若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

経営者フォーラムを開催しました

2006年11月07日 | 同友会の十四代目
福岡県中小企業家同友会が主催する「第18回福岡県中小企業者経営者フォーラム」がありました。私は第1分科会の座長を仰せつかり、ネッツトヨタ南国株式会社横田社長のご講演を企画させて頂きました。

9月上旬に高知を訪ね横田社長と打合せをさせて頂きました。その折にも沢山の教えを頂いたのですが、今回の講演も素晴らしいものでした。

ネッツトヨタ南国は「私たちは人間性尊重の理念に基づき、第一に従業員満足を追求する会社です。そして、その従業員の総意としての私たちのあるべき姿として、お客様満足を追求し続けます」という信念に基づき、既成の自動車ディーラーのビジネスモデルを大きく覆す、斬新な事業運営を実践されています。近年では、日本全国のトヨタ販売会社(295社)の中でお客様満足度ナンバーワンを連続達成。また、自動車文化の発展と地域社会貢献を目的として、1995年にモータースポーツ場「モーターランドたぢかわ」(大豊町)、2001年には四国自動車博物館(野市町)、を開設。2002年11月には日本経営品質賞を受賞するなど、さらなる進化に向かってチャレンジを続けている企業です。

講演要旨はまた別の機会に紹介したいと思いますが、横田社長には講演の後も遅くまでお付き合い頂き、また深いお話を聴かせて頂きました。翌日は大分での講演という多忙な横田社長、ぜひお身体にはご自愛ください。

この「経営フォーラム」では今回も1000名を超える経営者の方々が集まり、それぞれに深い学びをされていました。「福岡の経営者は熱心ですね。1000人規模の勉強会というのは地方では中々ないでしょう。うらやましいですね」と横田社長に言われたことは嬉しくも身が引き締まりました。勉強して安心するような経営者にならぬよう、学びの実践をしていかねば。

参考書を買い揃えただけで勉強しなかった受験の経験があるからなぁ…(笑)

第2期 経営革新プログラム スタート!

2006年05月20日 | 同友会の十四代目
福岡県中小企業家同友会が主催する「経営革新プログラム」の第2期がいよいよ始まりました。

このプログラムは「日本経営品質賞」を範にした研修です。「顧客本位・社員重視・独自性・社会との調和」という4つの理念をもとに、経営の8つのツボを学ぶことで「自社の課題を明確に出来る能力」を高めるものです。

今年度は1泊2日の合宿で集中講義をするという方法をとりました。今年度も修了後の研修旅行をしたいなあ、と考えています。前回は「イビザ」と「ホンダクリオ新神奈川」を訪問しました。さて、今回はどこにしましょうか…。

地域と共に歩む企業とは

2006年04月27日 | 同友会の十四代目
今日は「福岡県中小企業家同友会」の定期総会でした。

第3分科会のパネラーとして、久岡君、長井代表理事らとともに壇上で意見を戦わせました。北九州という都市にあり全国へ商品を発送する久岡君、三重県から筑紫野市へ移り住み事業を興した長井代表、田主丸で300年以上商いを続ける僕、とそれぞれの生い立ちや地域観から中小企業のありかたを論じました。

あえてシニカルに「中小企業に地域貢献は必要ない」と言う久岡君との論戦は楽しかった。「なんだか思惑と違って、林田さんが善玉で僕が悪玉になりました(笑)」なんて冗談を言っていたけど、そう言いながら僕の意見を引き出していく彼は本当に頭のいいヤツだなぁと感心しちゃいました。

さて、僕はよく「4つのK」という事を伝えるようにしています。会社・個人・家庭・環境の頭文字をとって「4つのK」です。それぞれの「Kの輪」が重なり合うところに幸せとか遣り甲斐ってあるんじゃないか、と思っているのです。

例えば、個人と家庭。
家庭で子供が自分の部屋に鍵をかけ、一緒に食事を取る時間がほとんど無いとしたら、2つの輪は重なりが少ないと言えます。家庭内でも個人間の尊重はあるべきでしょうが、関わりの深い場や時間を持つことは家庭の幸せに近いと思うのです。

例えば、家庭と会社。
まぁ大企業なら関わりはあまりないでしょうが、僕は関わりあいたいと思います。会社から「結婚記念日」にお休みを出すとか、奥様にボーナスを出すとか(笑)、子供さんに「お父さんの職場見学会」をするとか、あってもいいんじゃないでしょうか。つまり、家庭の支えがあってこそ頑張って働けるわけですから、会社としても感謝する。

