本を読む時間が増えた割には読書進まず、理由は図書館の休館。無料で借りられると判っている本を買うのはどうもね…本書は休館になる直前に借りた本、自分が社会人になった頃の本なのに随分と古めかしい体裁、当時まだこんな感じだったんだっけ?読む前にひとしきり考え込んでしまう。
役所に勤める主人公は「予算消化」の名目で作られた職に充てられ、経済調査の名のもと全国の旨い物をカネ掛けて食べると言う生活を始める。手段はともかく、予算消化は身近に見ているのでニヤリとしてしまう。
主人公は最初、庶民的な味の「調査」をするが、予算消化が足りないとする上司は地方の老舗の高価なコースなどを味わうよう指示。時には主人公だけでなく部局の管理職一堂で、飽食とも言える記録が続く。
しかし、読み終わって釈然としない。珍妙な設定を借りた飽食の記に留まるとは思えない。予算消化と言う役所の制度風刺にしては手が込みすぎている。飽食の虚しさを書きたかったのか、書名の「新しい天体」とは何を示唆しているのか。考えが及ばず悔しい。
2020年4月21日 自宅にて読了
役所に勤める主人公は「予算消化」の名目で作られた職に充てられ、経済調査の名のもと全国の旨い物をカネ掛けて食べると言う生活を始める。手段はともかく、予算消化は身近に見ているのでニヤリとしてしまう。
主人公は最初、庶民的な味の「調査」をするが、予算消化が足りないとする上司は地方の老舗の高価なコースなどを味わうよう指示。時には主人公だけでなく部局の管理職一堂で、飽食とも言える記録が続く。
しかし、読み終わって釈然としない。珍妙な設定を借りた飽食の記に留まるとは思えない。予算消化と言う役所の制度風刺にしては手が込みすぎている。飽食の虚しさを書きたかったのか、書名の「新しい天体」とは何を示唆しているのか。考えが及ばず悔しい。
2020年4月21日 自宅にて読了