「エルトゥールル号」を知ったのは、和歌山の潮岬を訪れた折に記念碑を見たときだったと思う。それで、なぜトルコが親日国と言われるのか解った気がした。実際にはさらに日露戦争なども影響したようなのだが…。そしてトルコ航空(現ターキッシュエアラインズ)機によるテヘランの日本人救出劇については新聞で読んだ気もするが、その経緯やエルトゥールル号の物語との関係などを知ったのはずっと後のことだった。つまり、かように何も知らないのでありました。
そんな日土(トルコ)関係の一端となり得るのが本書。壮絶な救出劇と日露戦争と、歳月を経た「恩返し」のフライト、更に続く震災救援。美談ばかりである。読後は格別の爽快感だけど、こんなに上手い話ばかりあって良いものか。年寄りは疑い深い。
で、そんな親日国ならもっと積極的に友好を深めれば良いじゃんと思うのだけど、2013年のタクシム広場での騒乱(弾圧)とか、アルメニア人大虐殺とか知ると「付き合いもほどほどに」とも思ってしまう。国際関係はそう簡単ではないのだね。
2015年8月2日 JL442便(東京→モスクワ)機中にて読了
そんな日土(トルコ)関係の一端となり得るのが本書。壮絶な救出劇と日露戦争と、歳月を経た「恩返し」のフライト、更に続く震災救援。美談ばかりである。読後は格別の爽快感だけど、こんなに上手い話ばかりあって良いものか。年寄りは疑い深い。
で、そんな親日国ならもっと積極的に友好を深めれば良いじゃんと思うのだけど、2013年のタクシム広場での騒乱(弾圧)とか、アルメニア人大虐殺とか知ると「付き合いもほどほどに」とも思ってしまう。国際関係はそう簡単ではないのだね。
2015年8月2日 JL442便(東京→モスクワ)機中にて読了