例えば、個人と会社。
定時になったらプライベートタイム。だから干渉しないで欲しいし、仕事のことは考えない。でもそれじゃ苦しくないですか?僕は、オフィシャルとプライベートって時間で分けられないです。どっちも一緒。遊びの中に仕事のヒントは沢山あるし、自分の人生と仕事の夢で重なることがたくさんあります。

環境とは、職場や地域、市場や日本といった意味。
僕らは様々な環境の中で仕事をさせてもらってるし、生かされている。

これらの、Kの輪っかを離れあうのではなく、近づけ重ねる方向に動くことが、活き活きと働ける職場や喜びを感じる人生に繋がるのではないだろうか、と思っています。思うばかりで出来ない事も多いのですが、そんな気持ちでパネラーを務めました。

会場からの質問やご意見も多く、活発な分科会になり楽しい時間でした。もっとも、会場に妻や社員がいたら質問攻めで冷や汗をかいていたことでしょうが…。

中小企業と地域活性化

2006年04月18日 | 同友会の十四代目
今日は「福岡県中小企業家同友会」の定期総会の打合せをしました。

今回の定期総会では、第3分科会で「中小企業の元気が地域の活力に」というテーマでパネルディスカッションをします。そこでパネラー・コーディネーターらと事前会議をしたのです。

ここが激論になって実に面白かった。
パネラーのひとり「久長電機」の久岡君が、「結論から言えば“地域活性”といっても究極は雇用と納税をどれだけできるか、ってことじゃないですか」と言う。

異議あり!「それだけじゃない。むしろそれ以外の事のほうが大事じゃないか?僕は地域のリーダー足りうる人材の育成に経営の喜びを感じるけど?」

「林田さんは田主丸で300年だもの、そりゃそうです。けど、僕らは商品・サービスは地元で売ってないし雇用も地元からばかりじゃないから、地域活性ってピンとこない」

「そもそも“地域活性”って何を指しているのか立脚点が違うと議論にならないよね」

うん、今度の総会第3分科会は面白くなりそうですぞ。

ホンダクリオ新神奈川を訪問しました

2006年04月09日 | 同友会の十四代目
研修旅行の2日目は「ホンダクリオ新神奈川」さんをお尋ねしました。2004年度の日本経営品質賞受賞企業です。

朝、ホテルを出て相鉄線で大和駅へ。駅から7分ほど歩いて到着。
「おはようございます!福岡同友会です」…あれ?反応が薄い…
「申し訳ありません。本社はコチラではありません」…ガーン…
場所を間違えてみんなを引率してしまいました。
栗木さんと柳田さんがニヤニヤしています。
「林田くん、あの時みたいに、また遅刻しそうやねぇ(笑)」
ス・スミマセン…。それでも親切な社員さんたちに本社まで車で送っていただき、お約束の時間には何とか間に合いました。

相澤会長みずから社内の案内をしていただきました。もう築30年という社屋ですが、ここは見事に環境整備がなされています。それもそのはず、相澤会長は5Sならぬ、「30S」を提唱実践されているのだそうです。その詳細については相澤会長の著した「サービスの底力!」という本に書かれてあります。

ショールームは明るくアットホームな雰囲気です。お客さまも自宅のリビングのように寛いでいます。「お客さまにはお待たせ時間をハッキリと分かるようにお知らせしているので、ごゆっくりされているのでしょう」いやいや、そればかりではないでしょう。社員さんたちが手作りでトイレを飾ったり、花や置物を飾っています。え?この椅子や机も手作りなんですか?社屋裏手には大きな工作室(その名も『すぐやる工房』)があり、なんでも自分達で作ってしまうそうです。

  

相澤会長はエネルギッシュな印象の方。よく通る声で迫力ある持論を展開する。
「僕はね、社員をよく叱る。時には殴る。でもそれは彼等の成長を願っているから。『社員を誉めて使う』って言うのは社員をバカにしてるよ。『誉める』のは会社のためにしていることだろう?僕は社員のため、人間個人としての成長のために『叱る』んだ」

ここでは毎月1冊の本を社員さんに配っています。そして感想文を提出させるのだそうです。なんと感想文手当(3,000円)を出して。
「社長は社員の応援団。本は僕の応援団なんだ。僕がいつも言っていることでも、本に書いてあると説得力が違う。僕の言うことを本を通して理解してくれる。そして何より本人の勉強になるからね。社員の親御さんが、入社してから息子が勉強家になったって驚いた顔をしてたよ(笑)」

