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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

広辞苑しらべ(続) 「蒼浪」 と 「滄浪」

2017年11月21日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●漢和辞典もそうだけど・・・一応、漢検2もいれてやるか、でも「漢検“漢字”辞典」って言ってっから、“漢和”辞典とは違うのかな・・・国語辞典もちょっと迂闊にはそのまま鵜呑みできんなあ・・・って思ってるこの頃・・・
●一つの例として、「蒼浪」と「滄浪」の意味・・・違いがあるのかどうか・・・またその意味は・・・
●広辞苑を調べていたら、「蒼浪」に「②老衰して髪などの乱れるさま」という、面白い意味を発見した・・・ので、念のため、ネットなどで同じ意味が記載されているのかどうかを確認した・・・同じような意味が掲載されていれば、“語選択問題”としても面白いかもと思ったりしてまとめようとしたんだけど・・・
●結果は以下のとおり。広辞苑のように「蒼浪」と「滄浪」の意味を分けて記載しているのもあれば、「蒼浪=滄浪」となってるのもあったり、「老衰して髪などの乱れるさま」のような意味は記載していないものがあったりで、メチャクチャやった(怒)

●こんな感じで、“広辞苑”掲載熟語などを調べてるんで、時間がかかってます・・・

(広辞苑)
蒼浪:①あおあおとした浪。 ②老衰して髪などの乱れるさま
滄浪:①あおあおとした浪。②中国湖北省を流れる漢水の一部の古称。滄浪水。 *この②は、「滄浪の水清まば以て我が纓を濯うべし」で有名だな、ま、地名(川の名前)なのか、①の一般的な意味なのか2説あるらしいけど・・・。

(漢検2)
滄浪(ソウロウ):あおあおと澄んだなみの色。 表記)「蒼浪」とも書く
蒼浪:(記載ナシ。上記の「滄浪」=「蒼浪」のみ。)

(大辞林 第三版)
蒼浪・滄浪(ソウロウ)①青々とした波。 ②老いて髪につやがなくなること
(デジタル大辞泉)
滄浪・蒼浪(ソウロウ)①あおあおとした波。蒼波(そうは)。②(滄浪)川の名。中国湖北省を流れる漢水の一部の異称という。

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清朗(セイロウ) と 晴朗(セイロウ)

2017年11月04日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●<熟語の読み(音・訓) -準1級以下->のカテゴリーで、「朗」の熟語を整理しようと思ったけど、大体わかるだろうということで中止。それよりも、「清朗」と「晴朗」の違いが気になって、かなり時間がかかった・・・彼是2~3時間は優に要した・・・
●この2熟語、文章題または書き問題で出題されたら、ちょっと厄介かも・・・書き問題の場合、同音異義語で並列して出題されれば、逆にわかりやすいと思うが、どちらか一方だけの書き問題とされると厄介だと思った・・・

●まずは<漢検2>の整理・・・
<朗:小学…ロウ 中学…ほが(らか) 準1…あき(らか)、たか(らか)>
意味①ほがらか。あきらか。明るい。「朗報」「明朗」 ②たからか。声が高くすむ。「朗詠」「朗読」
下つき:清朗(セイロウ)・晴朗(セイロウ)・明朗(メイロウ)
朗らか(ほが-らか) 朗詠(ロウエイ) 朗吟(ロウギン) 朗唱(ロウショウ) 朗誦(ロウショウ) 朗読(ロウドク) 朗報(ロウホウ) 朗朗(ロウロウ)
(漢検2)
清朗(セイロウ):①さわやかですがすがしいさま。「都会より空気が―だ」 ②空がよく晴れてさわやかなさま。
晴朗(セイロウ):空がよく晴れわたって明るいさま。「天気―」

(広辞苑)
清朗(セイロウ):晴れて明るいさま
晴朗(セイロウ):空が晴れてのどかなさま。うららかなさま。「天気・・・なれども波高し」
 *この「晴朗」は、日本海海戦で秋山真之が打電した「本日天気晴朗(せいろう)ナレドモ浪高シ」であまりにも有名・・・

(大字源)
清朗(セイロウ):きよく、ほがらか。すがすがしく晴れている。
晴朗(セイロウ):空が晴れてのどかなこと。 

 (注)(余談だが)「朗」に“のどかな”という意味は大字源にも見当たらないのだが、広辞苑や大字源では“のどかな”と説明している・・・
で、もう少し調べた・・・

デジタル大辞泉:清朗:①すがすがしくて気持ちがよいさま。「東京よりは…空気の―な事」〈漱石・門〉
           ②空が晴れてさわやかなさま。「清朗な秋天」
デジタル大辞泉:晴朗:空が晴れ渡ってのどかなさま。「天気晴朗なれども波高し」

大辞林 第三版:清朗:きよくすがすがしいさま。 「東京よりは余程暖かい事、空気の-な事/門 漱石」
大辞林 第三版:晴朗:空が晴れて、うらうらとしているさま。 「或-なる夏日なつのひに/思出の記 蘆花」

*どうも、「清朗」の場合は“天気”以外のことにも使われていて、「晴朗」は天気に関する場合の用語のようだが・・・「天気晴朗」なら成句的なのでわかりやすいのだが・・・
*ただ、確信がもてないので、青空文庫で、使用されている「清朗」と「晴朗」の文例を調べた・・・文例をみる限り、明らかに誤用かミスと思われるものもあるが、どちらの熟語でも通用しそうな表現もあったりして、なんとなくしか違いがわからないものもあった・・・各自、読んでみて“体感”していただいたほうが良いと思って、以下、それぞれの熟語が使用されている文例を列挙しておいた・・・

(青空文庫の検索)
①<清朗>の文例 ・・・以下、全文例中、「天気“清”朗」としているものが3つほどあった・・・
これらが間違いなのか、作者のミスなのか、青空文庫の誤植なのかどうかは不明(というか不詳)・・・が、大体、天気以外のことで使われているものが多いようである・・・

和辻哲郎 『劉生画集及芸術観』について - 青空文庫
そうしてこの成長、突破が年ごとに迫り行くところは、ただ偉大な古典的作品にのみ見られる無限の深さ、底知れぬ神秘感、崇高な気品、清朗な自由、荘重な落ちつきである。自分は正直に白状するが去年美術院の展覧会で初めてルノアルの原画を見たときに ...清朗な自由

夢野久作 良心・第一義 - 青空文庫
良心 財産を私有する勿れ心念を私有する勿れ汝の全霊を万有進化の流れと共鳴一致せしめよ常に無限なれ万古に清朗なれ良心は一切の本能が互いに統制し、自他の共鳴を完全にして、人文の進化を極致に導き来り、導きつつあり、導き行かんとする人類共通 ...万古に清朗なれ

長谷川時雨 大橋須磨子 - 青空文庫
それにつれて清朗な笛の音も聞える。そして、湿やかに、なつかしみのある三味線の音もあった。 ごしゃごしゃと、乱れた 想いで一ぱいだったと思った頭のなかは、案外からっぽだったと見えて、わたしは 何時かよい気持ちになって、ある年のある ...清朗な笛の音

高村光太郎 智恵子の半生 - 青空文庫
いつも清朗でおだやかであった。悲しい時には涙を流して泣いたが、又じきに直った。 昭和六年私が三陸地方へ旅行している頃、彼女に最初の精神変調が来たらしかった。私は彼女を家に一人残して二週間と旅行をつづけた事はなかったのに、此の時は一箇月 ...いつも清朗でおだやか

ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 レ・ミゼラブル LES ...
あの最期の瞬間の激越な清朗さは消え 失(う) せ、社会的正義の幻が彼につきまとった。あらゆる仕事から常に輝きに満ちた満足の意をもって帰ってきていた彼は、今や自らおのれを咎めてるもののようであった。時々彼は自分自身に話しかけ、半ば口の中で ...激越な清朗さ
和辻哲郎 月夜の東大寺南大門 - 青空文庫
清朗で軽妙なあの屋根はほのかな銀色に光つてゐた。その銀色の面を区ぎる軒の線の美しさ。左半分が天平時代の線で、右半分が鎌倉時代の線であるが、その相違も今は調和のある変化に感じられる。その線をうける軒端には古色のなつかしい灰ばむだ朱 ...清朗で軽妙なあの屋根

