慶喜

心意気
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『バイパス手術』『弟子ジェンナー』『早すぎた進化論』『遺産』

2024年07月15日 | 科学
🌸切り裂きハンター 死のコレクンヨン3

⛳ハンターの御者を救った画期的な手術
 ☆両足を使って馬を制御する御者
 *日常的に膝の裏をこするために、膝嵩動脈を覆う壁が薄くなる
 *こぶが破裂すると死に至ることもある危険な病気だった
 *こぶが大きくなってしまうと、脚を切断する以外に方法はなかった
 ☆絶望する御者に、ハンターは問いかけた
 *脚を切断せずに済む方法があるんだが、試してみないか
 *ハンターによる人体実験を兼ねた手術が始まった
 *ハンターは、数多くの解剖結果から
 *膝周辺の血管の様子を知り尽くしていた
 *こぶにつながる血管を糸で縛ることで血液を他の血管に迂回させ
 *問題となる動脈に流れ込む血液を最小限に抑える
 *負担を減らせば、動脈瘤は自然に消滅するはずだ
 *現代の「バイパス手術」を先取りするものだった
 ☆ハンターはこの困難な手術を、わずか五分でやってのけた
 *手術は、成功で動脈瘤はなくなり、御者は仕事に復帰することができた
 ☆天寿を全うした御者はハンターとの約束を呆たす
 *彼の脚はハンターのコレクションに加わった
 ☆ハンターが発明した膝動脈瘤のバイパス手術
 *ヨーロッパ中の外科医に広まる
 *脚以外、他の部分の動脈瘤にもこの方法を応用するようになった

⛳ハンターの弟子ジェンナーヘの影響
 ☆確かな腕を持つハンターのもとには、多くの著名人が足を運んだ
 *当時の首相ウィリアム・ピットは頬にできた腫瘍の除去手術
 *『国富論』を著した経済学者アダム・スミスは痔の手術を受けた
 ☆ハンターのもとで学んだエドワード・ジェンナー
 *人類で初めてワクチンの開発に成功した
 *医学史に輝かしい足跡を残した人物
 ☆ジェンナーは、天然痘の治療法を研究していた
 *原因不明の死の病として、当時最も恐れられていた疫病だった
 *ジェンナーの地元には
 *「牛痘に感染した乳搾りの女は天然痘にかからない」言い伝えがあった
 *牛から人に感染する牛痘、天然痘に似ているが、軽い病であった
 *この牛痘に一度かかれば、天然痘には一生かからないというのだ
 *ジエンナーは、天然痘のワクチンである種痘を開発した
 *ジェンナーは、自分の子どもにワクチンンを摂取した
 *実験後、数週間たっても子供に症状は現れなかった
 *幸いにも実験は成功した
 ☆日本では18世紀末に、外科医、華岡青洲
 *体実験による実母の死と妻の失明という大きな犠牲の末に
 *麻酔薬の開発に成功している
 ☆現代では、オーストラリアの微生物学者バリー・マーシャル
 *ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍の原因になるという仮説を証明するために
 *自ら菌を飲んで胃炎が出来るかどうかを確かめている
 *この実験の成功でピロリ菌に関する研究が加速した

⛳ハンターの早すぎた進化論
 ☆昼は天才外科医にしてロンドンきつての名士
 *夜は死体を切り刻む解剖マニア、2つの顔を持つジョン・ハンター
 ☆ハンターは、『ジキル博士とハイド氏』のも物語に大きな影響を与えた
 *ハンターの邸宅、物語の主人公が住む屋敷のモデルになった
 *英国一の規模と称賛し、外国からも多くの見物客が訪れた
 *ハンターは、見物客たちに対し、自らのコレクションの解説をした
 ☆ハンターが3種類の頭蓋骨(サル、黒人、白人)の前で解説した
 *私は解剖を通じて確信しました
 *最初の人間がアダムとイブなら、それはアフリカ人だったはず
 *人間の起源であるアダムとイブは、アフリカの黒人だったと主張した
 ☆ハンターは晩年になって
 *人類は、サルからアフリカの黒人、そしてヨーロッパの白人へ
 *動物からヒトヘ変化していく様子を表していると考えた
 ☆「サルは半分は獣で、半分は人間」
 *ハンターが解剖を通じて見出した人類の起源だった
 *ダウインが「進化論」を公にする、70年も前のこと
 ☆ハンターが、進化論の発見者と見なされなかったのは
 *現象としては的を射ていても、理論を組み立てるまでには至らず
 *説得力がなかったから
 ☆当時の常識のなかで
 *アダムとイブが黒人だったという結論導き出せたことは、慧眼だった

ジョン・ハンターが残したもの
 ☆ハンターもがき苦しみ、ソフ一の中へと倒れ込み息を引き取った
 *遺体はハンターの強い希望により、弟子たちの手で解剖された
 *死因は心臓を取り巻く冠動脈の疾患だった
 *ハンター自身が、生前から自己診断していたとおりだった
 ☆ハンターは、自らの心臓やアキレス腱などの臓器や組織
 *アルコール漬けにして博物館に収蔵することを望んでいた
 *弟子たちの遠慮により、その望みはかなえられることなく
 *検死後の遺体は縫合され、棺に納められる
 ☆地位と名声を得て、莫大な収入を得ていたはずのハンター
 *全財産を博物館につぎ込んでいたため、残されていたのは借金のみ
 ☆遺体を手当たり次第に切り刻んだ奇人としてのジョン・ハンター
 *次第に人々から忘れ去られていった
 ☆エドワード・ジェンナーをはじめとする教え子たち
 *ハンターの″財産”をそれぞれに継承し
 *次世代の医学や外科学を発展させてゆく
 ☆ハンターの死からおよそ70年後
 *ダーウインが『種の起源』で「進化論」を発表
 *世界はその内容に衝撃を受けた
 *長い時間をかけて、生物はその姿を変えてゆく
 *それは、生存競争という自然淘汰のメカニズムが働くからだ
 ☆ハンターが考えていたアイデアを
 *ダーウィンは生物の共通原則として見事に説明していた
 ☆ハンターに代表される近代科学のパイオニアたちが発揮した
 *闇に挑む精神的な情熱の在り方は、文学者たちの想像力も刺激した
 *出版されたゴシツク小説の名作、『フランケンシュタイン』
 *まさにハンターの内面を貫く欲望を具現化した姿であった
                        (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『闇に魅入られた科学者たち』






『バイパス手術』『弟子ジェンナー』『早すぎた進化論』『遺産』
(ネットより画像引用)

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