ちょっとの違いが気になる

中学時代、放送部に在籍してた私、
下校時のアナウンスをするのが大好きでした。

うちの学校は、下校時刻と門限時刻というのがありまして、
それぞれ違う曲をかけ、アナウンスをするんです。

その曲というのが、
時代がしのばれますね、
下校はポール・モーリアの蒼いノクターン、
門限はニニ・ロッソの夜空のトランペットなんです。

言っときますけど！
使用してたレコードは
（……レコードなんだ！　しかもシングルレコードですよ！
　45回転ですよ！　わかるあなたは同年代！！！！）
入ってるスリーブと歌詞・解説カードはぼろぼろ、
セロテープで補強しまくられてましたので
当時ですら年代物でしたよ！

でも、ムードミュージックですよね、
中学でかけるなんて……誰が選んだんだろう。
絶対生徒じゃないな、先生の趣味だな。

いやいや、案外……

選択した当時の学生はこの手の曲が好きだったのかもしれない……

その証拠に、中学時代の私は
ポール・モーリアを聞きまくってました。
そのころ、よく来日してましたし、
NHKとかで放映もされてましたのでね、
そうですねえ、今のアーティストに置き換えると誰になるだろう？
わりとビッグなアーティストに匹敵する知名度だったと思いますよ。

閑話休題。

で、自前のiTunesに入ってるニニ・ロッソの
夜空のトランペットに目が留まり、
懐かしくなって聞いてみたんですが

（ブラスなどでトランペットやってる人なら
　一度は吹いたことあるでしょう、
　かっちょいい曲です）

………………

違う……

旋律はこれなんだけど、アレンジも別に変じゃないけど
違う。

私が知ってる夜空のトランペットじゃないよ。


これはですね、楽器の演奏は生物ですから、
録音された時代のエッセンスも加わるし
演奏する側もスタイルが変わるでしょう、
そこは理解します。

でも……

聞きたい音源じゃないんだよね。

ちーがーうー！！

私は、中学の頃にヘビロテした、
ぼろぼろのスリーブに入っていた
ぶちぶちノイズだらけの
夜空のトランペットが聞きたいんだ！

このこだわりはどうしたものかと思いますが、
今からいろんな音源に当たって
好みの音を探すのは時間とお金の無駄。

きっと昔のアレンジの演奏は
CDに収録されてない可能性だってあるんですよ、
私が聞いていたのは、レコード時代の話ですから。

こー言うとき、youtubeは便利です。

私が聞きたかったのは、きっとこれ。

ニニ・ロッソ'Nini' Rosso／夜空のトランペットIl silenzio　（1964年）


ノイズは入ってないけど、
セリフぶつぶつ入るところでフェードアウトして
アナウンス入れたんですよね。

うん、これこれ！

懐かしいー！


しかし、ちょっとの違いも許せないこの性格、
どーにかならんでしょうか（大笑）

つか、記憶ですよね、
ほんと、消えないんですよね。
もっと覚えておいて欲しい物の方が多いんだけどな　^_^;