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人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

兵庫医科大学病院を受診

2018年12月21日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

9月13日以来3カ月ぶりの定期健診の為に兵庫医科大を受診した。今年最後の定期健診で、結果が良ければ楽しい年末年始が迎えられる。

19日、朝の仕事を済ませて、妻と会社で待ち合わせ、10時に出発した。私はストーマを付けている関係で、2時間に一度はトイレ休憩をして、排出しなくてはならない。慣れたとは言え、何処かに出かける前には必ずトイレで用を済ませるのが習慣だ。結構めんどくさいが、これも生涯続く治療の出来ない後遺症である。

年の瀬を迎え、多くの人から喪中ハガキが届いたが、私達の年代になると両親のお悔やみが多く発生する。私も既に両親を亡くしているが、妻の父親は57歳にしてガンで亡くなっているが、母親は現在85歳だが健在である。ただ今年は脳血栓が見つかり、外出など歩くことが少し困難になり、家の中で杖を使い壁伝いに歩くのが精一杯になってきた。長時間家を空けるのが難しくなってきたが、頭の方は健在で助かっている。

13時過ぎに兵庫医大に到着し、早速手続きを済ませて、最初の検査である血液採取に向かった。午後からと言う事もあり、待つことなく採血を行った。兵庫医大は一度に20名くらいの採血が可能な大きな病院である。

続いて、CT検査の手続きを終えて、待つこと約30分。何時もの様にCT検査装置に寝転んで、撮影を行った。痛くもかゆくもないので、不安感は全くない。

何時も午後からの診察だが、主治医の先生は大学の教授を兼任されているので、午前中は医学生の講義があるらしい。最も毎週火曜日と水曜日が外来患者の対応日となっていて、それ以外は講義や手術、研究などに時間を割かれているらしい。忙しい日々を過ごされている様である。

問診まで時間が有ったので、昼食やコーヒーを飲みながら、入院当時の雑談をして過ごした。思い返すと僅か一か月間の入院であったが、「私の63年間の人生の中でも特別な時間だった。」悪性胸膜中皮腫と言うガンの生存率の短さや怖さなど、豊岡病院でも年に一人有るか無いかの難病で、手術実績はないと聞かされていた事などだ。この時にうつ病になったのも死への恐怖からだった。

紹介された兵庫医大の後の主治医の先生からも同じ内容の事を聞かされ、更に手術の困難さや後遺症、手術の体験話など、相当大がかりな長時間手術になる事など、詳しく説明を受けた。そんな中で今後に手術をするかしないかの選択も求められ、妻と相談した結果「手術は受けない」事を決断した。生きる事を諦めた瞬間であった。

今回の前の1年半で既に膀胱ガンと前立腺ガンの2箇所の全摘出手術や生体検査による手術など3回も手術を体験し、人口膀胱によるストーマの装着者にもなって、身体障害者にも認定されていた体験があるからだ。ここまでして、今後に「生きる価値を見出す事は無理だった。」

多くの人に励ましや激励の言葉を聞いたが、空しく聞こえた。寝たきりに酸素ボンベを付けて、介護の世話になり、自分の意思通りの生活が出来ない状態を想像し、精神的にも限界だった。

患者は当事者で、医者も看護師も励ましてくれる友人や知人も日々の生活には支障がないが、当事者は365日24時間この生活が日々待っている。当事者しか分からない苦悩は、相当な精神的にも肉体的にも負担になる事は明白だ。

多くの人が延命治療を望んでいないアンケートが公表されている。なのに何故に病院も最後まで治療に最大限の努力をし、家族も親族も友人知人も励ますのだろうか。自分の意志とは真逆の言動を取っている事になる。当時、手術を受けない事に理解をしてくれたのは妻だけだった。辛さを共有していてくれたのかも知れない。

受診結果は、また後日書きたいと思います。

では又ね

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