楚囚之詩 - 青空文庫
又た不羈に清朗の天を旅し、 ひとたびは山野に威を振ひ、 剽悍なる熊をおそれしめ、 湖上の毒蛇の巣を襲ひ世に畏れられたる者なるに 今は此籠中に憂き棲ひ! 四人は一室(ひとま)にありながら 物語り ...清朗の天

正宗白鳥 花より団子 - 青空文庫   ***これは誤用とおもわれるのだが・・・***
日の丸の旗が村のどの家にも立てられた」とか、「天気清朗にして海も静かなり」とか、どうにか自分の頭を働かせて書くと、それで、何か珍らしいえらい事をしたやうな気がした。国旗の出されてゐる家は極めて少くてもさう書いたのだ。あの頃の作文はそれでよ ...天気清朗にして

和辻哲郎 夏目先生の追憶 - 青空文庫
肉体の苦しみよりもむしろ虚偽と不誠実との刺激に苦しみもがいていた病人が、その瞬間に宿命を覚悟し、心の平静と清朗とを取り返すのを見た時、私の心はいかに異様な感情に慄えたろう。……私は感謝し喜び、そうして初めてまじり気のない感情で ...心の平静と清朗

夏目漱石 門 - 青空文庫
まずここの閑静な事、海に近いせいか、東京よりはよほど暖かい事、空気の清朗な事、紹介された坊さんの親切な事、食事の不味い事、 夜具蒲団の綺麗に行かない事、などを書き連ねているうちに、はや三尺余りの長さに ...空気の清朗な事

泉鏡花 栃の実 - 青空文庫  ***これは“晴朗”でも通じそうではあるが・・・***
巒々相迫った、かすかな空は、清朗にして、明碧である。山気の中に優しい声して、「お掛けなさいましな。」軒は巌を削れる如く、棟広く柱黒き峯の茶屋に、木の根のくりぬきの火鉢を据えて、 ...かすかな空は、清朗にして

久生十蘭 顎十郎捕物帳 紙凧 - 青空文庫
どちらの空を見ても、清朗和順の気がただよっているのに、金座の上だけに、なにやら 悪湿の気が 靉(たなび )いている。……なるほど、このなかには、二百人からの人間が籠の鳥同然に押しこめられ、他人のため ...空を見ても、清朗和順の気

林芙美子 清貧の書 - 青空文庫 
清朗な日が続いた。 井戸端に植えておいた三ツ葉の根から、薄い小米のような白い花が咲いた。 壁のモジリアニも、ユトリオもディフィも、おそろしく退屈な色に 褪めてしまって、私は、与一が毎朝出掛けて行くと、一日中呆んやり庭で暮らした。・・・清朗な日

ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 レ・ミゼラブル LES - 青空文庫
彼は堅実で、清朗で、温和で、平和で、注意深く、まじめで、僅少に満足し、親切である。そして彼は、多くの富者に欠けてる二つの財宝を恵まれたことを神に謝する、すなわち、自分を自由ならしむる仕事と自分を価値あらしむる思念とを。 マリユスの ...彼は堅実で、清朗

小熊秀雄 小熊秀雄全集-2 詩集(1)初期詩篇 - 青空文庫
四季の蒼穹偉大なる顔の中の眼だそこに闘ふ男は血である 頭脳は棍棒のやうに重み心臓は石斧の閃きああ我等北方人の頭上には砧のやうに澄んだ蒼穹がある 或日は砂金を含むだ嵐或日は霜花と濃霧の日或日は野火の草木は炎上し或日は清朗とした盆花 ...或日は清朗とした

ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 レ・ミゼラブル LES - 青空文庫
清朗なる高峰の上には純なる精神の光明がひらめくのが見られた。それこそ壮大なる有益なるかつ魅力ある光景であった。十五年の間、平和のうちに、戸外の巷に、偉大なる主義が働くのが見られた。それらの主義は、思想家にとってはいかにも陳腐 ...清朗なる高峰

上田敏 上田敏訳 海潮音 - 青空文庫
讀者の眼頭に彷彿として展開するものは、豪壯悲慘なる北歐思想、明暢清朗なる希臘田野の夢、または銀光の朧々たること、其聖十字架を思はしむる基督教法の冥想、特に印度大幻夢涅槃の妙説なりけり。 * 黒檀の森茂げき此世の涯の老國より來て、彼は ...明暢清朗なる希臘田野

新渡戸稲造 自警録 - 青空文庫  ***これも誤用と思われるのだが・・・***
如何となれば僕のその日の心持ちを知らんから、その日ことさら気分がよかった、天気が清朗であったなどということは 考えの内に入れてくれぬから、同じく成功とみなしても、僕が思う程度に成功と思ってくれる人ははなはだ少ない。・・・天気が清朗

和辻哲郎 古寺巡礼 - 青空文庫
しかもその力強さと自由と清朗の気とにおいてははるかに優っている。藤原時代の絵巻に現われた女の服装と、この吉祥天の服装とを比較して見ても、単に趣味の相違のみならず、心情全体の相違が感ぜられる。そうしてその相違は、同じように、和歌にも、造形 ...自由と清朗の気

種田山頭火 松山日記 - 青空文庫
清朗を感じる、書債を果したので身心軽快。 東亜新建設の第一歩、新支那中央政府の誕生、王精衛さつさうとして登場、日支がつちり握手せよ。 そこらで鶏がしきりに啼く、お前も孤独の鳥だね。 朝から狼火が鳴る、道後の温泉祭だ。 けさも郵便は――やつと来 ...清朗を感じる

ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 ジャン ... - 青空文庫
清朗な心で人生をながめ得る者にとっては、社会の胸の中に、皮相な文明の極度の精練と深い動物性との間に、常に存在する矛盾は、大なる興味を含んでるものである。化石や化石された魂などでいっぱいになっていないあらゆる客間は、あたかも二つの地層の ...清朗な心

ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 ジャン ... - 青空文庫
音楽よ、清朗なる友よ、下界の太陽の荒々しい光に疲れた眼には、月光のごとき汝の光がいかに快いことであろう! 万人が水を飲まんとて足を踏み込み濁らしてる共同水飲み場から、顔をそむけた魂は、汝の胸に取りすがって、汝の乳房から夢想の乳の流れを ...清朗なる友

斎藤茂吉 万葉秀歌 - 青空文庫
全体がむつかしくない、赤人的な清朗な調べの歌であるが、菫咲く野に対する一つの係恋といったような情調を感じさせる歌である。即ち極く広義の恋愛情調であるから、説く人によっては、恋人のことを歌ったのではないかと 詮議する ...清朗な調べ

ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 ジャン ... - 青空文庫
それは勇壮なる交響曲であって、たがいに衝突し入り乱れる不協和音までが、一つの清朗な協奏をなしている。静寂のうちに奮闘してる ※(「木+無」、第3水準1-86-12 ( ぶな ) の森のように、生は永遠の平和のうちに戦っている。 その戦いと平和とが、クリストフ ...清朗な協奏

宮本百合子 獄中への手紙 一九四五年(昭和二十年) - 青空文庫
今年の正月は、全くわたしもすがすがしい気分が主潮をなしていて、清朗であり、そこに光りもとおして居りますけれど、思えば思えば御苦労さま、というところもひとしおで、そのすがすがしい清朗さに、云うに云えないニュアンスを優しく愁わしく添えて居ります。・・・気分が主潮をなしていて、清朗

ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 レ・ミゼラブル LES - 青空文庫
ジャン・ヴァルジャンはしばらくの間、そのおごそかなまたやさしい清朗の気にまったく打たれてしまった。かく我を忘れさせる瞬間もよくあるものである。そういう時、苦悩は不幸なる者をわずらわすのをやめる。すべては思念の中に姿を潜める。平和の気は夢想する ...やさしい清朗の気

ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 ジャン ... - 青空文庫
かくてクリストフは、ゲーテの偉大な言葉を、まだその尊大なる清朗さには到達していなかったけれども、みずから知らずして注釈したのであった。 民衆は崇高なるものをもてあそぶ。されどもしその真相を知らば、あえてながめ得るの力を有せざるべし。 クリストフ ...尊大なる清朗さ

吉川英治 三国志 孔明の巻 - 青空文庫
一日たりとも、 家兄(このかみ)のそばを離れているのは、一日の不幸だ。おれも行く」 と、後から追いかけて、供のうちに加わった。 春は浅く、残んの雪に、まだ風は冷たかったが、清朗の空の下、道は快くはかどった。 やがて、臥龍の岡につく。・・・清朗の空

ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 ジャン ... - 青空文庫
同じあたたかさが二人の身体を流れていた。彼は夢想にふけり始めた。血潮は穏かな大きい波をなして流れていた。清朗な感覚は微妙な清新さでごくわずかな印象をも感じていた。彼は自分の力と青春とを楽しんだ。男子たるの誇りを感じた。自分の幸福に 微笑 ...清朗な感覚

ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 ジャン ... - 青空文庫
オリヴィエは清朗な精神と病弱な身体とをもっていた。クリストフは強力と落ち着きのない魂とをもっていた。二人は盲者と中風患者とであった。そして今二人いっしょにいると 豊饒な気がした。クリストフの影に身を置いて、オリヴィエは光にたいする ...清朗な精神

井上円了 南半球五万哩 - 青空文庫 ***これも誤用か?ミスか?
一天片雲なく、天気清朗、極めて爽快を覚ゆ。わが十一月ごろの快晴に同じ。しかして気候はわれよりも温暖なり。午前、植物園を通観す。園内広闊にして、地形高低あり。かつ海湾に浜し、内外の風致、自然の美を呈す。ときに秋芳色を競い、なかんずく菊花全盛 ...天気清朗

佐藤惣之助 季節の馬車 - 青空文庫
清朗 古き寺の庭のまはりにひびく雜木の濤をほんのりと吹きとほらせる風のいろは午前の黄金とあたらしい影をはつきりとはなち花もつ梢の片面をうすもも色に照らして青みゆく影の動き多き西邊の丘の方へとそのいきながらの羽とほのほをなびかせひそかにちる ...清朗 古き寺

阿部次郎 三太郎の日記 第二 - 青空文庫
俺は未だ究竟の意味に於いて關門を突破した時の爽快と清朗との味を知つてゐるとは云ひ難い。第一義の生活に於いて、俺のやうに鈍根な、俺のやうに迷執の多い人間は他にあるまいと思はれるほど、俺は惑つて、困つて、ひつかゝつて、進み兼てゐる。併し俺 ...時の爽快と清朗

野村胡堂 楽聖物語 - 青空文庫
そこには 深沈たるものも、苦渋なものもないが、その代り、春の光のような和やかな明るさと、滴るような情愛とがあり、高貴な 整頓と、清朗な美しきとがある。 レコードは必ずしも多くなく、有名なシンフォニーや有名 ...清朗な美しき

豊島与志雄 反抗 - 青空文庫
然し精神は清朗明晰を極めてるがように感ぜらるる。 母がしきりにこちらを窺ってるのが分る。俺は真正面から母の顔を見返してやる。その白い額から小皺を刻んだ頬へかけて、石のような感じがする。不思議だ。隆吉を抱いてる彼女の姿は、 ...精神は清朗明晰

②<晴朗>の文例・・・他にもたくさん<晴朗>の文例はあるも略・・・以下、ほとんどが“天気晴朗”“(天気)晴朗な日”とかの表現で、天気に関するものだが、こちらもやはり、一部、<晴朗>ではないのではないかと思えるもの(あきらかに“清朗”のほうが適していると思われるもの)もある・・・これも誤用なのか青空文庫のミスなのか不詳・・・また、一部は、“清朗”でも“晴朗”でも通じるようなものもある・・・

豊島与志雄 情意の干満 - 青空文庫
本日天気晴朗なれども波高し、というのが日本海軍の海戦記の常套語だと聞く。私の心中も、本日天気晴朗なれども波高し。こういう時私は、批評家ではない。珠玉をも瓦礫 ...天気晴朗

井上円了 妖怪学一斑 - 青空文庫
また、今まで晴朗であった天気が、にわかにかき曇ったというように、気候の上に変動をきたしたときには、多く病人は生命を失うものである。ゆえに、烏は気候に鳴き、人はその気候に死するも、烏は人の死を知るものなりといって、ただちにこれを人に結ぶことは ...晴朗であった天気

種田山頭火 行乞記 仙崎 - 青空文庫
晴朗、新秋清涼の気天地に満つ、身辺整理、心境平安、澄んで沈むのか、沈んで澄むのか、とにかく落ちついた。 明日から福岡地方へ行乞に出かけるので、畑の手入をして置く、広島菜を一うね、時知らず大根を半うね播いて置く。 トマトはうまいな、いつ食べて ...晴朗、新秋清涼の気

豊島与志雄 豊島与志雄訳 ジャン・クリストフ JEAN CHRISTOPHE 改訳 ...
最後に第四編(燃ゆる荊、新らしき日)は、人生のさなかにおける大試錬であり、懐疑と暴虐な情熱の突風であり、魂の暴風雨であって、それはすべてを破壊しつくす恐れがあるが、しかし超自然的な曙の初光を受けて、最後の晴朗に終る ...最後の晴朗 *これは天気のことをいっているようだから、「晴朗(な天気)」という意味だと思われるが・・・

坂口安吾 真珠 - 青空文庫 
相模湾は沖一面に白牙を騒がせ、天気晴朗なれども波高し、である。だから、この日は漁ができず、国府津にも、二の宮にも、地の魚はなかつた。国府津では、兵隊を満載した軍用列車が西へ向つて通過した。 国府津でバスを乗換へて、二の宮へ行く。途中で ...天気晴朗

一つの出来事 - 青空文庫  *これは天気以外で使われている模様・・・誤植かも知れないし不明
疑い合い、索(さぐ)り合い要心し合って暮す人生が、どうして歓びへの第一歩であろう、そう偽されても正直者の方がよい――がしかし、私の心持は平静ではない。晴朗さが ...晴朗さ

井上円了 妖怪報告 - 青空文庫 *これは“天気”でなく、“天”に対して使っているがどうなのかな・・・「清朗」が使われる“空”ではなく、“天”なので、この場合は“天気”に通じるということで“晴朗”で良いのかも知れない・・・

しかれども、予や元来、夢想に感じ、空想を 惹起するがごとき情感なく、ことに夢境は某川暴漲せりと覚ゆれども、あたかも天晴朗、降雨の兆しもなし。かつ、はじめ家を去るとき、父平素にたがわず健康なれば、これを煙消霧散に付し、 ...あたかも天晴朗

久生十蘭 ノンシャラン道中記 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
ここに一念発起したコン吉が、 詩神(アポロン) の大威業力に依願し、前掲の拙劣なる短詩をコントラ・バスの伴奏にのせ、日ごと毎日わびしげに独唱するところ、凡夫の悲願、タヌキ菩薩もあわれと 思召 ( おぼしめ ) し給いけむ二月上旬のとある天気晴朗の朝、 ...天気晴朗

豊島与志雄 或る作家の厄日 - 青空文庫  *これはおかしくないか?夜が“晴朗”とは・・・これは“清朗”の方が適していると思われるが・・・

考えることがあるのだ。重大な考えごとがあるのだ。少しぬる加減の酒を、思惟の速度に合して、口にふくむだけで、眼を見据えていると、室の天井も四壁も消失して、心気は天地と合体する。微風が音もなく流れ、露が静かに結ぼれてる、晴朗な夜である。 「先生。・・・晴朗な夜

豊島与志雄 風景 - 青空文庫 *これはよくわからないが、“清朗”でも“晴朗”でも通用しそうではあるが、やはり“晴朗な・・・光”のほうが適していると思うが・・・
美しい木立、柔かな草原、青い大空、晴朗な日の光、つまり豊かなる自然――なぜなら、自然は常に豊かだから。そして夢みるような街道――なぜなら、街道は旅の象徴であり、旅は夢想だから。そして二人の恋人か或は仲間――なぜなら、一人で道を進み得る ...晴朗な日の光

岡本綺堂 半七捕物帳 海坊主 - 青空文庫
天気晴朗の日でも品川の海には突然颶風を吹き起すことがある。船頭たちは無論それを知っているので、この奇怪な男の警告を一概に笑って聞き流すわけにも行かなかったが、そうした恐ろしい魔風を運び出して来るらしい雲の影はどこにも見えないので、かれ ...天気晴朗の日

芥川龍之介 追憶 - 青空文庫
が、「今日晴朗なれども 浪高し」の号外は出ても、勝敗は容易にわからなかった。するとある日の午飯(ひるめし) の時間に僕の組の先生が一人、号外を持って教室へかけこみ、「おい、みんな喜べ。大勝利だぞ」と声をかけた。この時の僕らの感激は ...今日晴朗なれども

