怒涛の6月も最終日、今日はのんびり映画を観に行くことにした。先月も月末に1本だけ、ここのところ映画が縁遠い。
F1=フォーミュラワンへの興味を失ってから久しい。関心があったのは御多分に漏れず、セナ、プロストせいぜいシューマッハまで。その頃とて毎戦しっかりフォローしていたわけではない。そもそもサーキットのレースにあまり興味がないし。、更にフォーミュラカーとなれば。
とは言え世の中、F1がモータースポーツの最高峰と捉える向きは多そう。それは映画の製作本数にも現れる。インディカーやハコのレースをテーマにした映画など、まず観たことがない。そのF1を舞台とした映画は走行シーンがどんどん精巧化し、新作ごとに「史上最高の臨場感」と喧伝される。しかし、本作こそは期待できるのではないか。
監督:ジョセフ・コシンスキー監督
プロデューサー:ジェリー・ブラッカイマー
そう、トム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」の製作陣なんである。あの迫力映像を、地上版で!
そう見ると、本作の展開は「マーヴェリック」に似て思える。複雑な過去を抱えたベテランと生意気な若者の対立、ベテランの思慮に満ちた行動にいつしか纏まってゆくチームメンバー、態度を変えてゆく若者。ちょっとした大人の恋模様。本作ではそれに、現代F1のピットワークシーンがふんだんに取り込まれ、浦島太郎なオジサンは目を見張るのだった。
華やかなF1界の裏でいかにもありそうな話もあれば、幾ら何でもそこまではないだろうと思われるネタ。細かいことは飛ばして、「地上のドッグファイト」シーンは面白い。「マーヴェリック」同様、IMAXで観ればなお良かったか。理屈抜きで愉しむ映画だと思った。
2025年6月30日 川崎・チネチッタにて
追伸
過去映像のF1マシンとか、当時のサウンドとかが懐かしく、TV中継のテーマ曲「TRUTH」が脳内再生されるのであった。