日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】蟹沢孝夫著 「ブラック企業、世にはばかる」(光文社新書)

2010-12-25 22:20:20 | 本・映画・展覧会
 少し前に 「ブラック企業」に就職しちゃった若者の映画があって見逃したが、本書でもそれに触れていた。タイムリーな話題なんだね。

 で、本書では「ブラック企業と言ってもひと口には括れない」とし、「肉食系」「草食系」「グレーカラー」の3タイプに分類した上で、それぞれの特徴を定義している。この切り口は面白い。そしてただブラック企業を批判するだけでなく、そこに就職してしまう人々(若者とは限らない)の行動パターンを描いているのだが、なるほどなぁと思う。

 著者の真の狙いはブラック企業やそこに就職しちゃった人々の批判をすることになく、そういう企業や人々が存在する社会構造(大企業による下請け、孫請けとか、再チャレンジの難しい雇用構造)とかにある。ただし問題提起はできてもその是正には多大なエネルギーと時間を要する困難な作業であることは著者も認めており、短期的にはあまり救い様のない事態であることが分かってしまうのは何ともやりきれない。

 何を隠そう自分の立場が本書中で痛烈に批判されている業種なので、書いてることが一々思い当たり、とっくに認識していることでも人から指摘されると実に耳が痛い。「既得権」手放してそれで確実に気の毒な方々を救えるのであれば、自分は待遇が悪くなっても構わないけどね…

 2010年12月22日 通勤電車車中にて読了
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(Live?) アコギなパーティー

2010-12-25 16:20:19 | 音楽、ギター、カラオケ
 先日「にっしー」こと西山隆行さんのライヴを聴きに行った横浜の店で、店主の誕生日を祝うパーティーをやるってんで、1回行っただけなのに厚かましくも参加してきた。「かずま」さんのCDを買うって名目があったし。手土産は生ハム1kgだよ~(これは中々インパクトあった模様♪)

 で、店主Miya♪さん(写真)の人徳でお店を埋め尽くした参加者の中には「にっしー」さん、「えみぞう」さんなどプロも居て、先日同様アコギなパーティーとなった!おかげでまたもやコーフンしつつも大変心地良い時間を過ごすことができた。

 「ソラミミスタ」さんからスタート!常連の皆さんがコールする「ハイテンション」な曲は大ウケ。続く「ゴンゾウ」さんは渋いノドを披露。そしてゴンゾウさんと1曲あわせた「にっしー」西山隆行さん、さすがプロは違う!そのハッピーなサウンド、ハイテクニックなギターを今日も聴けるシアワセ♪HappyGalloppin'と言う曲はいつかはコピーしてみたいなぁ…(身の程知らず)。遅れて登場の「えみぞう」さんはハートフルな弾き語り。来年はライヴ聴かせてもらお。

 ところで先日CDを出した(買いましたヨ)「かずま」さん、今日は唄入りも熱演。常連さんからのリクエスト「一歩一歩」は先日も聴いたしアルバムにも入ってるけど良い曲だね。しみじみしちゃう。今日は幹事お疲れ様(でもお客が多すぎて回り切っていない・笑)。そういう苦労も良い経験ですよ…いやいや、考えてみると殆ど親子ほど歳が離れてるんですね。驚くやら哀しいやら。

 で、イイ感じでアルコールも回り常連さんが和やかに大騒ぎしてる傍らで、前回と同じく西山さんに根掘り葉掘り「ひっつき虫」状態で伺う自分…何しに来たのかた他のお客さんは呆れてたかもしれん。スミマセン、まだ他のお客さんと話せるほど馴染んでなかったってコトにしてください…今日は弦高とサドルにつける角度の話、カポの事、弦の張替え頻度、自分にあった一本の選び方など、ギ
ターに関する話を多く、あと"CAAS"の話。ナッシュビルかぁ…アメリカなら言葉は何とかなりそうだし飛行機飛ばせるし(笑)、行ってみたいですね!

 写真展に興味を持ってると開催情報が目についたり、音楽に関心を寄せているとライヴや物品で人との縁が開けたり。人生、興味を持ってアンテナを立てていると結構そうしたチャンスを捕まえられるものだなぁと痛感した夜でした。暖かく仲間に入れてくれた皆さんありがとうございました。


(メモ)
 CAAS : http://www.misterguitar.us/caas/index.html
 G7th Nashville Capo : http://www.g7th.com/capos/nashville
 Elixir Acoustic Guitar Strings :
http://www.elixirstrings.com/products/product_acoustic.html

 2010年12月22日 ココペリ亭にて
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(Live) 生沢 "AIK" 佑一

2010-12-25 12:20:28 | 音楽、ギター、カラオケ
 昼食に立ち寄ったビルのアトリウムでランチタイムコンサートをやるってんで時間に余裕があるのを幸い聴いてみた。

 生沢 "AIK" 佑一はソロとしてよりサポートメンバーとしての活躍の方が目を引く。wikipediaで略歴を見るとなかなかのメンバーと演っている、実力派ってコトだ。今日は「大人のバラード」ってことだそうで。オープンスペースでのライブだったためか、カヴァーがメイン。ちょっと枯れたいい声だ~。ヴォーカルは女声より男声の方が好みかもしれん…

 そして気になるバックの演奏、ラインナップはギター、ベース、キーボード、ドラム。ドラマーは女性、マイク3,4本で音を拾ってたな。ブラシもスティックも使ってた。遅め柔らか目の曲ばかり、ランチタイムだしあんまり激しいのは避けたんでしょう。あぁいう柔らかな音をきちんと出すのも大切だよね。

 一曲、ギターの人と生沢さんと二人でアコギ(エレアコ?)持って演ったJazzyな感じの曲、良かったな。

 2010年12月22日 ゲートシティ大崎にて鑑賞

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【本】中野雅至著 「公務員クビ!論」(朝日新書)

2010-12-25 06:20:02 | 本・映画・展覧会
 地方の役所から中央の本省まで、幅広く「役所勤め」をした著者による公務員論。

 本書のユニークなのは著者の「立ち位置」。役所勤めだからと言って役人擁護に終始するわけではない。だからと言って巷間叫ばれる役人批判に追従するわけでもない。自分の見てきた範囲ではと断りつつ、タイトルとは裏腹に、根拠なき批判やイメージだけの役人批判には真正面から反論する。快哉を叫ぶ公務員も多いのではないか。だが「世間の批判はもっとも」と認める部分も多々ある。

 世間の批判に対しただ認めたり反論したりするだけではなく、「その根拠」を説明しているのが本書の良いところだろう。鵜呑みにして良いかはともかく、「ふむそういうことなのか」と腑に落ちる理屈も多数ある。そして「今後そうなってゆくか、ではどうすれば良いか」まできちんと持論を展開しているので(内容に納得するか否かは別として)筋の通った本と言えよう。

 赤字ローカル線など公共交通機関の廃止の話題が出る度、公共サービスと営利事業との親和性という議論がおこるが、著者は公共サービスも同じ面を持つと言う。ユニバーサルサービスだから赤字は当たり前と開き直れば叩かれ、赤字だから切ろうとすれば住民無視と突き上げられる。その折り合いをどこでつけるか、つけるキーは何か?残念ながらそれは個々のケースで違うので提示されていない。

 いたずらに公務員バッシングをしたい人が読んでも面白くないが、公務員とは、公共サービスとは何かを考えてみたい人にはお勧め。

 2010年12月21日 自宅にて読了
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