正岡子規 雲の日記 - 青空文庫
少量の麻酔剤を服したるが如し。 廿八日 雨晴れ雲なし。朝、眼ざめて聞けば、鴨逃げて隣の庭に行きたりとてののしる。 廿九日. 卅日. 卅一日 毎夜、夜を 更かして頭痛み雲 掩ふ。窓外の天気常に晴朗。 〔『ホトトギス』第二巻第 ...天気常に晴朗

押川春浪 南極の怪事 - 青空文庫
もとより客室など云う気のきいたものはなければ、余は船の最も底の倉庫のごとき処に毛布を敷き、そこを居室兼寝室と定めしも、天気晴朗なる日はそのような薄暗き処に閉じこもる必要なし、余は航海中の多くを風清き甲板上に暮すつもりにて、一日も早く世人の ...天気晴朗

中里介山 大菩薩峠 みちりやの巻 - 青空文庫
朝は小河内を早立ちだったものですから、足の達者な上に、気を負う武者修行のことで、ここを通りかかった時分が日盛りで、ことにその日は天気晴朗、高山の上にありがちな水蒸気の邪魔物というのがふきとったように、白根、赤石の連山までが手に取るように ...その日は天気晴朗

豊島与志雄 幻覚記 - 青空文庫 *“(天気が)晴朗な午後”という意味だと思うが、これだけの文だと“清朗”でも通じると思われるが・・・
その叔母さんと、小学生の娘と、私の母と、四人で、晴朗な午後、自然の中を歩くのである。先ず八幡様と地蔵様とにお詣りをし、それから広い河原に行く。清い流れには小鮎 ...晴朗な午後

中井正一 探偵小説の芸術性 ――文学のメカニズム―― - 青空文庫 *これは明らかに天気以外で使われているけどミスか誤植ではないか???
現代人の晴朗と強靱性はこの深い憂欝の白冥を通っていると思われる。彼らの截断性は、かの思索の凝滞と晦渋を貫いてであると思われる。自分が醜いということすらが悪寒のごとき修飾であることを見透したるものの明かるき自嘲、そこには無限の反省の苦汁 ...現代人の晴朗と強靱性

永井荷風 断腸亭日乗 断腸亭日記巻之五大正十年歳次辛酉 - 青空文庫
三月二十日。 春分。天気晴朗。 三月廿二日。 風月堂にて夕餉をなし、有楽座に立寄る。久米氏風労にて顔面いがみ元気なし。 .... 四月廿九日。 天気晴朗。薫風爽颯。 四月三十日。 陰る。銀座街上青楓画伯に逢ふ。 五月朔。 風月堂にて偶然松莚子一家門弟を ...天気晴朗

大杉栄 新しき世界の為めの新しき芸術 - 青空文庫 *これも天気以外で使用されているが、ミスかも・・・
吾々が、吾々の晩年に吾々の任務を果たし、吾々の共同行為の義務を尽した後に、公平無私の芸術や、ゲエテの晴朗や、純粋の美を望むのは、善い事でもあり自然の事でもある。それは人生の旅の至上の理想であり究竟である。しかし、其処へ行くだけの功蹟 ...ゲエテの晴朗

白塔の歌 - 青空文庫 *これだけだと「清朗」でも✖にはできないのではないか・・・***
北京の秋は、夏を追い立てるように急にやって来て、そして晴朗な日が続きます。南海公園の小島の岸には、まだ釣りの遊びをしている人々が見られました。その側に、少し離れて、汪紹生はぼんやり欄杆にもたれていました。 釣りをしてるのは、二三の少年と、中 ...晴朗な日
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老、郎・・・(ロウ):“ロウ・・・”の紛らわしい同音異義語

2017年11月04日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●いきなり冗談だけど、
 「老仏」・・・年老いた釈迦のことかと思った(^^)・・・(広辞苑:①老子と釈尊 ②道教と仏教)・・・
 「老杜(ロウト)」・・・年とったホトトギスのことかと思った(^^)・・・(広辞苑:杜甫の別名)・・・
  *ま、これは、<熟語の読み・一字訓読(その96:準1以下):杜 >のところで、 <杜甫、杜牧関連>ということで、
   小杜(ショウト):晩唐の詩人・杜牧のこと
   大杜(ダイト) :盛唐の詩人・杜甫のこと
   李杜(リト)  :李白と杜甫
   老杜(ロウト) :杜甫のこと
  で案内済みだったけど・・・。
・これも冗談といえば冗談だが、「老分」・・・広辞苑には“ロウブン:長老格の人。先輩。”とあるのみ・・・ネット上の辞書やなんかでは“おいブン”とか“おいわけ”とか読んでるものもあるようだが・・・
 *江戸ものの小説や本にはよく出てくる言葉・・・老分番頭(ろうぶんばんとう)とか老分推戴(ろうぶんすいたい)とか・・・こんなのも、文章題なんかで出たら、知らなければ書けない熟語なのかも知れないな・・・
●さて、本題・・・
・「ロウ・・・」のつく同音異義語で、紛らわしい熟語を整理してみた・・・
<ロウハイ> 「老輩」もあるが、この2つがちょっと紛らわしいか・・・ 
老廃・老癈(ロウハイ):年とって、または古くなって役に立たなくなること。老朽。
老憊(ロウハイ):年とってつかれること。年とって身体の衰えること。
<ロウロウ>「老老」「労労」「浪浪」「琅琅」「朗朗」「牢籠」の6熟語あったが、次の2つが紛らわしいか・・・
老老:非常に年をとったさま
労労:つかれたさま。「・・・とつかれ侘びたる如くなり」
 *なお、余談だが、漢検2には、「牢籠」の意味は、
  牢籠(ロウロウ):①人前に出るのを拒み、引きこもること。
           ②ことば巧みに言いくるめること。術中にはめること。
           ③苦境に立つこと。行きづまり悩むこと。
  の3つだったが、広辞苑では、
  ①ひとまとめにすること。
  ②他人を自分の術中にまるめこむこと。籠絡。
  ③牢屋におしこめること
  ④くるしみこまること。困迫すること。落魄。
  ⑤しりごみすること。限られて伸びないこと。
  と、5つも意味が書いてあった・・・また、中には、類義語になりそうな熟語も書いてあった・・・
<ロウドウ・ロウトウ>
郎等:①所領を持たない者。従者。②武士で、・・・一般に武士の家来。郎党(ろうどう)
郎党:郎等②に同じ。 
*郎等の①はめったに出ないだろうから、普通は、郎等=郎党で理解しておけばよさそう・・・
<ロウショウ>
老少:①老人と若者、老若。②書で、字に骨のあるものと肉のあるもの。
老小:老人と子供。老幼。
 (漢検2)
  老少不定(ロウショウフジョウ):仏)人の寿命は年齢に関係なく、予知できないこと。
                    老人が先に死に、若者があとから死ぬとは限らないこと。人生の無常をいう語。
 *漢検2には「老小」はナイようだ・・・ 

<ロウスイ>
老衰:老いて心身の衰えること
老悴:老いてやつれること
 *漢検2には、「老悴」はないようだ・・・
<ロウシン>
老心:心を砕いて疲れること。まら、疲れた心。心労。
老神:心を労すること。心を苦しめること。心配。心労。
 *違いはよく分からない・・・なお、漢検2には両熟語とも記載ナシ・・・。老心≒老神で良いかも・・・。
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嵩高=崇高?

