あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

富士周辺五名城と諏訪の旅-19-

2024-03-23 07:15:34 | 取材・旅行

令和6年8日~10日まで、富士周辺五名城(山中城、小田原城、石垣山一夜城、甲府城、武田氏館)と諏訪を廻ってきました。

20回にわたって紹介しています。

今回は、諏訪大社 下社 秋宮 です。

秋宮を空から見てみます。中山道と甲州街道が交差するところにある、交通の要地です。そのためか、4社を巡る中で、最も人が多くいました。

しかし秋宮には大きな弱点が!?

後ほど紹介します。

案内図です。


上社本宮祭神は 建御名方神(たけみなかたのかみ)でした。『古事記』の国譲りの段では、大国主神の御子神として登場します。

これに対して、前宮と下社は 八坂刀売神(やさかとめのかみ)で建御名方神の奥様が祀られているのです。

ちょうど、結婚式が行われているようでした。末永くお幸せに・・・・・

根入りの杉です。 樹齢700年で高さ35mと言われています。

神楽殿 です。

出雲系の神様なので、出雲大社のような注連縄です。

この大注連縄も、御柱祭7年に一度付け替えます。今の注連縄は、2021年12月に替えられました。昔は1tだったのですが、建物を守るために軽量化が図られ、現在800kg、直径1.4m,長さは7.5mです。

手前の狛犬は青銅製で、青銅製としては日本一の大きさです。1.7mあります。

神紋です。三本梶です。

梶の葉で、根っこが5本あります。上社が4本、下社が5本になっています。

梶の木は、落葉高木樹で、桑の仲間です。

 

御朱印をいただきました。雪が残っています。

幣拝殿です。左右に、片拝殿があります。

見事な建築ですね。二重の楼門型です。

本殿でないのは、神殿が奥にある東西の宝殿のどちらかだからです。これも御柱祭の時に立て替え、東西で遷座します。現在は、東宝殿が「神殿」です。その奥にご神体があります。イチイの木です。

素晴らしい彫刻です。

重要文化財です。

末社です。

左から鹿島社、子安社(建御名方神の母を祀る)、賀茂上下社、八坂社です。

子安社はもちろんのこと、賀茂上下社、八坂社も出雲系ですね。

 

天覧の白松です。

一之御柱です。他社と同様、モミの木で、時計回りに4本立っています。一之御柱が一番立派です。樹齢230年ぐらいです。10tぐらいです。

二之御柱です。

下社の御柱は、霧ヶ峰の近くの東俣という国有林から人力で運んできます。

 

すばらしい!

4つの柱の位置関係です。

 

秋宮の御朱印です。


下車橋に来ました。

位置関係を見てみましょう。

説明です。

文字起こしてみましょう。


諏訪大社下社春宮下馬橋
             下諏訪町指定文化財   昭和四十八年六月二十六日
この橋は春宮大門通りの中央に位置する、御手洗川にかけられた屋根付きの反橋です。
昔、春宮参拝の折には、ここで下乗下馬しなくてはならず、殿様でも駕籠や馬から下りなければならない場所であったため、下馬橋の名がつきました。その形から俗に太鼓橋とも呼ばれます。
現在でも年に二度の遷座祭の行列の内、神輿だけがこの橋を通ることができます。
梁行一八間(三・二五メートル)、桁行五・五間(九九五メートル)、平面積三十二・三平方メートル、棟高五・三五メートル、柱は二〇センチメートル角で、三センチメートルほどの面がとっ
てあります。
神社の記録によれば元文年間(一七三六~一七四〇)の改修と見られ、諏訪大社の中でも最も古い建築で宮大工三井伝左衛門の作と言われています。天正六年(一五七八)の造営帳にも見られ、古い様式が忠実に伝えられています。
屋根は本来檜皮葺でしたが、昭和三十五年(一九六〇) ころ銅板葺に改修され、損傷した橋の踏み板も取り替えられました。


そうなのです。

毎年2月には、秋宮の神様が神輿に乗って春宮に来るのです。

「秋宮には弱点が!?」と書いたのはそのことで、今回の参拝でも、秋宮には神様がいなかったのです。

春宮の職員の方に「今、秋宮にいた神様は春宮にいらっしゃるのですね」と聞いたら「そうです」と答えました。「だったら今秋宮に参拝しても意味ないですよね」と返したら、笑いながら「そんなことはないですよ」とのことでした。

神様が神輿に乗って移られる行事を遷座祭といいます。その様子を動画でご覧ください。

諏訪大社 下社 [ 遷座祭 ](せんざさい) 2月1日 神様が社を移す日

 

 

動画を紹介します。

バスガイドぶらり旅 vol.123 信濃國一之宮 諏訪大社 下社秋宮

信濃国一之宮 諏訪大社『下社秋宮と八剱神社』七不思議と御神渡り【音声ガイド】

【諏訪大社下社秋宮】長野県屈指のパワースポットで人気の観光地。境内の社殿4棟が国の重要文化財に指定されており上社本宮よりも見応えがあるかも。一生に一度は是非お参りしたい諏訪大社。

バスガイドぶらり旅 vol.124 諏訪大社秋宮門前町・宿場町 下諏訪温泉

明日に続きます。春宮と木落し坂です。 富士周辺五名城と諏訪の旅-20 最終回-


このシリーズは

富士周辺五名城と諏訪の旅-1-  -2- -3- -4- -5- -6- -7- -8- -9- -10- -11- -12- -13- -14- -15- -16- -17- -18- -19- -20- 番外編 


このブログでの他のシリーズは・・・
ベトナム・ホーチミン みてある記 -1-  タイ・バンコク 見てある記-1-  シェムリアップみてある記 -1-  香港に来ています  台湾レポート-1-  平成25年度北方四島交流訪問事業 -古釜布湾-   さわやか中欧 見てある記 -1-   美濃 見てある記 -1-  みちのく三陸海岸 見てある記-1- 滋賀探訪 新城FWに参加しました-1- 碧南FWへ行ってきました -1- 安城へ行ってきました1 -本證寺- 「勝鬘寺と大久保氏ゆかりの上和田城址」(岡崎市)-1- 北陸探訪 -1- 剱神社 近江FW  長久手FWへ行ってきました -1- 遠州FW -1- 小牧FW -1- 末森城周辺FW-1- 「宮宿」-1- 大野城・大草城-1- 「鳴海宿」-1- 富士周辺五名城と諏訪の旅-1-  犬山城周辺 -1-

社楽の会」HP:中国ODAみてある記 韓国研修その2 ブリスベン


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。