
何とか5、6個川の淵の岩に積んで戻ってくるとまだカメラマンが居たので積んできましたぁと言うと
そうかいとその後少し話ていると、なんとこの人、人が居ない風景を撮りたいがために5時間ここに居るらしい。
頑張ってください!と別れを告げて高千穂を出て宮崎県の海岸線に出るため走っていると、ショッピングカートを押した人が歩道を歩いているのを見つけ
すぐUターンしてアタック!
「すいません!洗濯どうしてますか?」
突然話しかけられ戸惑いながら、そうですねーと答えてくれて
少し身の上話を聞きました。
ショッピングカートの人は横浜から10ヶ月かけて完全歩き旅をしている人で、
お遍路も登山するお寺はカートを置いて登りカートを取りに下りてから次に行くという遠回りのルート通り
しかもテント無しの完全野宿、防寒はやはりダンボール。
色々話していると前日泊まらしてもらった家が旅人好きの人でもし良かったらと住所を教えてもらいました。
別れ際に、これから高千穂ですかと聞くと、そうですね高千穂を見てまた延岡の方に戻ろうと思ってます。
その距離約50km。
簡単に言うな~流石だなと思いながら、また何処かでと別れました。
海岸線に出て適当に南下しているとやがて小倉ヶ浜有料道路の料金所に当たってしまい通れないので戻って橋をわたってすぐの所を軽トラが曲がっていったので
道があるのか確かめると下に降りていく道があったので試しに行ってみると砂浜がありました。
拓けた砂浜で景色が良かったので原付から下りて近くまで見に行くと違和感がしました。
なんだろうと景色を見ながら考えていると、
ザーザーと波の音が鳴っています。
ザーザーと。
ザーザーザーザー。
(・・・・は!?引いていない!)
そう違和感の正体、それは波が引かずにずっとこちらに迫ってきているからでした。
普通波は砂浜に辿り着いたらその後引いていってまた押してを繰り返してますがこの場所の波は徐々にですがひたすら押してきている。
(何これ!めっちゃ怖い!)
ざー、ざーと一定の音を鳴らしながら波が徐々に押してきます、おそらく潮が満ちる時と合わさって起こる現象なんだと思いますが、
辺りに地元の人が居なかったので確かめることが出来ず。
どこまで押し寄せてくるのかと観察しいると、川と合流する付近では波が逆流していたり、細かな波が重なりあって綺麗な水紋が出来ていたり。
幻想的な風景がたくさん見れました。
満ちるところまで見たかったのですが日が落ちかけていて海辺が真っ暗になりだしたので、身の危険と寝床を見つけていない危機感で名残惜しくその場を去り更に南下。
道の駅『日向』で寝ることにしてご飯を食べながら、気づけば快適な気温になっているなぁと思いながら安心して寝袋に入りこの日は就寝。
(寒い、これは死ねる・・・)
命の危険を感じる寒さに体をあっためなければ死ぬと思った僕は寝袋から出て外を確認すると、
道路標識の温度が0度を表示指定しました。
(これが0度か・・・)
0度は余裕そう・・・そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
体温を上げる一番効率が良いのは体を動かすこと、ということで黒川温泉を散策します。
時間は朝4時あたりは真っ暗でひとけはなく、
突然の便意に応える公衆トイレもあいてなく。
まぁどこかにあるだろうと楽観的に歩いていても全然見当たらない、攻め立てる便意。
これはいけないとバス停に戻り原付に乗ってどっちに行くか考えました、
今この時一刻を争う時、人間の尊厳を守るための選択。
数キロ離れたところにあるパーキングエリア、一方にある24時間ではないコンビニ。
どちらも周りに山しかなくそこで出来なければ終りに近い。
(どっちに行くか・・・コンビニだ!)
最悪コンビニが開いてなかったとしてもそこから数キロで町中に出る、それでいこう!
コンビニに向かって原付を走らせると、やはり電気が点いていない。
(やっぱり開いていない・・・あれ?あのおばぁちゃん入っていったぞ?)
中に入っていったおばぁちゃんを伺うため中を覗くと人が居ました。
すいません!トイレ貸し下さい!と扉を開けると、
そのテンションとは裏腹に、どうぞ~というおばぁちゃん。
そして事無きを得た僕はお礼を言ってコンビニを出ました。
黒川温泉街に戻って続きをゆっくりと見て次に向かうため阿蘇市に入った時、
(は!?朝霧の風景を忘れていた!)
と昨日地元の人にすすめてもらったことを思い出しながら阿蘇市を抜けて阿蘇山に向かいます。
阿蘇山を迂回するように走って行って反対側にある草千里に来ました。
名の通り草原が千里拡がっているのではないかという広大な草原風景がそこにあります。
何度目かの内心やっべー発動。
切り立つ阿蘇山広がる草原湿原がサバンナを彷彿とさせます。これは釧路湿原以来!
道沿いは観光客が沢山居てゆっくり見れない、しかも草原の中に入っていいようだ。
行くしかあるメェ!
最初はゆっくり歩いて平然を装い、ある程度道から離れたら駆け出します。
(うおー!うおー!)重いリュックを揺らしながら息を上げて走り小高い山の上に立ち周りを一望。
自然を果て無く雄大だ。
一生を使って世界を肌で感じていけたら素晴らしいだろうなぁ。
でもそれでは子孫を繁栄出来ないからどちらを選ぶしかないな、答えは出てるけども。
帰りはゆっくり戻ります。
というのも草原は牧場になっていて普通に糞が落ちていました。
行きも飛び跳ねながら躱してきたのでした。
道路まで戻ってきて阿蘇山に向かいます。
阿蘇山山頂付近まで来るとゲートがあります。
阿蘇山は活火山なので危険なときは通行止めになるようです。
今日は・・・通れず!!!