2017年10月27日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●広辞苑の再調査・・・やっと“サ・ザ”行オワリ・・・やっぱり、“シ”、長えんだよなあ(ーー)・・・殴り書きだけど、A4ノート、ここまでで30頁を費やしてる・・・ま、<当て字>よりも、いろいろと思いついたことなども書きとめてるから、紙幅をとっちゃってる・・
●“ス、ズ”のとこでもちょっとひっかかった・・・
 ・広辞苑に「増嵩(ゾウスウ)」・・・“嵩(かさ)が増すこと・・・”とあった。「嵩が張る」と同義。・・・ま、これはこれで別に問題ないのだが・・・一応、念のため、漢検辞典で「嵩」のところをみたら、「嵩高(かさだか)」以外に、

 (漢検2)
  嵩高(スウコウ):①山が高いこと。 ②嵩山(スウザン)。中国河南省にある名山で、五岳(ゴガク)の一つ。 (表記)②「崇高」とも書く。
 
 となってる音熟語があった・・・なんじゃこりゃ、と思って「崇高」のほうをみたら、
 
  崇高(スウコウ):気高く尊いこと。また、そのさま。「世界平和という―な理想」

 となってて、「(表記)②「崇高」とも書く。」の「崇高」ってのは、②⇒①のマチガイなのか、「嵩山(スウザン)」のことを「崇高」ともいうということなのか、気になったので調べた・・・

 *なお、ネット上の国語辞典や広辞苑には、「崇高」=「嵩山(スウザン)」というような説明は見当たらなかった・・・国語辞典的には、ほぼ、漢検2と同様な意味説明・・・“気高く偉大なこと。普通の程度をはるかに超えて驚異・畏敬・偉大・悲壮などの感を与えるさま。”(広辞苑)とのみ・・・。
 *「崇高」のほうには、“山が高いこと”のような説明はなかったので、そういう意味では「崇高」≠「嵩高」・・・じゃ、やっぱり、「嵩山(スウザン)」のことを「崇高」というということなのか・・・

 (大字源)
  嵩高(スウコウ):①嵩山(スウザン)をいう。 同)崇高 ②山の高いこと。
  嵩山(スウザン):五岳の中岳・・・名山。嵩高。嵩岳。嵩丘。同)崇山
 
  崇高(スウコウ):①けだかい。②山の名。崇高山。崇山。 同)嵩高(スウコウ)。

・・・漢検2も「嵩高」のところに、「②嵩山(スウザン)。・・・(表記)②「崇高」とも書く。」と書いてんなら、「崇高」のところにも、
 
   崇高(スウコウ):気高く尊いこと。また、そのさま。「世界平和という―な理想」 ②嵩山(スウザン)のこと。・・・「嵩高」とも書く。

  とかなんとか、ちゃんと記載内容に整合性をとるべきなんじゃないのかなあ・・・(ーー)

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「倡佯(ショウヨウ)」(漢検2掲載熟語)の類義語は「逍遥」だけか・・・「彷徨」はダメか・・・

2017年08月02日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●お知らせ:(オアソビの類義語問題にお付き合いいただいた方へ)
・コウモリ(蝙蝠)の類義語をもう一つ発見しました・・・
老鼠(ロウソ):①ねずみ。家鼠。②こうもりの異称。③世慣れてずるいことのたとえ。」
・該当箇所には追加・補筆はいたしませんのでお含みください。

●漢検2掲載熟語の「倡佯(ショウヨウ)」・・・
・過去記事で「「倡佯(しょうよう) - 佯(さまよ)う 」 ・・・倡佯=逍遥・・・」と紹介していましたが、今回、「倡佯」の類義語(または同義語)は、ホントにこれだけなのかなどと(類義語問題を作ろうとしているときに)色々と考えて調査しているうちに、以下のような内容を調べ上げましたので、ご参考までにお知らせします。

 *「倡佯」という熟語ひとつ取ってみても、書いて記事にして案内するだけなら誰でもできるでしょうが、なかなか、この熟語ひとつを暗記することは難しいものがあります・・・特に、暗記力の衰えている私なんかは、なんとか記憶に定着させるために模試や問題づくりなども行っているわけですが、その過程で得た周辺知識などもかなり有効です。
 *今回は、類義語作成の過程で、こういう調べ方をすると、いろいろと情報・知識が増え、結果的には、いろいろな周辺知識と一緒に記憶に定着する可能性が大であるということをお知らせしたいと思い、記事の形でご案内するものです・・・暗記力に自信のある方には必要ないかもしれませんが(笑)

●倡佯(ショウヨウ)
・漢検2の掲載場所・内容:(「佯」の項で)「意味 ①いつわる。だます。みせかける。「佯狂」「佯言」 ②さまよう。「倡佯(ショウヨウ)」
・デジタル大辞泉:気ままに歩き回ること。 逍遥(しょうよう)。「春風に吹かれながら―する年少の男女がある」〈魯庵・社会百面相〉
・広辞苑:歩きまわること。ぶらつくこと。相羊。(なお、「逍遥」は別項で、「①そこここをぶらぶらと歩くこと。散歩。②心を俗世間の外に遊ばせること。悠々自適して楽しむこと。」となっている。)
 (注)「相羊」:広辞苑には、読みが書いてなかった。“ソウヨウ”でも“ショウヨウ”でも出てこなかった。

・漢検2は、「さまよう」ところに「倡佯」と掲載しているので、
 ・「彷徨」とも類義語になるんじゃないか・・・
 ・広辞苑にある「相羊」ってのは何だ?・・・それから、「逍遥」=「散歩」って類義語もできるんだ・・・
 ・広辞苑では、「倡佯」のところには「逍遥」は記載ナシ・・・他の国語辞典と少し異なる・・・

・ということで、大字源に当たってみたら、
(大字源)
倡佯:さまよう。思うままに行楽するさま。 同)尚羊。相羊。・・・
 ➪ 相羊(ショウヨウ)・相佯(ショウヨウ):①ぶらぶら歩く。さまよう。うろつく。 ②よるべのないさま。 尚羊・尚佯(ショウヨウ):さまようさま。ぶらぶらするさま。 同)常羊(ショウヨウ) 類)逍遥。倡佯。相羊。相佯。襄羊(ショウヨウ)。
 ➪襄羊・襄洋(ジョウヨウ・ショウヨウ):ぶらぶら歩くさま。・・・

と、いっぱい、「倡佯」の類義語・同義語が出てきた・・・でも、なかなか、倡佯=彷徨が出てこない・・・

・念の為、「彷」で「彷徨」を調べたら、
彷徨(ホウコウ):①さまよう。当てもなくぶらぶら歩く。行きつ戻りつする。 同)方皇・・・旁皇・・・房皇・・・②③(略) 
(注)「・・・」は1級対象外漢字の熟語なので省略している。②③は虫の名とか魯迅の作品の題名とか・・・
・そのそばに、「彷徉」が・・・
彷徉(ホウヨウ):ぶらぶら歩くさま。さまようさま。彷徨(ホウコウ)。逍遥(ショウヨウ)。徘徊。 同)方羊・方佯・・・「徉」は対象外漢字。
とあった!!・・・やっと、「彷徨」=「逍遥」・・・となりうる根拠を見つけた。 だから、「彷徨」=「倡佯」でもよさそうだ、と。・・・
・じゃ、倡佯=彷徨・・・➪「徘徊」もokかな・・・と。
「徘徊(ハイカイ):さまようさま。ぶらぶら歩くさま。行ったり来たりするさま。同)裴回・裴徊・・・」と、「倡佯」と類義とは明記はされていないけど、「彷徨」≒「倡佯」なら、「徘徊・裴回・裴徊」もほぼ同じ類義としてとらえても良いのではないか・・・と、考えた次第。
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敦樸・敦朴 敦睦 敦穆

2017年07月31日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●昨日は“ボク”でつかまって、だいぶ、時間を浪費した・・・
●「敦樸・敦朴(トンボク)」と「敦睦(トンボク)」と「敦穆(トンボク)」・・・
●いずれも、漢検2掲載熟語・・・意味は下記のとおり

敦樸・敦朴   漢検2掲載:人情があつく、正直で飾らないこと。(漢検2)
              正直で、いつわりかざらないこと。 (広辞苑)
              人情が厚くて飾りけがない。(大字源)

敦睦      漢検2掲載(熟語のみ):情愛が厚くて仲の良いこと(広辞苑) 
                    親切で仲がよい・真心があって親しい。(大字源)

敦穆      漢検2掲載(熟語のみ):「穆」の意味「②てあつい。ていねいな。「敦穆(トンボク)」」(漢検2) 
                    人情が厚く、和らいでいる。(大字源)

●なぜつかまったかというと、適切な文例というか書き問題にする場合の設問文をどうつくるかという問題・・・
・「敦樸・敦朴(トンボク)」は他人の性格や人柄などのことなのでつくりやすい・・・ 
 ネットで文例も
  其の容色温直敦朴なり・・・
  敦朴(とんぼく)な人柄で・・・
  人情敦朴・・・
 などとあって、「あの人はトンボクな人柄で人に好かれている」とかなんとか、簡単に設問できる・・・

