人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

闘病日記 (7) 入院生活

2021年10月19日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

23日、入院生活も三日目の朝を迎えた。朝6時30分、看護師さんの定期見回りが始まった。カーテンをあけてもらい、血圧測定を行った。私は、高血圧の持病があるので、常時薬を服用していたのだが、入院してからは血圧が低く、上が100にも満たない。看護師さんから「少し血圧が低いですねぇ」と言われる始末。「薬の服用をやめましょうか?」と尋ねると、「かかりつけ医の先生と相談してください」「との事で、服用は継続する事になった。

リハビリ治療も始まり、ベットの上ではあるが、足の屈伸運動やもみほぐしのリハビリを受けた。痛み止めの薬を服用しているとは言え、自宅待機の時のような激痛は、心持ち少なくなった様な気がする。

コロナの関係で面会者も無く、テレビだけが友達だ。少しだが、以前に経験したように、入院生活にも慣れてきた。歩行器を使って、少し動いてみようと言う意欲も湧いてきた。やはり起き上がると激痛が走る。何度か挑戦して、ようやく立ち上がって、数歩ではあるが久しぶりに立ち上がる事が出来た。大きな喜びだ

そんな時に看護師さんが入室して来て、大変叱られた。「伊藤さんは、リハビリの先生から、起き上がる時はナースコールを押すように言われているでしょう」「転んで骨折したらどうするの」その通り、確かに言われていたが、「このくらいは「大丈夫だろう」思って押さなかった。その後も何度か見つかってしまい、「要注意患者」にされてしまった。押したく無い訳ではでは無いが、看護師さんも忙しいと思い、遠慮していただけなのだが・・・・

夕食の時間を迎えた頃に、主治医の先生が来て、「明日、ブロック注射を打ちます」との事。やれやれ本格的な治療が開始されると大いに喜んだ。

翌朝の24日、入院生活4日目。朝一番に看護師さんから、「これからブロック注射に行きます」とベットの移動が始まった。行った先は、レントゲン室。画像を見ながら注射針の長い針(数十センチ)を痛むところを刺し当て、そこに注射をするとの事。「ビリッときたら知らせてください」との事で「そのビリッを恐々待ったが、ビリッとこない。」左の腰に刺さっているように感じたので、「先生、痛いのは右足ですが・・・」「あっ、間違えまえした。でも害はありませんので大丈夫です」との事で、やり直しとなった。なかなかワイルドな先生だ。私も親しく話をしていたので、腹立たしい感情は無く、苦笑いをして返した。この長い針を使って、画像を見ながら患部を探し当てるので、刺しては抜いてを繰り返し患部を探すのだ。

いよいよ本当の本番が来た。長い注射針を腰から刺して、右足の太股当たりまで差し込んで行く。一瞬体が反応した。「痛っ」強烈な痛みだ。「ここですね。ここに注射します」わずか十数秒でブロック注射も終了した。私は大きな期待をして、またベットのまま自室に連れて帰ってもらった。何時も思うのだが、外来受診は待ち時間があるが、入院患者は優先されるのか、待ち時間は無く即治療である。事前に時間調整をしていただいているのだろうが、ガンの入院時もそんだったが、待ち時間は無い。

午後からは、少し効果が表れ始め、当初の痛みが和らいだように感じる。そうなると、寝ている場合ではないと思い、また、歩行器で歩行のリハビリを開始した。もちろん室内の範囲の歩行だが。ところが、また看護師さんに見つかり、大目玉をくらう。「伊藤さんは、要注意患者に指定されていますので、絶対一人で動かないように」強烈な注意「数歩くらいなら動けるので、付き添いを解除してください」と言うと、「リハビリの先生からの指示が無いと、看護師では解除出来ません」との事。私も規則を無視している訳では無く、些細な事でわざわざ看護師さんに付き添ってもらうのが、気の毒に思って親切のつもりの事なのに。その後は、些細な事でもナースコールで呼び出し、付き添ってもらったが、やはり気が重い。

リハビリの時間が来た。「今日は、歩行器さえあれば、歩行も大丈夫です」と伝え、初めて室外のローカを歩行する事が認められ、10分くらいの歩行訓練であったが、「先生、この様に歩けますので、看護師さんの付き添いを解除してください。」とお願いした。「分かりました。解除しておきます」との事で解除となった。

その後は、室内だけではあるが、自分なりのリハビリに勤しんだが、足に力が入らない。ひざも足首も普段とは明らかに違う感覚だ。

今日は、入院してから二度目のストーマの交換日。私は、膀胱ガンにより、膀胱を全摘している関係で、尿路変更をしていて、お腹にには梅干しのような、腸を使った尿路が出ている。そこにストーマと言う袋をかぶせて尿を貯めるのであるが、尿意も感じないし排出する事も出来ないので、垂れ流しで袋にためているのだ。普段の生活では、飲み物の量にもよるが、約3時間は大丈夫で一杯になるとトイレで排出している。但し、コーヒーは排出時間も短く貯めておける時間も短くなるので、要注意だ。夜寝るときは、起きなくてもよいように、この袋にホースを延長して、24時間用の袋を付けて眠ると朝まで起きる必要はない。これらの交換や日々の接続は妻が行ってくれているので、感謝感謝であるが、ここは病院であるので、そうはいかない

ましてや、この病室のフロアーは、整形外科病棟である。看護師さんも手順を知らない人ばかりで、一回目の交換も直ぐに外れてしまい、二回目も外れたので、ナースコールの連続である。三回目は、自分でやってみようと一度剥がして、一からやり直して、準備が整ってからナースコールを押して、最後に張り付けだけお願いし、あとは自分で交換した。これが成功して、以来はずれる事は無かったが、妻の有難味がよく分かった場面であった。ちなみに、その後は泌尿器科の看護師さんが来て、交換してくれる事になった。

そんな日々が続き、28日を迎えようとしていた。

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