日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】野地秩嘉著 「ビートルズを呼んだ男: 伝説の呼び屋・永島達司の生涯」(幻冬舎文庫)

2024-07-08 20:00:00 | 本・映画・展覧会

 最近はプロモーターとの言われ方がメインで、ちょっとダークなイメージのある呼び屋さらには興行師などと呼ばれようものなら、その職に就いてる方は気分を害するかもしれない。だが本書の主人公は、プロモーターどころか呼び屋という言葉さえも確立されていなかった時代、と言うよりそうした呼び名を創った男たちの中でもひときわ輝く業績を残した男。

 本書は主人公である故永島達司氏の生い立ちから呼び屋業を立ち上げ、数々の業績の中でも燦然と輝くビートルズ招聘までを描いている。その後も氏の仕事は続いたが、仕事の進め方が才能ある個人によるものからシステム化された法人に移行してゆくスタイルに変わり、後年の話はただ呼んだスターの名前を羅列するレベルになってしまうのだろうと推察した。

 持って生まれたルックスと性格、生育環境による英語力から、極めて異能の日本人として海外のプロモーター或いはミュージシャン本人と接した氏の評伝は、昭和後期の音楽業界の話も相まって極めて興味深いものだった。

 2024年6月27日 自宅にて読了

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2024年6月25日 大人の社会科見学・東京北区の施設めぐり

2024-07-08 06:00:00 | ノンジャンル

 自分の持ってる「ぐるっとパス」の有効期限は今週末までなので、ラストスパート…と思ったが、本日の訪問先のうち対象は2つだけ。それはさておき、良い機会なので東京都北区の施設を着た訪ねてきた。JR京浜東北線を上中里駅で降り、徒歩で最初の目的地へ。

(1)旧古河庭園(写真1)
 都内の庭園シリーズ、目を惹くのは石造りの洋館。今はバラの開花時期で、洋館前のバラ園が見事だった。崖線際の地形を利用した下のエリアは和式庭園。洋館の洋室である1階からは洋式庭園(バラ園)が、和室である2階からは和式庭園が見られると言う凝った趣向だそうだが、洋館は見学開始時刻前であり入館を断念した。

(2)東京都北区防災センター(地震の科学館)(写真2)
 旧古河庭園から次の飛鳥山公園に向かう本郷通りは旧日光御成街道、その途中にある消防署に隣接して本館がある。内容的には他の防災センターと大差ないが、東京都消防庁が応援出動した全国各地の災害の現場写真には迫力があった。そうだ、そろそろ備蓄食料の見直しをしなければ。

(3)飛鳥山公園
 広大な園内に3つの博物館があり、うち1つだけが「ぐるっとパス」適用。せっかくなので残りの2館にも入館してみた。細長い公園を通り抜ける形で、見学後は王子方に出た。
北区飛鳥山博物館(写真3)
 歴史、発掘物、生物と内容豊富。
渋沢史料館
 来月から発行される新一万円札(F券)の肖像となる、今や時の人。資料館(写真4)ではその略歴と功績が紹介され、建物として見事なステインドグラスの青淵文庫(写真5)、枯れた味わいの晩香廬(ばんこうろ・写真6)も。
紙の博物館(写真7)
 古代からの紙の歴史、製紙方法、リサイクルや環境保全など多岐にわたる展示。王子製紙の企業博物館かと思ったが、全く企業色を感じなかった。
・都電6000形とD51型SL(写真8)
 公園内にある保存車両、都電はライトや窓がアクリルに変更されただのドンガラと言う感じで残念。中に入れる親しみやすさとバーターか。
・スロープカー「アスカルゴ」(写真9)
 僅かな距離だが乗って楽しいスロープカー、折よく都電が通りかかりツーショット。時間を掛ければ背後のガードを通過するJRとのスリーショットが狙えるかも?

(4)お札と切手の博物館(写真10)
 飛鳥山を降りてJRのガードをくぐり少し歩いた先にある。こちらも旬な話題は新札、デザインより偽造防止の数々の技法を解説。お札と切手は世界各国の物を展示してあるが、一番関心があったのは他では見られないパスポートその他のコーナーだった。

 大別して4カ所だったが飛鳥山公園内には見どころが多く、見学に時間を要したぶん充実していた。王子駅前で遅い昼食を摂ってから帰宅した。

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