猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

室生寺の十一面観音像の不思議さ

2009年12月10日 | Weblog
室生寺金堂の十一面観音像ほど美しい像はない。

自分も50年も前、名古屋から室生寺の十一面観音像を訪ねて行った時の感動はいまだに忘れられない。

先日放送された「土門拳のドキュメンタリー」で土門拳はこの観音像をみてから仏像の虜になったというが、よくわかるような気がする。
自分も観音像に出会って以来、そのお姿が自分の心の中にはっきりとインプットされている。特にお顔の優雅さや極彩色の光背の残像は明確に残っている。

特にこういう彫刻は作者の魂が入り込んでいるので、観る者に不思議な感動を与えている。自分も出来うるならば、再度お会いしたいと思っている。

この写真は昭和42年発行の「原色日本の美術・密教寺院と貞観彫刻」(小学館)の写真を撮ったものである。

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