●が、「敦睦(トンボク)」と「敦穆(トンボク)」は文例や設問文をつくろうとすると、どうにもわからない・・・
 一応、ネットでは以下のような文例を見つけたが、いずれも古そうなのと、何度読んでも違いがハッキリとはわからない・・・
 (敦睦)
  ・融和敦睦ノ道ハ情誼投合スルニ在り(伊藤博文)
  ・九族を敦睦し、親しきを親しむの恩を隆 ( さか )んにすることを知り、諸子たるものは・・・ 〔出典〕運命(新字新仮名)/幸田露伴(著)
 (敦穆)
  ・特に昨春満洲国皇帝陛下訪日の大儀ありて、両国、皇室と帝室との御親交に一段の敦穆加えたるは申すも畏き極みなるが・・・
  ・当に太子をして親戚に、敦穆ならしむべし
  ・東亜の道義発揚に友邦との敦穆を厚うす

●たとえば、
 ・親族とのトンボクに努める・・・この場合、どっちでも通用しそうだし・・・
 ・友人とトンボクを深める ・・・とした場合でも、どっちでも良さそうだし・・・

●こういうのだと区別がつくだろうか・・・
 ・友人との喧嘩を反省してトンボクに努める・・・この場合は、「敦睦」でいいだろうか・・・これでもまだ、「敦穆」でもよさそう?

・・・と、結局、まだわからないまま・・・どなたか、違いがわかるような適切な文例なり設問があればご教示願いたい・・・
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粗鬆(ソショウ・ソソウ) と 粗相(ソソウ)

2017年06月25日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●「鬆」の音訓整理を見直していたら、上記の問題に遭遇した・・・
●まずは、お知らせ・・・
・「熟語の読み・一字訓読(その310) 髫 髴 髱 髷 髻 鬆 2016年08月30日 | 熟語の読み(音・訓)」の「鬆」の記事を、以下のとおり、加筆訂正してあります。(赤字:加筆訂正部分

<鬆:ショウ、ソウ、あら(い)、ゆる(い)、す>
 (漢字源)ショウ(漢音)ソウ(漢・呉音) 
 (大字源)ショウ(漢音)ソウ(漢音)ス(呉音)←現行音にはナシ。
*調べた範囲(1級以下熟語)では、“ショウ”音で読んでいる熟語は「粗鬆(ソショウ・ソソウ)」「蓬鬆(ホウショウ)」ぐらいだが・・・
・あら(い)、ゆる(い):粗鬆(ソショウ(注))、鬆円(ソウエン)=ゆるめる、鬆開(ソウカイ)=ゆるい、しまりがない。鬆処(ソウショ)=ゆるむ所、鬆動(ソウドウ)=ゆるく動く、鬆放(ソウホウ)=ゆるめる、自由にする、鬆泛(ソウハン)=身体に余裕がある。 簫鬆(ショウソウ)=管のゆるみ。
*大漢和には、他にも、
「鬆懈」=怠る、しまりがない、油断する。
「鬆緊」=緩いのと締りがあること。
「鬆快」=清々する、心地がすがすがしくなる、さっぱりする。
「鬆緩」=ゆとりがつく、ゆるい。
「鬆口」=話しぶりがゆるむ。
「鬆爽」=さっぱりする。
「鬆手」=つかんだ手をゆるめる。
「鬆土」「土鬆」=しまりのないぼうぼうの土、また、土壌を柔らかくする
・・・等の熟語あるも発音記号のみで読みフリ無し・・・(上記熟語は“ソウ”と振っているのに)・・・「ショウ」「ソウ」いずれの音でも可ということか・・・。“ソウ”で読んだ方が無難な気がするが・・・
・す:(邦語)熟語ナシ。(漢検2意味②=ダイコン、ゴボウなどの中心にできる細かいすきま *漢字源はそれに加えて、「鋳物の内側にできる空洞」ともある。)
(注)漢検2のみ「ソショウ」読み(ただし、「ソソウとも読む」ともなっている)。 大字源:読みフリ無し。

*「鬆」に、もともと“髪がみだれる、髪のみだれ、そそげたさま”という意あり。→「蓬鬆(ホウショウ)」(大字源)=髪が乱れるさま

●「粗鬆」の読み・・・
(漢検2)
・・・「鬆」の項・・・
音:ショウ・ソウ 訓 あら(い)・ゆる(い)・す
意味:①あらい。ゆるい。「粗鬆」 ②す。ダイコン・ゴボウなどの中心にできる細かいすきま。
下つき:粗鬆(ソショウ)大見出し:鬆(す)
・・・「粗」の項・・・
粗鬆(ソショウ)おおざっぱであらいこと。きめがあらく、ざらざらしていること。 「粗」「鬆」はともにあらい意。「ソソウ」とも読む。
・・・「骨」の項・・・
骨粗鬆症(コツソショウショウ):骨の質がもろくなり、折れやすくなる症状。加齢や栄養不足などにより起こる。

*相変わらず雑な編集のような気もするが、「骨粗鬆症」だけは「コツ“ソソウ”ショウ」と読んだら✕になりそうな気がするが・・・調べたかぎりでは、“コツソソウショウ”と読んでるネットや辞典はなかった・・・

*なお、国語辞典などでも「粗鬆」の場合は“ソショウ”“ソソウ”両読みになっているのが多いようだ・・・

●粗鬆(ソショウ・ソソウ)と粗相(ソソウ)
・こういういじわるな語選択が出たら迷う・・・かも・・・

・「おおざっぱであらいこと」・・・選択肢 “そそう”  ・・・「粗相」か「粗鬆」か・・・

*広辞苑や他の国語時辞典(大辞泉)などでは「粗相」でも(下記広辞苑の意味①のような意味も掲載されているので)良いような気もするが・・・
*ま、こんな紛らわしい問題は出ないとは思うけど・・・でも、29-1以降、何が起きるか分からないからなあ・・・

(参考)
=漢検2=
粗相(ソソウ):①不注意や軽率さによって、過失・失態をおかすこと。また、その過失・失態。「―のないように注意する」 類)粗忽(ソコツ) ②大便・小便をもらすこと。「子どもが―する」
=広辞苑=
粗相(ソソウ):①粗末なこと。粗略なこと。②そそっかしいこと。軽率。③あやまち。しそこない。また、ぶしつけなこと。④大小便をもらすこと。
=大字源=
粗相(ソソウ):(国)①粗忽に同じ。②不注意による失敗。過失。
*大字源では、この「粗相」は国語となっている・・・向こうの言葉、熟語ではないんだ・・・

大辞林
粗鬆(そしょう)⇒ そそう(粗鬆)
そそう【粗鬆】:こまやかでないこと。大ざっぱであらいこと。また、そのさま。 「 -にしてしかも濃厚の処あり/獺祭書屋俳話 子規」

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蜂起と鋒起

2017年06月20日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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(29-1前は混乱させるとイケナイと思い、自重していた記事です)

蜂起と鋒起・・・意味は少し違うようだが、大字源では「同」となっている  漢検2では「蜂起」のところに“同)”とはなっていないので気になった・・・紛らわしい同音(異義?)熟語のようだが、語選択問題で出るようなことはないだろう・・・

*下記のとおり、各国語辞典には“鋒起”ナシ・・・大字源・字通あたりは「同」の取り扱いのようだ・・・ただし、大漢和・新漢語林では「蜂起」と「鋒起」は区別しているようだ・・・

<漢検2>
蜂起(ホウキ):ハチが巣から一斉に飛び立つように、大勢の人が群がり行動すること。「民衆が各地で―した」 類)決起・群起
鋒 :①ほこさき。きっさき。刃物の先端。「鋒刃」 ②勢いのするどいたとえ。「鋒起」「舌鋒」 ③さきて。先陣。「先鋒」 ④さきがけ。物の先端。*「鋒起」と記載あるのみ。意味は説明ナシ・・・。

・各国語辞典は「蜂起」のみ掲載・・・

<大字源>
鋒起:矛の切っさきのように鋭く盛んに起る同)蜂起
<大漢和>
鋒起:鋒刃のように鋭く起る。また、さかんに起る。
<字通>
鋒起:蜂起する。
<新漢語林>
(蜂起:はちのように賊徒などが群がり起ること)
鋒起:急に勢いよく起る

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「剪裁」は「翦裁」ではダメなのか、「剪紙」は「翦紙」ではダメなのか・・・

