今井町の寺内町を形成する核であった重要文化財 稱念寺本堂は保存修理のために平成22年4月から奈良県教育委員会文化財保存事務所により着手し、総事業費約16億円で平成31年12月の竣工を目指して解体、調査が進められています
稱念寺は浄土真宗本願寺派の御坊で、天分年間(1532~55)に道場が建てられ、その後、寺内町今井成立の中核を担ってきました
本堂は桁行20m、梁間21mの入母屋、本瓦葺の建物で、江戸時代前期の建立と考えられている
9月27・28日、本堂の覆屋の中で行われている解体修理と調査の進捗を一般公開してたくさんの方が専門家の説明を聞いていた
これまでの工事の進捗を示すパネルも掲示され、解体された瓦、破風板、懸魚、蟇股なども目の高さで見学でき、その規模の大きさを実感できるいい機会であった
前回の見学会ではまだ瓦が載っていたが今回は天井裏の木材の木組みが一目で見渡せて壮観であった
工事はまだ半ばを過ぎていない、10年かかる平成の大修理に立ち会える幸せを感じることが出来る事業である
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