下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。
宮澤賢治の里より
443 昭和2年の賢治の上京(#43)
<『ウエルナーチェロ教則本』(企画編集室、東京楽譜出版)>
『ウエルナーの教則本』
前回、『ウエルナーの教則本』に対しても可能かどうかをやはり調べる必要があるのでその現物を見てみたいものだ、と私はつぶやいたのだが、この度『ウエルナーチェロ教則本』を手に入れた。この本が大津三郎から貰った『ウエルナーの教則本』と同一のものか否かは私にはわからないが、基本的には酷似しているであろう。
さてその中身である。まず同書の1p~10pには
チェロの調弦、同名称、同持ち方、指の位置、弓の持ち方弾き方、各種記号等
が載っている。そして11pから本格的な練習が始まり、そこからは最終頁までがすべて楽譜から成り立っている。ちなみにその最初の頁は
【11p 開放弦の練習、手くび首の練習】
のようになっていて、その一部分は上段が学習者、下段が教授者となっている楽譜もある。
さて、はたして賢治はこの教則本を用いて〝「セロ一週一頁」〟ずつ独習でマスターしていったのだろうか。たしか、賢治は大正15年(昭和元年)末に大津三郎から3日間のチェロ特訓を受けていて、その際ボーイングについては少なくとも指導を既に受けていた訳だし、この頁なら開放弦の練習だからチェロ初心者でも何とかなりそうだ。
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『ウエルナーの教則本』
前回、『ウエルナーの教則本』に対しても可能かどうかをやはり調べる必要があるのでその現物を見てみたいものだ、と私はつぶやいたのだが、この度『ウエルナーチェロ教則本』を手に入れた。この本が大津三郎から貰った『ウエルナーの教則本』と同一のものか否かは私にはわからないが、基本的には酷似しているであろう。
さてその中身である。まず同書の1p~10pには
チェロの調弦、同名称、同持ち方、指の位置、弓の持ち方弾き方、各種記号等
が載っている。そして11pから本格的な練習が始まり、そこからは最終頁までがすべて楽譜から成り立っている。ちなみにその最初の頁は
【11p 開放弦の練習、手くび首の練習】
のようになっていて、その一部分は上段が学習者、下段が教授者となっている楽譜もある。
さて、はたして賢治はこの教則本を用いて〝「セロ一週一頁」〟ずつ独習でマスターしていったのだろうか。たしか、賢治は大正15年(昭和元年)末に大津三郎から3日間のチェロ特訓を受けていて、その際ボーイングについては少なくとも指導を既に受けていた訳だし、この頁なら開放弦の練習だからチェロ初心者でも何とかなりそうだ。
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