2016年12月14日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<漢検2辞典・悉皆調査 完了>A4一冊分のノートをWP化完了・・・自分の復習も兼ねて、問題作りに着手・・・

」:セン、き(る)、つ(む)、ほろ(ぼす)、はさみ、はさ(む)

●漢検2:音 セン  訓 き(る)・はさ(む)・つ(む)・ほろ(ぼす) *「はさみ」訓は載せていない、でも意味②の「はさみ」で「剪刀」・・・ははははは。

 意味 ①きる。切りそろえる。はさむ。つむ。「剪裁」「剪定」 類)翦(セン)  ②はさみ。「剪刀」  ③ほろ(滅)ぼす。「剪滅」

●大見出し項目 *各熟語の説明は省略。
 剪裁(センサイ)
 剪紙(センシ)
 剪除(センジョ)・・・「翦除」とも書く
 剪定(センテイ)・・・「翦定」とも書く
 剪刀(セントウ)・・・「翦刀」とも書く
 剪滅(センメツ)・・・「翦滅」とも書く

*「剪裁」と「剪紙」のところには、「・・・「翦裁」とも書く」「・・・「翦紙」とも書く」とはなっていない・・・
*こういうふうに書いてあったら、「剪裁」と「剪紙」は、「翦裁」「翦紙」と書いたらダメなのかと思ってしまうんではないだろうか・・・
*また、意味①のところに「類)翦(セン)」とあるが、意味②&③も、「類)翦」じゃないのか?・・・「類」の場所がおかしいような気がするが。

●<大字源>
 「剪裁」・・・(同)翦裁
 「剪紙」・・・(同)翦紙
 となってる!! これでも「剪・・・」で書いたら✕になるのかしら???

●漢検2も、紛らわしい説明・表記は改めてほしいもんだ・・・

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舒緩・緩舒  舒巻・巻舒  舒閑・閑舒  (漢検2掲載熟語)

2016年11月02日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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(紛らわしい同音熟語の整理)
●漢検2掲載内容
<大見出し>舒緩(ジョカン):ゆったりとしていること。ゆるやかなこと。 類) 緩舒
      舒暢(ジョチョウ):心をゆるやかにすること。心をのびのびさせること。
      舒べる(の-べる):①かたまったものなどを、のばし広げる。 ②心中の思いを述べる。
<説明>①のべる。のばす。のびる。ひろげる。「舒巻」「舒展」 ②ゆるやか。ゆったり。「舒緩」「舒舒」 類)徐
    下つき  閑舒(カンジョ)

(整理)
舒緩・緩舒:(上記のとおり)ゆったりとしていること。ゆるやかなこと

舒巻(じょかん):①のばし広げることとまき固めること。転じて、時勢 に応じて身を処すこと。 ② 書物を開くこと
巻舒けんじょ):①巻くこととのばすこと。縮むこととのび広がること。伸縮。 ②退くことと進み出ること。進退

 *舒巻(じょかん)・巻舒(けんじょ):同じような意味と理解しておけばOKでしょう・・・転じた意味まで理解しておくとよい。

舒閑(じょかん):のびやかでせまらないこと。
閑舒(かんじょ):静かで気分がのびのびする。

 *舒閑(じょかん)・閑舒(かんじょ):同じような意味と理解しておけばOKでしょう。

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漢検1級 28ー②に向けて   「瀾汗」、「瀾漫」(≠「 爛漫」) (漢検2準拠)

2016年10月27日 | 気をつけたい同音異義熟語
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●漢検2辞典の悉皆調査・・・一応、完了・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●「漢検2辞典の悉皆調査」の中から、適宜、ご案内しています。  ●余裕のある方のみ、ご覧いただければ幸いです。
●急いでご案内することもないのですが、調べた以上、なるべく早くご案内したいと思い公開しています。ご迷惑でなければ幸い・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●「瀾汗」「瀾漫」・・・一応、「語選択」カテゴリーに登録しておきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●漢検2掲載内容
 「瀾:なみ(波)。おおなみ。また、なみだつ。「瀾汗」「瀾漫
  下つき  狂瀾(キョウラン)・波瀾(ハラン)        」

瀾汗(らんかん)
 (大字源) ①波の大きくうねるさま「洪濤瀾汗」 ②涙のはらはら流れるさま
瀾漫(らんまん)
 (大字源)①したたるさま ②分散するさま ③物の乱雑なさま、まとまりのないさま ④喜ぶ気持ちのあふれるさま 
      ⑤色どりの美しいさま ⑥広く遠いさま

 (参考)
  *他の辞典では他に、
   「瀾澳(ランイク)」=波とみぎわ。くま。
   「瀾濤(ラントウ)」=なみ、大波=瀾波。
   「瀾文(ランモン)」=波のあや=波紋。
   「瀾瀾(ランラン)」=涙のとめどなく流れるさま   等。 

●「爛漫」との比較・・・
<漢検2>
爛漫:①花が咲きほこっているさま。花の咲き乱れているさま。「春、―の桜花」 ②ありのまま明らかに現れるさま。「天真―(純真で無邪気なさま)」

爛爛:①きらきらと光り輝くさま。「―たる満天の星が降る島」 ②眼光が鋭く光るさま。「―と目を光らせた黒猫」)


*「爛」の字での「爛カン」という熟語は「爛汗」「爛旰」あり。⇦ コメントいただき調べました。別の記事で紹介します。

*「ランカン」では、“てすり”の意味で、「闌干」「欄干」「欄杆」があるが、「瀾汗」には“てすり”の意味はナシ・・・。

(注)「闌干」には 「①「闌(てすり)」に同じ。 ②涙がとめどなく流れ落ちるさま。 ③星や月の光が、きらめくさま。」の意味があるので、
    ②の意味では、瀾汗=闌干 となるようだ。

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漢検1級28-②に向けて 「睾睾」 「膠膠」 「薨薨」 ほか「コウコウ」 (漢検2準拠)

2016年10月25日 | 気をつけたい同音異義熟語
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●漢検2辞典の悉皆調査・・・一応、完了・・・
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●「漢検2辞典の悉皆調査」の中から、適宜、ご案内しています。  ●余裕のある方のみ、ご覧いただければ幸いです。
●急いでご案内することもないのですが、調べた以上、なるべく早くご案内したいと思い公開しています。ご迷惑でなければ幸い・・・。
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●問題化するだけでは間に合いそうもないので、こういうご案内もしています。これは一応、「語選択」カテゴリーに登録しておきます。
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●「睾睾」「膠膠」「薨薨」の3熟語(畳語)が気になったので調べた。(この前の記事の「音訓整理」でも紹介済み)
睾睾
 ・漢検2「意味③たか(高)いさま。また、広く大きいさま。「睾睾」」
 ・広大なさま(字通) 広く大きいさま、「睾睾広広、孰知ㇾ其徳」 *「睾」は「皥」、「広」は「大貌」。「皥皥」=睾睾=度量の大きいさま(大字源・大漢和)*「皥」は対象外漢字。 *漢字源には当該熟語ナシ。
 ・この熟語は、“度量の大きく広い”ような意味で、物理的な大きさや広さではないようだ・・・。これは問題にはしにくそうな熟語だ。
膠膠
 ・漢検2「意味⑥「膠膠」は動き乱れるさま」
 ・(大漢和・大字源)①和らぐさま、又、鶏の声「鶏鳴膠膠・・・」(詩経) ②動き乱れるさま「膠膠擾擾・・・」(荘子) *「膠膠」=動き乱れるさま 「擾擾」=動乱の意
(漢字源)①鶏の声 「鶏鳴くこと、膠膠たり」②一体となってやわらぐさま ③動き乱れるさま
(字通)鶏の声
 ・「鶏の声、コウコウたり」「コウコウと鶏が鳴いている」・・・なんて、書き問題は超難問になりそう・・・。
薨薨
 ・漢検2「意味②むらがるさま。「薨薨」」
 ・(大字源)①多いさま、又、群がり飛ぶさま 「螽斯の羽、薨薨・・・」 ②速いさま「之を度するに、薨薨・・・」 ③とどろく音のさま「薨薨、雷の如し」
(大漢和)①衆なるさまをい また、群がり飛ぶ音 ②早いさま、又、多くの音 ③とどろきひびく音の形容
(漢字源)①もやもやと群がって音をたてるさま ②たくさんの人の騒がしい音の形容 ③とどろき響く音の形容
(字通)多いさま。早いさま。又、音の轟くさま。「薨薨として雷の如し、一刻にして止む」
 ・「虫がコウコウと音をたてて飛んでいる」とか「雷がコウコウと轟いている」とか・・・こんなの、書けないな。