「お客さまから頂く手紙に泣くことがある」といって相澤会長は素敵なお話を紹介してくれました。

ある若者からの手紙。
「僕は先日この会社で車を買いました。おじいちゃんが『車を買うならここがいい』とすすめてくれたのです。バイト代を貯めたお金で、一番安い車を選びました。安い車なのに社員の皆さんがとても丁寧に親切にしてくれました。おじいちゃんが『ここは日本一良い会社だから』と言っていたのは本当でした。社会人になって、もっとお金を稼げるようになったら、もっと高い車をここで買います。それまで待っていて下さいね」

「ホンダクリオ新神奈川」さんが日本経営品質賞を受賞した理由はこのサイトに記述されています。今回、直接現場を訪問することで僕たちはその理由を確かめることができました。
イビサの吉田会長も、ホンダクリオの相澤会長も、経営品質賞にチャレンジした理由は、これをきっかけに経営と組織の見直しをしよう、という事のように思います。それは創業者が個人のカリスマ的な力で経営の舵取りをするのではなく、社員やビジネスパートナーとともに発展する仕組みを創ろうとしている、ということでしょう。まさに中小企業の経営についての命題とその回答の一つがここにはありました。

イビサ(吉田オリジナル)を訪問しました

2006年04月08日 | 同友会の十四代目
今日は、福岡県中小企業家同友会の「経営革新プログラム」で一緒に学んだ仲間たちと、株式会社イビサ(旧株式会社吉田オリジナル)を訪ねました。

「経営革新プログラム」は「日本経営品質賞」を通して経営を学ぶという研修で、僕が委員長を務める経営指針委員会が運営をしています。
昨年、このプログラムが修了したので、「じゃあ修学旅行がてら受賞企業を訪問してベンチマーキングしよう!」という話になっていたのです。そこで98年の受賞企業「イビサ」と、04年の受賞企業「ホンダクリオ新神奈川」を訪問することにしました。

イビサは皮革製バッグの製造販売をしています。まずは小口常務の案内で工場見学。イビサの最大の特徴は「素材にこだわること」と「永年保証」。

牛やバッファローは生き物だから、その皮にはキズもある。ペッカリーという野生動物の皮には捕獲の際の銃弾痕まである!でもそれをそのまま使うのがイビサのやり方。ウレタン樹脂塗装などをしないので、手入れは必要になるが一生使えるバッグが出来る。しかもどのバッグも40個程度しか造らないのだそう。
小口常務いわく「買ったときが70%、使い込んで100%になるのが皮バッグなんです」

 

イビサのバッグ製造と「永年保証」を支えているのは熟練の女性社員たち。皮のどんな切れ端も無駄にせず何かに使う、そんなアイディアを出したり、15年前のバッグを見事に手直しする。何よりも印象的だったのは、実に明るくイキイキと働くその姿。どの方に訪ねても、「バッグ作りが好きなんです」と言われます。

   

工場見学を終え会議室に戻り、創業者である吉田会長のお話を伺いました。優しい瞳のダンディな吉田会長。淡々とした語りでしたが、やはり創業時のお話にはぐっとくる重みがありました。順調に発展し業容が拡大していくなか80億まで売上を伸ばした。しかし、このままの拡大路線でいいのか。部門間のいがみ合いやお客さまとの関わりを考えていた時に出逢ったのが「日本経営品質賞」。経営を見直し、視点を変えるのにコレは使える!この賞にチャレンジすることで社内改革を進めよう、と考えたそうです。

「自分は皮のオーソリティと思い、経営もワンマンでやってきました。しかし、もう自分の時代じゃない。このままのワンマン体制でなく組織としての仕組みを強化しなければ」と2年前に会長職に退き、現在は息子さんが頑張っています。ほとんど今の経営には口出しをしないそうで、う~んナカナカ出来ることではないよね、とみんなから感嘆の声が上がっていました。

17時にイビサを辞して今日の勉強は終わりです。宿泊先の横浜ベイシェラトンにチェックインしたあとは、中華街にある「大珍楼・新館」でみんなで夕食。その後は各自散会しましたが僕らは居酒屋で2次会へ。最後の最後までアツイ経営談義を交わした一日でした。日高団長、お疲れ様でした♪



宮崎へ行ってきました(2日目)

