独り言

日本の原風景、花、自然など、自分で撮った写真の加工作品、街道歩きなどを中心に公開しています。

ぼくが生まれて ごめんなさい

2010-11-09 08:22:14 | 日常
35年前に15歳で亡くなられた、重度の脳性マヒだった山田康文さんの詩です。
まずは読んでみてください


ごめんなさいね おかあさん
ごめんなさいね おかあさん
ぼくが生まれて ごめんなさい

ぼくを背負う かあさんの
細いうなじに ぼくはいう

ぼくさえ 生まれなかったら
かあさんの しらがもなかったろうね

大きくなった このぼくを
背負って 歩く悲しさも
「かたわな子だね」とふりかえる
つめたい視線に 泣くことも

ぼくさえ 生まれなかったら


ありがとう おかあさん
ありがとう おかあさん
おかあさんがいるかぎり
ぼくは生きていくのです

脳性マヒを 生きていく
やさしさこそが 大切で
悲しさこそが 美しい

そんな 人の生き方を
教えてくれた おかあさん

おかあさん あなたがそこに いるかぎり


35年以上前の詩なので、障がい者に対する考え方も変わって来ているとは思いますが、なんとストレートに我々の心に訴えかける詩だろうと思いました。

古本屋で買った「おかあさん、ぼくが生まれてごめんなさい」という本からの引用です。
一部の言葉、表現は現在ではほとんど使われなくなっています。
少しは世の中が良くなってきたということでしょうか。

朝の通勤電車の中で読んでいて、涙が止まらなくなってしまいました。
周りの人に気付かれないように、一生懸命涙をガマンしてハンカチでササッと拭いてました。

なんとなく多くの方に読んでもらいたくてブログに載せてみました。

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