若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

必要とされる仕事

1999年07月04日 | 業界人進入不可
酒類を販売するには免許が必要だというのはご存知でしょう。この免許制度がもうすぐ無くなります。

簡単に言うと、酒販免許は人口の割合と隣合うの店との距離でその交付が決められていたのだが、それをほぼ撤廃しましょう、ということです。平成12年9月にはかなり緩和された状態になります。

業界内の反発は大きく、新聞などでも報道されていることなので、ここでこれまでの経緯やその是非を論じるのは止めておきます。(…というより怖くて出来ません…)

これから先、コンビニやスーパーでは必ずお酒が売られるし、本屋で料理レシピと一緒にワインが売っている、とか物流業界(宅配便)の参入なども考えられる、というわけです。

町角にある、少し頑固そうな親父がいた、あの「お酒屋さん」はどこへ行っちゃうんでしょうか?

「スーパーでビール買って帰るときに、近所の酒屋の前を通りにくいからさ、回り道して帰るんだよね。」…とある人が言いました。なんて事でしょう…存在自体が迷惑がられているなんて…

「お酒屋さん」、立ちあがろうよ!その町に、住民に、子供達に、大人に、お年寄りに必要とされる仕事・必要とされる店をもう一度取り戻そう!

弱肉強食なんてウソで、自然界は「棲み分け」でそのバランスをとっています。お店の強みと個性を絞りこんでゆけば、より豊かで楽しい市場になり、お客様もよろこぶし、地域に必要なお店になるはずなんです。

こんどの冬が、戦略を立て、決断し、実行に移せる最後のチャンスと思っています。我々、蔵元にとっても。(あ、ここは業界人進入不可なのに、業界向けに書いてしまった・・・)

1999.7.4

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