すし屋のおかみさん、徒然日記

~夫婦2人のおすし屋さん。毎日大変、でも何だか楽しい!~

すし屋に嫁いで思う事<パート1>。。。

2012年07月03日 | すし屋に嫁いで思うこと

突然ですが、タイトル通り すし屋に嫁いで思う事

日々思うことなどなど、ずっと温めていたネタを

少しずつアップしていこうかと思います。。。

いつかご紹介できればなぁと思っていました

これから、ちょくちょくご紹介できればいいなと思っています。

(すし屋に嫁ごうとしている方などなど、参考になれば。。。)

そんなわけで、今回のお題は。。。

『つけ場に立つ?立たない?』 です。

また、唐突なところからですけど。。。 御勘弁を。。。

まず、『つけ場』とは?

おすしを握る場所、いわゆる板さんがいるカウンターです。

江戸前寿司は、醤油や酢を使って漬け込む仕事が多かったことから

その名がついたとされています。

20120703_001_20120703_001

↑ 当店ですと、こちらになります。(お父さんがいつも立っています)

。。。で、本題に入りましょう

当店では おすし はお父さん一人で握ります(巻物も)

どんなに忙しくてもデス

わたしがつけ場に入って、握ったり、

巻いたりすることは今のところはありません。

わたしはというと、お客様の御案内や、お料理をお運びしたり、

あとは裏方の仕事です(揚げ物、焼き物などや、洗い物、片付け、出前、デスクワーク等々)

。。。我が家の場合、表に立って見える仕事は、主人であるお父さん、

わたしは裏方と、はっきりと区別しています。

(魚に触るのも、お父さんです。わたしはおろしたりはしません。)

おすしを握るのがイヤとかではないです。。。

わたしなりに考えがあり、

つけ場に立つと言うことは、

修行して腕を磨き、職人としてその場に立つと言うこと。。。

職人としてのプライドがその場所にはあるのだと思うからです。

つまり、わたしのような素人が立てる場所ではないということです。

そんな大袈裟なって思われるかもしれませんが、

昨年の10/13付けのブログでも少し触れましたが、

わたしがお父さんに出会ったのは、

お父さんの修行先のおすし屋さんでした。

(同い年ですが、わたしはまだ学生だったのでアルバイトの身)

修行を経て、初めてつけ場に立つその時も見ていました。

厳しい先輩の言葉や、さらしをシャリの形にして握りの練習をする様子、

なかなか上手く焼けない玉子焼きの練習(お客様に出せないものは、

まかないで頂いていました)

お魚のおろし方、同期がいたのでお互いに切磋琢磨していた様子。。。

筋のいい後輩が入ってきて、やきもきする様子。。。いろいろ見てきました。

。。。そういった姿を見てきたので、

やはり、つけ場 は 特別な場所 に思えるのです。

(わたしがお皿を片付けたりする際、つけ場に入るときは、

修行先の頃から、ひと声「失礼します。」と言ってから入ります。

何年経っても、これは今も昔も変わりません。)

わたしも握ったり、巻いたりするのは出来ると思います。多分。。。

(高校生のとき、小僧寿しでアルバイトしてました。。。

おすしにはご縁があるようで。。。)

ただ、そこにお客様に納得していただけるだけの技量と、

プライドはまだまだ足りないと思います。

。。。御夫婦ですし屋を経営されているところでも、

おかみさんもつけ場に立って、

バリバリ握っているところは沢山あります。

女性のすし職人さんも、今は沢山いらっしゃいます。

結局のところ、どれが正しいなんて答えは無いのかもしれません。。。

それぞれのスタイルがあるので何とも言えないですよ

。。。正直、今はこれ以上の 責任を持つ のはしんどいかも。。。

子育てもしてますし、そちらの責任の方が今は大切ですしね。

もしかしたら、子育てがひと段落したら つけ場に立つかも。。。う~ん

あれもこれも出来ちゃう、器用な人間ではないので、

わたしにできることを少しずつこなしてゆきたいです

↓ こんな日は Micro の 「yukiyanagi~雪柳~」を聴きましょう。。。

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