2006年02月17日 | 同友会の十四代目
都城の夜は、それはそれは盛り上がりました。懇親会から2次会、3次会とお付き合いさせて頂きましたが、経営の話で熱く燃え上がりました。

宮崎同友会の代表理事でもある石神社長(ハウス用パイプで全国シェアの南栄工業)の含蓄あるお話しに深く頷き、「パントリーけいすけ」の河野社長からグロサリー市場の裏話を伺い、田中書店(創業120年!)の田中社長と後継者の苦労に共感し、パティスリードMO(洋菓子)の尾形シェフの熱い想いに触れ、「都城ワイナリー」の山内社長と壮大な夢を語り合いました。

同友会で学ぶなかによく思うことがあります。
それは「経営者はけして孤独ではない」ということ。
僕は幾度となく同友会の先輩や仲間に救われました。

さて、都城の2日目は「都城ワイナリー」へお邪魔することに。
石神代表、事務局の樋口さんに案内していただき、木田農場長に会いに行きました。
都城ワイナリーは山内さんの「歳を取ったら葡萄を植えてワイン造りをしたい」と言った夢に、「それ面白そうだな!俺ものっけろよ!」といった地域の経営者の方々からの出資で夢の実現に向けた会社が設立された、という興味深いワイナリーです。

山内さんとは昨夜おおいに語らいましたが、今はまず葡萄造りから始まっているとの事。その現場を見せてもらおうとお願いしました。宮崎の地で欧州品種であるシラーやピノ・ノアールを栽培するのはさぞや苦労があるだろうな、と。

その葡萄栽培の責任者である木田農場長は、31歳の好青年でした。自分の夢をワイナリーの夢にのせて楽しんで仕事をされていました。それでも霧島山の麓にある農場を切り開き、過酷な条件の中での葡萄栽培はまさしく「戦い」と表現したくなるものでした。木田さんの苦労が随所に偲ばれる農場を眺め、いつの日か素晴らしいワインが出来ることを祈りました。

農場から戻り、石上代表が経営する料亭「懐石料理・花すみ(かすみ)」で黒木さんを加え昼食。さすが南国、梅花が六分咲きです。美しい庭と美味しい料理で宮崎の2日間を締めくくり帰途へつきました。

石神代表をはじめとする宮崎同友会の皆様、事務局の樋口さん、そして黒木さん、本当にお世話になりっ放しの2日間でした。あらためて御礼申し上げます。ありがとうございました。

画像は葡萄と木田農場長

宮崎・都城に行ってきました

2006年02月16日 | 同友会の十四代目
宮崎同友会の2月県例会で報告をしてきました。

宮崎は都城を訪ねたのはこれで3回目です(以前は霧島食品工業の谷口社長をお尋ねしました)。久留米から高速バスで2時間半、意外と近い。お迎えに来ていただいたのは「くろき製茶」の黒木社長。黒木さんは革新的かつ気鋭の経営者であり、優しい眼差しと爽やかな笑顔を持つ紳士。僕のJCでの先輩でもあります(宮崎ブロック長も歴任)。

そんな黒木さんのご配慮で「霧島酒造」を見学させて頂きました。
企画課の栗野さんに丁寧に説明を受けました。都城市の町中にある工場敷地は広大で、先進的であり長期ビジョンに立った施設つくりが進められています。なかでも印象に残ったのは「地域に開かれ、地域に還元される施設」であることです。

ビーチバレーやグランドゴルフの公認コートがあったり、野球場まで敷地内にあるんですよ。しかもそれらは無料で地域の方々に開放しているとか。コンサートホールや料理教室やアトリエなどの文化施設もあります。見ているだけでも、そこまでやるか?と思う設備の数々。驚きです。

徳本生産本部副部長にはプラントの説明をして頂きました。
原料へのこだわり(100%南九州産芋)からその原料処理までの流れはお見事。芋生産者と霧島酒造の関係は若竹屋が目指すところとまったく同じで、それが具現化されたものでした。若竹屋が一日かける製造工程を一時間でできる設備には口を開けて見るだけでした。

その後、黒木さんの経営するカフェへ。
「ウチの家業は製茶業。ペットボトル茶の増加でお茶の生産量も増えた。だけどリーフの緑茶の販売市場は減少している。僕はこれを何とかしたい。本来のお茶の持つ素晴らしい文化や楽しみ方、心の癒しなどを広めたいんです」

