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169 『土に叫ぶ』出版後の甚次郎

    1 『続 土に叫ぶ』の出版   昭和12年8月、実家の都合により村塾を一時閉鎖、11月に村塾を辞して帰ってからの鳥越の生家での1年有余は、松田甚次郎にとっては  薄暗い我が家でつめたい世評を受けながら訪ねる人もない沈思の日が続いた。その間十年間黙って働けと申し渡された、宮澤先生の言葉と過去十年間生活が思ひ出されて毎日煩悶し続けた。     という辛い日々であった。  ところが幸い、昭和1 . . . 本文を読む
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