現在開講しているプログラムの一環として、調布にあるアメリカンスクールを訪問しました。カジュアルなスタイルの学生や教室の雰囲気、カフェテリアの食事などから、学生を引率して語学学校のプログラムに参加した際の記憶がよみがえってきました。かれこれ20年前のことで、参加者は20名ほど、University of San Diegoのキャンパスを利用した語学学校ELSのプログラムです。期間は3週間、午前中は英語のレッスン、午後はフリー、土・日は各種アクティビティーが準備されていました。
引率といっても、何か起こらなければ仕事はなく、午前中は学生と一緒にレッスンに参加していました。私のクラスはほとんどイタリア人で、スペインや香港、フランスから参加している学生もいました。イタリア人がよく発言し、他の参加者がなんとかついていくという状況です。
印象的だったのは、テキストは補助的に使い、常に考えさせ、発言を求めるというスタイルのレッスンです。発言が途切れると、インストラクターが「comment! suggestion!」と常に発言をうながし、休む間がありません。テキストのReading部分の話題に関して意見を述べ合っていても、誰かがインストラクターの興味をひく発言をすると、すぐそのトピックに話が移ります。レッスン自体は脱線していくわけですが、予習したこととは関係ない話になり、語学のトレーニングとしてはむしろ鍛えられるわけです。今思い返すと、充実したプログラムであったとあらためて感じます。受講した方全てが充実感を感じるプログラムを提供することを目標に、仕事を進めたいと思っています。
(maw)