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ダークナイトライジング。

2012-08-22 22:07:01 | 感想
新生バッドマン三部作の最終作、ダークナイトライジングを見てきました。

監督のクリストファー・ノーランの作品は緻密な心理描写が巧く、好きな監督の一人ですが、
今作はその特色が見られなかったように思えます。

まず、バッドマン・ダークナイトと主人公が街を守るヒーローとしてどうあるべきかという事を、
自身の願望との葛藤の中で自身は闇で生きることを決意したのに、

ライジングでは、ヒーローの必要なくなった平和な街でひきこもり隠居生活をしている所から始まる。

それから色々あってまたバッドマンに戻るわけですが、
それが死に急いでいるだけで正義感がまったく感じられず、そこを敵につかれ惨敗し、敵に正義の心に気付かされる始末。

と言っても敵が諭すわけではなく、絶対悪な敵キャラに忘れていた正義の心に目覚めたという感じ、
ただ1・2とやってきて何故いまさらそこを再確認するのかが解らない。

2でジョーカーという凶悪キャラと対峙して信念が決まったのじゃないのかと。

そういう1・2で感じた、アメリカンヒーローらしからぬヒーローとしての葛藤に心打たれたのに、
3にはそういったものがなく、そして積み上げてきたものなかった。

ストーリー展開も、これまでの主要人物に新たな登場人物を加え、更に敵は絶対悪キャラで
主人公が守る街全てが存亡の危機というダイナミックな内容にも関わらず、
演出過多な感が見られ過食気味。

後、最後に核爆弾が爆発するのですが、海上できのこ雲ひとつで、街が救われた!と歓喜でその場面が終わりました。

後、新ヒロインを出すのはいいけど、何故明確な理由がなくラブラブになるのか、スパイダーマン3でもそうでしたが、
適当にラブシーン入れたいだけならむしろガールフレンドとかいらんのだけど。

結果、ツッコミどころしかない!

おすすめ度:★★☆☆☆

ただ1・2と見ているなら見てもいいかも一応最終作と言っているし、ただあの終わり方からして、

※ネタバレ※

ブルース・ウェインのバッドマンが終わっただけでしょうが。