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魔法少女まどか☆マギカ。

2013-04-21 11:30:44 | 感想
ずっと見送りにしていたアニメ2本目です。

まどか☆マギカは新房昭之監督、虚淵玄脚本、蒼樹うめキャラデザ、シャフト制作のオリジナルアニメ、
2011年の覇権アニメでDVD・BDは異常の売上を誇っていて、現在も映画化が続き、衰えをみせない人気作品です。

ただ僕の感想は、何故世間にそこまで受けたのか疑問な内容でした。

二年前の作品にネタバレもないと思うので内容をありきで感想を書きます。

面白くはありましたが、特に気に入る部分もなく面白い以上の感想は思い浮かびませんでした。

とりあえず全12話の中に詰め込める内容ではなかったと思います、
設定の大事な部分だけを抽出して見ている感じで、心理描写に深みが感じられない。

盛り上がり部分、いい所だけを編集で見せているので、シーン的にはつまらなくはないです盛り上がっているので、
ただその盛り上がりを演出するための前置きが雑で、

曲りなりに盛り上がっているから見ていられた感じでした。

魔法少女まどか☆マギカというタイトル・絵柄から予想できる内容ではなく、
あえてそういったタイトル・絵柄にすることで奇をてらった安易な手法に思えました。

マスコットがマスコット役をしていない。

魔法のある世界観でありながらSF要素もある。

敵が実は魔法少女の成れの果て。

登場人物が残酷な運命で死ぬ。

主人公のまどかが最終話まで変身しない。

タイトル・絵柄からのミスリードを狙った主な設定はこんな感じでしょうか、

これらの設定は設定を考える段階で、箇条書きにした時は面白いかもしれませんが、
実際アニメでみると、演出が一辺倒で展開も感情移入する間もなく進み淡々としている印象を受けました。

1クール全12話の中に、これだけの内容と展開を盛り込みまとめたのはすごいと思いますが、
この内容ならじっくり2クールでも良かった気がします。

シャフトは京アニと一緒でスタジオ独特の演出法が確立されているので、
一話で自分にあっているか判断できて、
まどか☆マギカは1話から微妙でした、一応最後まで見ましたが。

シャフトで言うと化物語系や絶望先生が好きで、
シャフトの無駄と思えるカットの間を埋める程のセリフ量がないと、
僕はシャフト演出は耐えれないみたいで、

印象的なシーンでスローにしたり、
鬼気迫るシーンでどんどんズームにしたり、
心象にあわせ光と影を変えたり、
やけに角度がついた顔、所謂シャフ度にしたり、

シャフ度以外は他のスタジオでも演出の手法としてやられていることですが、
何故かシャフトは雑に思えてしまうのです。

なんというか、このシーンにはこの演出をしておけば良いだろうみたいな感じ。

まどか☆マギカにもそういった演出が見られましたが、
登場人物の心理についていけてませんでした。

メインの登場人物が五人いますが、三人にして、
開いた尺でもっと掘り下げたほうが良かった気がします。

虚淵玄という人の脚本は、一人の悪者を作りそれを極悪非道にするにはどういった設定が必要かで展開を考えていっている気がします。

まどか☆マギカのキュゥべえやサイコパスのシビュラシステムしかり。

その設定を出すために物語を書いているような、
設定の浮き彫り感が展開に違和感を生んでいる気がします。

この人はSF設定を織り交ぜた無情な世界観を作るのは巧いと思いますが、
その世界で抗う人の心理描写は苦手だと思います。