●他の「コウコウ」(主として1級対象漢字&漢検2掲載の畳語)

 皎皎(キョウキョウ・コウコウ) ①月の光などが明るく光るさま。「月が―と輝く」 ②白く清らかなさま。潔白なさま。「コウコウ」とも読む。
 皓皓 しろく明るいさま。しろく光り輝くさま。「―とした満月」

  *広辞苑では「皓皓・皎皎(こうこう)」で同じ扱い。

 曠曠 広々したさま。広くはるかなさま。「広広」とも書く。
 耿耿 ①明るくひかるさま。明るいさま。 「―と照る月」 ②思うことがあって、うれえるさま

 鍠鍠 ①鐘の音。「鍠鍠」
 鏗鏗 ①金属や石などのぶつかり合う音。また、鳴りわたる鐘の音。「奥山に鐘が―と鳴り響く」 ②言葉がはっきりしているさま

 遑遑 うろうろと落ち着かないさま。あわただしく忙しいさま。

 煌煌 きらびやかにかがやくさま。きらきら光ること。「―とライトを浴びる」
 晃晃 まぶしいほどに明るくかがやくさま。きらきらしているさま。「ネオンが―と光る」「煌煌」とも書く。

  *広辞苑では「煌煌・晃晃」で同じ扱い。

 杲杲 日の光が輝いて明るいさま。

 悾悾 (まこと。まごころ。また、きまじめで気がきかないさま。思いどおりにならないさま。「悾悾」)

    「子曰く、狂にして直ならず、侗(とう)にして愿(げん)ならず、悾悾(こうこう)にして信ならずんば、吾これを知らず。」(論語・泰伯第八の十六)  *「侗」はここでは“おろか”という意味らしい・・・。
    (参考)訳文・・・ネットから2つほど借用・・・
   「理想家でありながら移り気でコロコロと主張が変わり、無邪気でありながら真面目なところがなく、素朴な心を持っているのに誠実ではない、そんな人間は私にはどうしようもない。」
   「子曰く、自信過剰の上に正直さを欠き、田舎者でありながら素朴さがなく、真面目そうに見えてその場かぎりの人間は、私も言いようを知らない。」


 浩浩(準1) ①ひろく大きなさま。「―たる平原」 ②水が豊かにみなぎるさま。「―たる海」

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漢検1級 28-②に向けて 「擾“攘”」と「擾擾」は同じか? (漢検2準拠)

2016年10月25日 | 気をつけたい同音異義熟語
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●「漢検2辞典の悉皆調査」中の中から、適宜、ご案内しています。  ●余裕のある方のみ、ご覧いただければ幸いです。
●急いでご案内することもないのですが、調べた以上、なるべく早くご案内したいと思い公開しています。ご迷惑でなければ幸い・・・。
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●問題化するだけでは間に合いそうもないので、こういうご案内もしています。これは一応、「四字熟語」カテゴリーに登録しておきます。
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●漢検2掲載内容
擾攘」:「①はらう。追いはらう。のぞく。「攘夷(ジョウイ)」 ②ぬすむ。よこどりする。「攘窃」 ③ゆずる。間に入れてやる。(類)譲
       ④みだす。みだれる。「擾攘(ジョウジョウ)」 」

擾擾」:「①みだす。みだれる。かきみだす。さわぐ。わずらわしい。「擾乱」「騒擾」 ②なつける。ならす。「擾化」「擾馴(ジョウジュン)」
      下つき 喧擾(ケンジョウ)・騒擾(ソウジョウ)・煩擾(ハンジョウ)・紛擾(フンジョウ)
 (大見出し)「擾擾(ジョウジョウ):ごたごたと乱れるさま。 (類)紛紛 」

●「擾攘」:さわぎみだれること  ・・・「擾擾」と区別つかんな、こりゃ・・・

 ただ、いろいろと四字熟語の使われ方などをみると、
 「戦国擾攘」「兵戈擾攘」「天下擾攘」・・・四字熟語辞典のの「兵戈槍擾」と似ている・・・こういう使われ方なのかもしれない。

 一方で、「擾擾」のほうは、国語辞典などでは、
   「擾擾」:乱れて落ち着か ないさま。ごたごたするさま。「紛紛擾擾」:ごたごたと乱れる

(参考)
 攘:ジョウ、はら(う)、ゆず(る)、ぬす(む)、みだ(れる)
 擾:ジョウ、な(らす)、みだ(れる)、わずら(わしい)、さわ(ぐ)


●ついでに、他の掲載熟語・・・
 
攘窃(ジョウセツ)」:ぬすむ。入りこんできたものをぬすむ。自分のところにまぎれた物を盗み自分のものとする・・・

 この「攘窃」は、単なる窃盗とか強盗とか盗取とかとは少し意味合いが違うようだ・・・

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漢検1級 28ー②に向けて  乱暴≠乱妨(濫妨)  (漢検2準拠)

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●漢検2掲載の、「妨」のところにあった「乱妨」が気になったので調べた・・・もちろん、意味説明はナシ・・・
●漢検2掲載内容:「妨」 意味:さまたげる。じゃまをする。「妨害」「妨止」  下つき:乱妨(ランボウ)
●関連する熟語などの掲載内容
「乱暴」①荒々しく振る舞うこと。暴力的な行い。狼藉(ロウゼキ)。「―をはたらく」 ②粗雑なさま。筋道が立たないさま。無謀なさま。「―な意見をはく」
「乱暴狼藉」:荒々しい振る舞いや無法をはたらくこと。「狼藉」は「乱暴」と同意で、同じ意味の語を重ねて意味を強めた表現。「どんな理由にせよ―は許せない」 *漢検四字熟語辞典:「乱暴狼藉」=荒々しい振る舞いや無法な行為をすること。・・・

 *以下のとおり、「乱妨」=「瀾妨」のようだが、漢検2には「瀾妨」の記載はナシ

●広辞苑
「乱暴」:荒々しい振る舞いをすること。無法な振舞。②粗雑であるさま
濫妨/乱妨」①荒れまわること。荒らすこと。東鑑「濫妨狼藉を致すの由・・・」 ②掠奪すること、うばいとること

●他の国語辞典など
乱妨/濫妨」:暴力を使って物を奪い取ること。
  ・「徒党を結び強訴一揆などとて―に及ぶことあり」(福沢・学問のすゝめ)
  ・掠奪・奴隷狩りは「乱取り」「乱妨(濫妨)」「乱妨取り」「人取り」などと呼ばれ戦国時代を通して日本各地で日常的に見られた現象である。

 *岩波によれば「濫妨(乱妨)狼藉」という四字熟語もあるみたいだが、四字熟語で「ランボウ狼藉」と出たら、そう書くのはやめておいたほうが良いと思う。・・・まさか、1級で「乱暴」を書かせるような問題は出ないと思うが・・・。出るとしたら、「狼藉」の方だろう。万一、「ランボウ」で書かせるような問題が出たら、すこし考えた方が良いかも・・・。

 *ただ、語選択か何かで、広辞苑などで載っている「掠奪すること、うばいとること」の選択肢で「ランボウ」なんてあったら、この「乱妨(濫妨)」になるんだろう・・・簡単な字・熟語だが、ちょっと思い浮かばないかもしれない難問ということになるかも・・・。

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漢検1級 28-②に向けて 「聳峙」と「霄峙」は同じか? (漢検2準拠)

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●漢検2掲載内容
聳峙(ショウジ)」:山などが高くそびえ立つこと。 (類)聳立(ショウリツ)・屹立(キツリツ)
霄峙(ショウジ)」:漢検2:「峙」の下付き:意味説明ナシ。


●「聳峙」:山などが高くそびえたつこと
●「霄峙」:天空に高くそばだつ

*書き問題ぐらいなら、“天や空に向かって”そびえているような感じなのか、単に高くそびえているような文なのかで判断がつきそうだが、文章題なんかで出たら、その作者の気持ち次第でどっちの熟語を使うかが決まりそうな熟語みたいなので、どっちでも使えそうな熟語だ・・・こんなのも迷うというか、作者次第で、〇か✕になりそうな熟語だ・・・。

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