すし屋のおかみさん、徒然日記

~夫婦2人のおすし屋さん。毎日大変、でも何だか楽しい!~

すし屋に嫁いで思う事<パート2>。。。

2012年07月09日 | すし屋に嫁いで思うこと

全然気にしていませんでしたが、

今日でわたしのブログも300回を超えましたぁ~

昨年の9月からはじめてましたので、

ほぼ毎日更新しています。。。

ホント、わたしの個人的な事柄が殆どですが。。。

。。。ということで、本日は すし屋に嫁いで思う事 シリーズを

今日のお題は 『板前は包丁を大事にする』 ということ。。。

では早速。。。

お父さんが普段使っている包丁は、

家庭用とは違う、柳刃包丁(やなぎば) という 細長い刺身包丁です。

すし屋に限らず、日本食の板前さんも使っていますね。。。

わたしがこの柳刃に触れることはありません。

違う包丁です。(愛用しているのは、お父さんが昔、

先輩の板前さんより譲り受けたぺティナイフ。

わたしにはこれが一番使い易いです)

20120705_001_20120705_005_2

↑ 上手く撮れませんでしたが、こちらが柳刃包丁。

実物はもっと光ってます

実は今使っている 柳刃は4代目。。。(画像の下の方)

上にあるのが、初代です。

(たしか、両方とも1尺=30.3cmの長さだったと思います)

磨いで、磨いで。。。長さも厚みも無くなりました。

(お父さんは板前歴19年

この年数でこの本数は普通なのかどうかは判りかねますが、

ものもちがよい方だと思います。。。)

最近ではあまり使うことも無くなりましたが、

やはり大事なものなのでしょう。。。

今でも時々ちゃんと磨いであげているようですょ

すし屋に入って、作ってもらった思い出の1本ですからね。(名入りです)

いわば、板前への第一歩

大事なはずです。。。色々な意味で。。。

ちなみに初代は国行(国は昔の漢字デス)、

2代目はかね惣、3.4代目が正本(まさもと)です。

(包丁のブランド)それぞれ、今でも手元にあります。

かね惣は、浅草橋のお店へ行って買いました。

3代目の正本は、築地場外のお店へ行って買いました。

(わたしもお供しました。。。興味があったので)

特に、築地の正本さんへ行ったときは緊張しました

職人相手のお店ですからね、

ただならぬ雰囲気と申しますか。。。(お店の方も、もちろん職人さん)

綺麗に並んだ、ピカピカの包丁たちを目の当たりにして、

完全に舞い上がっていました、わたし。。。

(そんな時もあったなぁ。

それにしても。。。本焼きはやっぱりいい包丁だなぁ。。。

輝きが他のものとは全然違うのです。

長さが違うだけで、もうそれは日本刀です、綺麗です

いつかは買ってあげたいなぁ。。。かなり高額ですが。。。)

。。。我が家には他にも、大中小の出刃包丁や牛刀といったものもあります。

そう言えば、フグひき包丁なんてものもありますねぇ。

(お父さん、フグ免許持ってます。)

それぞれ用途に応じて、使い分けます。

1本ずつ、大事に大事に磨いで使っています。

(時々、「あ~、おっ欠けたぁ」って時もありますが。。。)

お父さんがこれらの 包丁を大事にする ということは、

時に、自分のやってきたことを見つめ直し、

そしてまた先へ進む為への 道標 なのでしょうか。。。

わたしには、そんな風に感じ取れます

道具を大事に出来てこそ、一人前。。。(どこかで聞いたことがあります。)

当たり前だけど、やはりとても 大事なこと だと思います

コメント
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