そのために黒木さんはこれまで様々な事に取り組んで来られました。経営革新のための勉強量と活動実績は圧倒的で、穏やかな口調の中に確たる自信をうかがわせます。近い将来、福岡市へも緑茶カフェの展開をするという黒木さん。ああ、もう兄貴と呼んでもいいですか…。

高知同友会で報告しました

2005年07月21日 | 同友会の十四代目
高知県中小企業家同友会の7月例会(経営オープンセミナー)で報告をしました。

昨年の「青年経営者全国交流会in高知」でお世話になった梼原君が、今回もコーディネートして下さいました。今回、福岡から高知龍馬空港に向かうYS11が大幅に遅延し、またもや昨年と同じ大失態をしてしまうのではないかと不安が(笑)。

まあ、遅れはしたものの例会には問題ない時間。迎えに来てくれた梼原君の車で桂浜へ行きました。ここは学生時代、友人たちと夏休みに全国からバイクで集まって騒いだ想い出の場所。久しぶりに龍馬さんとも会えて、大事な話も出来ました。

高知城ホールでの例会では、またもや我を忘れて構成打合せを無視した話になってしまい座長の梼原君を困らせてしまいました。梼原君、ホントにごめん。来場の皆さんにとっても分かりづらい内容だったのでは、と自己嫌悪デス。

それでも土佐の男はさすがにキップがいい!懇親会では気持ちよく話しかけてくださいました。2次会までお世話になって酔い加減でホテルへ。翌朝眼が覚めたら・・・げっ、名古屋行きの飛行機に間に合わないかも!やっぱり段取りの悪い僕なのでした。

お世話になった高知の皆様、本当にありがとうございました。西岡事務局長、土井先輩、梼原君には特に重ねて感謝申し上げます。今度はプライベートで高知に行きたいものです♪

同友会・福博支部で報告しました

2005年06月15日 | 同友会の十四代目
福博支部の6月例会で報告者としてお呼ばれしました。

お声かけ頂いたのは「志賀島経営計画作成セミナー45期」で同期の山脇さん。テーマは「経営指針」です。福博支部には親しくさせて頂いている方が多く、かなり緊張しました。それにしても人前でお話をする機会を頂いたとき、どうしても格好つけてる自分が居て嫌になります。ウケを狙ってスベッてみたり、誇大表現になってしまったり、我田引水になってちっとも論理的でなかったり、あせって早口になったり、あ・この人眠そうだなぁと気になったり、もう自分の嫌なところが出まくってしまいます。

そんな自分の話でも、頷きながら真剣な眼差しで聴いて下さる会員の皆さんに感謝します。あの頷きにどれほど勇気付けられることか知れません。懇親会では突っ込んだ経営の話や、父の昔を知る方のお話を聴けるなど、楽しくビールを飲みました。そう、馬鹿な僕はお酒を持っていくのを忘れちゃったんです…。せっかくの機会だったのに。。。

同友会、本年度第1回の理事会

2005年05月25日 | 同友会の十四代目
今日は福岡県中小企業家同友会の第1回理事会でした。同友会は、県下においては2400社の中小企業の経営者が加入する組織で、県内に16支部あります。

2年の任期で理事となったわけですが、経営品質プログラムの充実と経営品質賞の創設、経営実践サミットの開催と経営指針推進担当者会議の運営、と責任は大きそうです。それでも素晴らしい経営者と出逢い、学ばさせて頂く最高のチャンス。しっかり務めたいと思います。

同友会経営革新プログラム・第2講

2005年05月10日 | 同友会の十四代目
今日は「経営品質」を学ぶセミナーの第2講でした。今回のテーマは「組織プロフィール」について。「組織プロフィール」とは、自社の現状と将来に対する経営の考え方を明確にしましょうというものです。それも6つの視点で見てみましょうということです。6つの視点とは…

1.組織価値観(組織全員で大切にしている共通の価値観は?)
2.顧客認識(どういうお客様に何を提供してる?)
3.競争認識(競争相手とはどんな違いを持ってるの?)
4.経営資源認識(人材や仕入先のことをどう考えてる?)
5.変革認識(今の組織をどう変革したい?)
6.組織情報(社員数や事業規模などの数値)

これらをキチンと把握できているかどうか、それだけでも経営の課題が明確になるものばかり。グループディスカッションを通しながら考えさせられました。例えば「組織価値」は企業理念とか企業哲学と呼ばれるものですが、これがなくては企業は存在する価値がありません。

