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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

松陰全集第2巻

2014年07月13日 | 書籍などからの熟語抜萃
<吉田松陰全集第2巻から>
・・・故に実と一とを作輟(さくてつ)なく幾久しく行うこと、是れ久なり:或いはなし、或いはやめるといったことがなく、常に継続して行うこと
・・・夫れ皇国は四面皆海にして、所として賊衝(ぞくしょう)ならざるはなし。:外敵にとっての要地
・・・紀伊の国、南海に斗出(としゅつ)して・・・:突き出ていること
・・・天地も之が為めに晦冥否塞(かいめいひそく)し・・・:暗闇になり閉ざされること
・・・薪水を丐求(かっきゅう?)すること、又数々(しばしば)なり・・・:乞いもとめること
  (注)「カッキュウ」との送り仮名ですが、正しいかどうか調査中・・・
・・・率然(そつぜん)は常山の蛇なり・・・常山の蛇の名。四字熟語「常山蛇勢」参照
・・・「近世輿地(よち)を論ずる者或は曰く・・・固より四夷を包括し八紘を并呑したまふの志あり・・・六合(りくごう)の中を卜し京を建て畿を定むるにあらずんば不可なり・・・」
   輿地:大地、地球、全世界、地勢・地図の意味。輿(こし)のように万物をのせるの意。
・・・其の書、荷蘭(オランダ)より伝わり鑿々(さくさく)として考ふべし・・・:精密に、明確に
・・・「謹んで案ずるに、上世 聖皇、威は殊方(しゅほう)を懼れしめ、恩は異類を撫したまひ、英図雄略万世に炳燿す・・・」:外国、異なる地域
・・・情懐九旻(きゅうびん)に訴ふるのみ。:「全集」では「天」との注釈あるも、通常は秋空のこと。旻天(びんてん)。
・・・孑立(けつりつ)す、誰あってか隣せん:ただ一人でだれも親しみ近づく者もない。
・・・世人が百啄(ひゃくたく)の誹謗 吾れに於て何ぞ傷まんや・・・。:多くの鳥が音をたてて物をついばむように、人々が口うるさくそしること
・・・天下列藩主相の賢否、武備の強弱、一々詳審指掌(ししょう)に在るが如し:てのひらを指さすこと、事のやさしいたとえ。
・・・余が策する所は武備の冗費を省き膏澤(澤=沢 こうたく)を民に下さんとなり。 四窮無告の者は王政の先にするところ・・・:膏澤=めぐみ(澤は漢検対象外) 四窮無告:「礼記」の王制編に鰥寡孤独の四者を天民の窮して告ぐる無き者と出ている。その四者を救うのが王政の第一にすることということ
・・・僕、資質粗鄙(そひ)にして師友に匱乏す・・・その後東西游歴して久しく函丈(かんじょう)に違う・・・:函丈:師と我との席の間に一丈の余地を容れる意。転じて尊称となり、「先生」の意。
・・・何れの処にか感亨(かんこう)無からん・・・ :神意に通じること
・・・以って兇人朋比(ほうひ)し、同悪相済ふ:徒党を組むこと。朋党比周。
・・・老兄近頃退きて一木偶人(もくぐうじんとなれり、・・・○○は終日端座して泥塑人(でいそじん)の如し・・・ 木偶人:木でつくった人形のような人間  泥塑人:土で造った人形
・・・僕従前の疑いは渙然(かんぜん)として氷釈せり・・・是れ泛言(はんげん)にあらざるなり:  渙然:さらりと溶けるさま  泛言:空言・空説
・・・僕の性癖執にして、ともに交わる所節目(せつもく)の木>嚙蹄(ごうてい)の
多し:節くれだった木、蹄をかむ馬。ともに世にいれられない者のたとえ。
・・・「・・・三器を皇孫に賜ひ、宝祚(ほうそ)無窮を勅したまふと、出づる所を同じうせず、是れ僕の疑う所なり。是れ皆義理事体、係るところ細(すくな)からず。僕素より寡陋、特に古典に暗く、徒らにこれを疑団に付す。足下近ごろ先生に従ひ、皇道を覃思す、其れ必ず考覈する所あらん、幸に之れを教へよ」(説明略。出題したくなるような熟語が多かったので収録しておきました。)
・・・辜負(こふする  :相手の意にそむく  辜く=(そむ)く 
・・・「皇天、吾が邦を眷祐(けんゆう)す、必ず将に英主哲辟(てっぺき)を生じ、一変して古の盛に復するものあらん・・・」 眷祐:いつくしみ、助ける  英主哲辟:賢明にして道理に明るい君主や諸侯    (参考)「辟」は訓読みで「きみ」。百辟、百辟刀・・・百辟も諸侯の意味。
・・・「罪を以て過を重ぬるは世迂夫(うふ)なり・・・功罪の懸殊(けんしゅ)なること、吾れと公とを観て以て見るべし・・・」   迂夫:愚か者  懸殊:大きい隔たり、大きな差  (注)「懸珠(けんしゅ)」:目の光の明らかなことのたとえ。珠飾りのような美しい目
・・・旁及(ぼうきゅう) :広くさがし求める   (注)中日辞典では「①・・・にまで関わりをもつ、・・・にも及ぶ ②)巻き添えにする、とばっちりを食わせる」

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