猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

昔の日本橋界隈

2010年10月28日 | Weblog
COREDO室町がオープンした。

江戸時代の日本橋界隈には老舗が軒を並べていたそうだ。

刃物の木屋、千疋屋、山本海苔店、にんべんなどである。

本当は日本橋を復元して、木造のこういう老舗が軒を並べているのが理

想的だ。ビルの中に商店街があるというのが少し悲しい。

東京もオリンピックのときに、近代化と称して古い都市が壊されてしまっ

た。今度、オープンした「COREDO室町」の精神は、「江戸時代の日本

橋に戻ろう」ということのようだ。少し前にこのブログで、「若者の長屋住

まい」を取り上げたが、庶民の気持ちは「あまりにも情がない社会」を「も

っとふれあいと情のある社会に戻したい」ということだと思う。

そういう動きがそこいらじゅうで起こっているのではないだろうか?

「産地販売店」やそこに行かなければ食べられない「手作り飲食店」が増えて

いるのもうなずける。

「COREDO室町」はそういう形の「さきがけ」ではないのだろうか?

残念ながらそういうことが解ってくるまでには50年は掛かってしまう。