お客様がにとってなくてはならないと思われる自社の存在価値はなんでしょう?
お客さまが、競合他社の商品やサービスではなく、自社のものを選ぶ理由はなんでしょう?
ということを問うことから「同友会経営革新プログラム」は始まったのでした。

同友会第43回定期総会

2005年04月27日 | 同友会の十四代目
今日は福岡県中小企業家同友会の定期総会でした。本年度のスローガンは「描こう我が社の未来像・つくろう我が地域(まち)同友会」ということで、大幅な機構改革に取り組んだ総会でした。本総会で私も「経営指針委員会」の委員長を無事承認され、気持ちを新たに若竹屋の経営品質を高めなければと思った一日でした。

麻生県知事が懇親会に来られ、スピーチをされました。

「世の中、景気が悪いと言いますが、経営者たるものそう言ってしまってはいけないでしょうね。景気が悪い、政治が悪い、世の中が悪い、と言う人は大勢います。テレビのコメンテーターや識者といわれる人がもっともらしく喋っていますね。大体、批判や批評をすると頭が良さそうに見えるという、間違った考え方があるようで(笑)。しかし経営者は業績を人のせいにはできないもの。

我々は、常に精一杯の努力をし続けなければなりません。もちろん、福岡県西方沖地震のように、人智の及ばないできごとはある。そして、努力をすれば成功するという保証はない。それでも努力し続けるものにのみ成功はやってくる。それが経営者のあり方なのでしょう。みなさん、頑張りましょう!」

麻生県政も掲げたマニフェストが検証される時期になっています。また全国知事会長としての責任も重いものになっているでしょう。そのせいか?最近のスピーチは以前より力のあるものに感じました。村山編集長の名司会もご苦労様でした♪

同友会博多支部例会で報告しました

2005年04月19日 | 同友会の十四代目
今日は同友会・博多支部の今年度最終例会に報告者としてお呼ばれしました。

高木部会長・笠置副支部長をはじめ、委員会の皆さんには事前打合せ訪問からお世話になりっ放しでありがとうございました。経営指針の成文化推進について、どこまでお伝えできたか自信はありませんが、精一杯やったつもりです。

失礼ながら「後継者が30歳になったら社長を譲ったらどうですか?」と申し上げたのには、私自身の経験からの理由があります。事業経営の目的の一つは「組織を永続させること」にあります。うまく後継を出来なければ、それまで懸命に事業をしてきた意味がありません。ところが我々中小企業では、後継に対する計画や人材育成はあまり進んでいない実情が多いようです。これは同族経営のあり方とも関係があるのではないでしょうか。

私は同族経営を基本的に肯定していますが、そのデメリットも考えます。同族経営の一番よくない所は、「経営のエンパワーメントが働きにくいこと」と思っています。つまり、経営トップが自らの過ちを認め経営を革新することが難しいのではないか、ということです。例えば大企業の経営者は業績不振や企業コンプライアンスを問われたときに辞任させられますが、同族ではそうならない。大企業でも同族経営の場合、この課題はついてまわります。かつての「そごう百貨店」しかり、現在でも「西武鉄道・コクド」しかりです。

私は、事業後継は経営者の最後にして最大の事業であり人材育成である、と考えます。よって中小企業には計画性のある後継が必要です。それを訴えるのに「30歳で後継」と言っています。すると多くの経営者の方が「いやまだ早いよ」とおっしゃるのです。理由をお尋ねすると…

ある人は「30歳じゃまだ若い」と。
若さに可能性よりも未熟さを先に感じておられるようです。息子は親にとっていつまでも未熟にしか見えないもの。それでは何時になったら後継させるのでしょう。

ある人は「もっと経験をつんでから」と。
経営は、経営を経験することでしか学べないことが多くあります。社長にならないといつまでも未熟なままかも知れません。先代である創業社長も未経験のうちに起業したのではないですか?

ある人は「もっと業績がよくなってから」と。
今まで長年、業績不振が続いているならばこそ、後継のチャンスですよ。社長がやってもダメなんだったら息子にやらせたらどうでしょう(笑)。

冗談めかして言いましたが、先代が元気でその影響力が大きいうちに後継者へバトンタッチし、バックアップするほうが事業の永続ができるように思います。私が父に感謝している一つは、充分な教育を受けさせてくれた事、早く事業継承をしたこと、継承ののち何も口出ししなかったこと、私の知らない所で数知れないバックアップをしてくれたことです。