オレンジ色の紫陽花

携帯から軽快に綴るおいらの日々。
…だったのだが、ツイッターのまとめブログに変更。極稀にこっち単独の記事もある、かも。

「新選組 藤堂平助」

2007年12月19日 23時10分39秒 | ほぼ、文庫本
新選組 藤堂平助/秋山香乃/文春文庫

走りに走って、二日で読みました。
一言で言うなら

平助ファンの皆様、お待たせしましたッ!

てとこでしょうか。
もうね、藤堂平助が果てしなく純粋な、透明な、一点の曇りもない、それこそただ只菅に純な若者として書かれています。
純であるがために試衛館に入り込み、彼等と共にあるがために上京し、浪士組から新選組へとその立場を明らかにし、新選組であるがために隊務を全うする。
また一方で、北辰一刀流千葉門下の流れを汲むがために、新選組主流の幕府第一思想とは徐々に離れていき、かつての恩師である伊東甲子太郎について新選組を離隊。
御陵衛士であるがために新選組と対決し、自らの志を曲げぬがために、かつての友が指し示す生き延びる道にきっぱりと背を向け、斬り死にする道を選ぶ。
なんとまあ、無様なまでに純粋なことよ!
平助ファンには堪らない一冊でございましょう。
それにさ、大きな声じゃ言えないけどさ(書いてるけどな!)、ここじゃあ平助と土方さんがラブラブでさ~!え~、平ちゃんだったら新八っつぁんでしょうよ!と思うおいらはまたしても寂しい思いをするのであった。きぃ!だって圧倒的に土方の旦那の方が平ちゃんと仲良し(!)だしさ。ちょこちょこ出て来る新八っつぁんときたら、んもうすっかり平ちゃんの保護者だよぅ(泣)。ちぇ!

ま、それはおいといて。

間違いなく、平助ファン号泣ものの一冊です。さらには、新選組モノに同人誌にありがちな空気(苦笑)を求めている方々にも、きっとご満足いただけるものと思われます。
…え?おいらですか?
もう読みません(きっぱり)。だって新八っつぁんの出番が少ないんだもん!
というのは半分本気ですが、もう半分は、え?これをこんなに著名な出版社が文庫本にしていいの?!て気持ちです。正直なところ、あらま、びっくり!
でも、平ちゃんの純粋さはそれとは別の話なので、謹んである人に差し上げたい。…このブログを読んで下さっているとは思えないのですが(もう随分前にサイトも閉じられているので)、おいらの知る限り一番の平助ファンであるところのticoさんに。



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