日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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2024年7月3~6日 【旅行】天売・焼尻島(2)札幌→羽幌→天売島

2024-07-16 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 7月4日、2日目は母の命日、今日で丸2年か。札幌から高速バスに3時間揺られて羽幌へ。連絡バスでフェリーターミナルへ、そして高速船で天売島へ。ここは海鳥「ウトウ」のコロニアルで有名。日中に海で採餌し夜に島のねぐらに戻ってくる群舞と、夜の生態を観察するために泊まりたかった。

 札幌駅前をバスが発車する頃は結構な雨降り。だが道央道に入って暫らくすると雨雲エリアを出た。砂川SAで休憩、深川・留萌道に入り留萌大和田ICで降り。以降は一般道を羽幌まで走る。小平辺りからの「オロロンライン」はいかにも北海道らしい景色、自分のバイクで走りたくなった。この辺りまで来ると快晴、乗り継ぎも順調で昼過ぎに天売島に着いた。港の食堂で昼食、すぐに閉店となったので滑り込みセーフだった。

 夜のツアーに向け夕食は早めだが。それにしても時間がある。島は一周でき、約10km。レンタルバイクやレンタサイクルがあるが、ここは歩いてみることにした。途中古い建物の前に都下ナンバーのキャンピングカー、長逗留して古民家再生でもしているのかと思い声を掛けたらビンゴ、しばらく話をしていたら小笠原、石垣と各地の話になり、なんと共通の知り合い(ANAの某キャプテン)がいた!世間は狭いものだ。ウミネコの営巣地ではすっかり大きくなった雛鳥が羽をばたつかせ飛び立つ訓練中。島中が野鳥の声で溢れている。後半は人家の無い中をひたすら歩き、海のすぐ向こうに焼尻島は見えたが、利尻富士(利尻島)までは見えなかった。

 迎えの車が来て、ナイトツアーへ。滞在する客の多くが参加するのは夕暮れの赤岩展望台周辺の巣に戻ってくるウトウの観察。これは本当にすごかった。あまり飛ぶのが上手くない鳥で、盛大な羽音を響かせながら足を突き出して飛び込んでくる。戦闘機が着艦するようだ。道路のすぐ脇に姿を現した成鳥をショット、そのあと巣穴から旅立ち、朝までに海へ辿り着く試練に向かい始めた雛鳥も見られた。さらに人数を絞ったツアーが続き、島に数つがいしかいないトラフズクとヤマシギを観察。ガイドは西遊旅行の海外ツアーの添乗員も務める、凄腕らしい人だったのが幸いした。

 着いてから夜までに識別できた鳥:ウトウ、ウミネコ、オオセグロカモメ、ノゴマ、アマツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キビタキ?、ツグミ?
トラフズク、ヤマシギ、etc.

 [民宿大一 泊]

札幌(北5西1) 0800
(高速バスはぼろ号111便)
羽幌本社 1112/1120
(連絡バス)
羽幌FT 1130/1140
(高速船)
★天売島 1240着
 1800~2030 ナイトツアースペシャル

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【本】坂口孝則著 「買い負ける日本」(幻冬舎新書)

2024-07-16 06:00:00 | 本・映画・展覧会

 買い負ける?一体なにを?半導体、木材、貿易船寄港、LNG、食料、労働力と節ごとに実例を挙げるところから本書は始まる。現実を認識したら次は原因だ、そして対策だ。

 著者のせいではないが、どうにも今後勝ち目が出てくるようには思われない。そうでなくとも評価の高いインバウンド旅行客の訪問先として今後は円安によりその地位が高まることぐらい、それとて「忙しくなれど利益は伸びず」の可能性が高い。どうしてこうなった。海外から高評価を受けている、あらゆる面における高品質を求める国民性がコスト高を招き、世界的な標準製品の受け入れを結果的に拒んでいることは間違いない。だからと言って「ま、こんなモンで良いか」と国民がレベルダウンを受け入れるか。

 労働力に関しては、移民鎖国とも揶揄される頑なな姿勢が今後緩和されたとしてももう手遅れ、出稼ぎ希望者は賃金の高い他国を選ぶ。でも日本の文化を知らない移民がもたらすであろう混乱やトラブルを受けるくらいなら、日本国民は労働力不足を我慢するのではないか、それくらい抵抗感があるような気がしてならない。

 本書を読んで、10年、50年先の日本の明るい未来は全く見えない。繰り返すが、それは全く著者のせいではない。

 2024年7月3日 札幌・真駒内駅バス待合室にて読了

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