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ヤマブキに実がなる、大田道灌の立場は?

2010年01月13日 | 散歩(花)
「七重八重花は咲けども山吹の実(蓑)の一つだになきぞあやしき(悲しき)」後拾遺和歌集(兼明親王)より
太田道灌が雨に会い近くの農家に蓑を貸して欲しいとお願いした時にそこの娘が山吹の枝を一輪さしだした、太田道灌はその時その意味がわからなかったが、のちに上記の和歌を知り、農家の娘が「実の」と「蓑」をかけて貧乏で蓑一つありませんと表現したかったとわかり自分の無知を恥じ勉学に励んだという話があります。
しかし歌に詠まれた山吹は八重咲きで実ができないが、普通に見られる一重の山吹は実ができるので山吹を見てウンチクを語る時は、八重咲きの山吹であることを確認してからにしましょう。
実は、この文書を書くまで私はヤマブキハは実がならないと思い込んでいました。
なぜ一重の山吹は実ができるのに八重の山吹は実ができないのでしょう。
それは八重のヤマブキはおしべが花びらに変化してしまっているので受粉出来ないためだそうです。
写真はシロヤマブキの実です。黄色いヤマブキハとは別種です。
一重のヤマブキの花は5弁花で、実も5つつ、シロヤマブキの花は4弁で実は普通4つ付きます。
当然花は白です、春になり咲いたら掲載します。