有毒ガス発生中の第一次警戒らしく車のみ入れるということでした。
阿蘇山上神社でお参りをして遠くから山頂から上がる煙を見て阿蘇山を下りました。
実際その辺りでも臭っていたので長居すると危ないかもとか思ってました。
阿蘇山を下りて宮崎県に入ると、それまでの寒さに耐え凌いでいた気温とは打って変わって暖かくなって来ました。
殆ど進んでないのにこんなに気温が変わるものなのか。暖かいことにこしたことはない!と揚々と走り、次の目的地、高千穂に到着。
高千穂神社でお参りにして高千穂峡に行きます。
高千穂峡に着くと、話好きの犬の散歩中のおじぃちゃんに話しかけられ少しお話。
写真のスポットを聞いたり、二年前の夏に青森から来ている大学生が居てねー等話をして別れて高千穂峡を見ます。
高千穂峡は高千穂の有名な滝がある所でパワースポットらしいです。
確かに自然の中の穏やか雰囲気が良かったです、ただ人多すぎでした。
ゆっくり眺めようにも道が狭く人が多いから立ち止まるとマナー悪いみたいな目で見られるのは忍びなかったです。
自然っていうのはゆっくり見るもので、ぱーっと来て通り過ぎるものじゃないでしょ。
なので人の流れにのって行ったり来たりしながら滝の風景を眺めてました。
どうやら滝付近をボートで漕げるようでカップルが一隻漕いで滝を近くで眺めてました。
カップルとか家族連れと自然の風景って幸せな感じがします。
良いなーと思いながら高千穂峡を出て天岩戸神社に向かいます。
この天の岩戸伝説は三重にもあって真偽を確かめるため見て置かなければいけない!
神社に行ってみると天の岩戸を聖域のため人目に触れることはないらしい。
すぐ近くに天安河原という岩戸に隠れた天照の気を惹くため騒いだという河原を見に行くことにしました。
階段と長いスロープを下りて行って川沿いに岩肌を進んでいくと、あまりの光景に、なんだこれ!と人が居るのに声を荒らげてしまいました。
そこは河原から洞穴のあたり一面に石が積まれていて、それが殆ど隙間なく敷き詰まっている光景でした。
地獄に落ちた人が石をひたすら積んでは鬼に崩される刑の石積みがなされていたような光景。
あまりに異様すぎて神聖と言うよりは畏怖を感じました。
道以外はほぼ石積みの間を進み神社でお参りをして、丁度奥でカメラを携えた人が居たのでこの石積みの正体を聞いていみると
願掛けらしいです。
更にあと情報で多くの石を高く積むと良いらしいです。
なので僕も挑戦しました。
何とか5、6個川の淵の岩に積んで戻ってくるとまだカメラマンが居たので積んできましたぁと言うと
そうかいとその後少し話ていると、なんとこの人、人が居ない風景を撮りたいがために5時間ここに居るらしい。
頑張ってください!と別れを告げて高千穂を出て宮崎県の海岸線に出るため走っていると、ショッピングカートを押した人が歩道を歩いているのを見つけ
すぐUターンしてアタック!
「すいません!洗濯どうしてますか?」
突然話しかけられ戸惑いながら、そうですねーと答えてくれて
少し身の上話を聞きました。
ショッピングカートの人は横浜から10ヶ月かけて完全歩き旅をしている人で、
お遍路も登山するお寺はカートを置いて登りカートを取りに下りてから次に行くという遠回りのルート通り
しかもテント無しの完全野宿、防寒はやはりダンボール。
色々話していると前日泊まらしてもらった家が旅人好きの人でもし良かったらと住所を教えてもらいました。
別れ際に、これから高千穂ですかと聞くと、そうですね高千穂を見てまた延岡の方に戻ろうと思ってます。
その距離約50km。
簡単に言うな~流石だなと思いながら、また何処かでと別れました。
海岸線に出て適当に南下しているとやがて小倉ヶ浜有料道路の料金所に当たってしまい通れないので戻って橋をわたってすぐの所を軽トラが曲がっていったので
道があるのか確かめると下に降りていく道があったので試しに行ってみると砂浜がありました。
拓けた砂浜で景色が良かったので原付から下りて近くまで見に行くと違和感がしました。
なんだろうと景色を見ながら考えていると、
ザーザーと波の音が鳴っています。
ザーザーと。
ザーザーザーザー。
(・・・・は!?引いていない!)
そう違和感の正体、それは波が引かずにずっとこちらに迫ってきているからでした。
普通波は砂浜に辿り着いたらその後引いていってまた押してを繰り返してますがこの場所の波は徐々にですがひたすら押してきている。
(何これ!めっちゃ怖い!)
ざー、ざーと一定の音を鳴らしながら波が徐々に押してきます、おそらく潮が満ちる時と合わさって起こる現象なんだと思いますが、
辺りに地元の人が居なかったので確かめることが出来ず。
どこまで押し寄せてくるのかと観察しいると、川と合流する付近では波が逆流していたり、細かな波が重なりあって綺麗な水紋が出来ていたり。
幻想的な風景がたくさん見れました。
満ちるところまで見たかったのですが日が落ちかけていて海辺が真っ暗になりだしたので、身の危険と寝床を見つけていない危機感で名残惜しくその場を去り更に南下。
道の駅『日向』で寝ることにしてご飯を食べながら、気づけば快適な気温になっているなぁと思いながら安心して寝袋に入りこの日は就寝。
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