すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

児童館なくすな!税務署来るな!地元の声が新聞に!!! 来年二月区議会「あんさんぶる財産交換」議案阻止!

2015年11月29日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

来年二月杉並区議会で・・・「交換財産」議案だって?!「財産交換」条例だって? どっちも同じ! だって、どう考えても、そうでしょう !!

ならぬことはならぬ!

児童館なくすな!! あんさんぶる荻窪渡さない!

税務署来るな!

二月1定区議会「税務署等との財産交換」議案提出の杉並区を直撃

あんさんぶる荻窪・地元から4510筆の署名

さらに全区全地域全職場からあらゆる署名と怒りと当たり前の正義の声を集めよう!

 

 特報・杉並版

(児童館・あんさんぶるー地域・職場版)

東京新聞11月28日記事を全文転載で紹介します。

以下は東京新聞の前掲記事

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廃止予定「あんさんぶる荻窪」内

児童館残して

地元住民が杉並区へ4510名分の署名提出

 

    荻窪駅近くにある杉並区の複合施設「あんさんぶる荻窪」の土地や建物と、駅から約八百メートル離れた荻窪税務署などのある国有地を財産交換し、区が取得した土地に特別養護老人ホーム(特養)などを建設する計画を巡り、同館周辺の地元住民らが二十七日、館内の荻窪北児童館を残すよう求める要望書を四千五百十筆の署名を添えて区に提出した。 (石原真樹)

 計画は二〇一三年十一月、区内に大規模特養を整備したい区と、老朽化した税務署の建て替えを検討していた国が財産交換することで合意したと発表された。国有地にある税務署と国家公務員宿舎(すでに廃止)の建物を取り壊し、作家・太宰治が住んだ民家兼アパート「碧雲(へきうん)荘」が立つ隣接の区有地と合わせて計約六千七百三十平方メートルに二百床の特養と複合施設棟を建設し、税務署はあんさんぶるに移転する。あんさんぶる内の児童館は小学校などに分散移転し、それ以外の区社会福祉協議会などは複合施設棟に移る。計画完了は二〇~二一年度の見込み。

 あんさんぶるは敷地面積約千七百平方メートル、延べ床面積約四千三百平方メートル(屋上と駐輪場除く)で、約三十億円かけて〇四年に完成。設計段階から「学童の充実」「市民が使いやすいフリースペースを」など住民の要望が取り入れられ、公募で決まった名前には「集う人が互いの個性を生かしながらこの施設を舞台に共に輝く」との願いが込められた。

 今回の計画で住民がとりわけ問題視するのが、乳幼児から中高生まで年間延べ約五万六千人(一四年度)が利用する児童館の廃止・分散だ。小学生は近くの桃井第二小学校を建て替えて設置する学童クラブ、乳幼児は杉並保健所に振り分けられ、中高生はまだ「居場所の候補地を考えている」(区の担当者)段階。同小の建て替え中は保健所に間借りするという。

 児童館は小さな子どもから高校生まで集える貴重な場だとして、この日要望書を提出した元荻北母親クラブ代表の結城千尋さん(64)は「大事な子どもの居場所を残したい」と訴える。

 ほかに、駅に近い一等地を税務署にすることへの不満や、あんさんぶるの廃止に関する住民説明会が地元で開かれていないなどとして「区の進め方が強引」との批判も出ている。

 区は「二百床の特養を建設するためには広い敷地が必要。地域包括ケアの支援機能や子どもセンターを備えた複合施設棟もそろうことが大切」と説明する。区は来年二月の区議会に財産交換の議案を提出する予定で、可決されれば計画が正式に決定する。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上、新聞記事転載終了・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   11月18日開会の4定杉並区議会の渦中、あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・公務員宿舎跡地の財産交換をめぐって、区が本会議一般質問・理事者答弁で「来年二月開会の1定区議会に「交換財産の種類・所在地・面積・金額・相手方等の議案を提出する」(11月19日吉田施設再編整備担当部長答弁)と表明し、27日に、地元住民の4610筆の「荻窪北児童館存続」を求める署名が提出されました。

区の地元無視の強行に屈しなかった地元町会はじめ住民の懸命の粘り強い闘いが切り開いた情勢

   この東京新聞報道とその記事内容そのものに反映されている通りです。「国と決めて来たこと」「特養は喫緊の最優先施策」を掲げ、あんさんぶる荻窪の地元町会さえも切り捨てるという区による地元無視の財産交換計画の強行の中で、筆舌つくしがたい脅しとだまし討ちにも我慢強く屈しなかった荻窪南口町会の取り組み、粘り強い住民の闘いによって、財産交換計画をめぐる紛争の最大の争点が、子どもの居場所・児童館の存亡であることが完全に社会的に明らかになつたということです。

   荻窪北児童館を中心に豊かな地域コミュニティ拠点として発展してきた複合施設あんさんぶる荻窪の廃止か存続か、そもそも廃止などということが自治体に許されるのか、できることなのか、という問題であることが、完全に前面・正面に座ったということです。

    2004年開設以来、子どもたち・親たち、住民と地域にとってなくてはならない地域施設・地域コミュニティ拠点として育まれ築き上げられてきたあんさんぶる荻窪の10年間の歩み、そこに体現されてきた地元の思い、誇り、愛着、意思、それらが生み出している子どもたちの輝き、かけがえのない豊かさはとてつもなく大きいものです「財産」という言葉を用いるなら、これこそ最大の「住民・地域・区民の共同財産」です。「あんさんぶる荻窪」は、単なる「建物」「土地」「財産」ではないのです。田中良区長はじめ区がまったくわかっていないのは、この点です。

    近くに子どもが安全で安心して遊べる公園がない荻窪南口の地域に住民の熱意と創意と総意を結集してつくられ、杉並最大の児童館となった荻窪北児童館とこの児童館を中心とした複合施設あんさんぶる荻窪。そこには、各施設・各機能・各設備の当初立ち上げに向けての真剣な意見交換と研究・立案からのきめ細かな設計・配慮・配意とともに、子どもたちをはじめとした利用者、分け隔てなく住民に開かれた運営の努力とたえざる改善、そこで開花した文化・交流・空間づくり(活用)によって、そのすべてが一体となってはじめて都内や全国の自治体から見学が後を絶たないような創造的な地域コミュニティ施設となったという一番大切な真実があります。

    児童館の体育室等の整備はすばらしい意匠ですが、そうした意匠にとどまりません。体育室、遊戯室、スタジオ(音楽室)、調理室、図工室、図書コーナー等の配備、あんさんぶる荻窪全館での集会室、教室、会議室の整備、ユーキッズ(乳幼児親子居場所)、中高生重点館、障害児重点館の位置付けと活用・充実、屋上園庭、スロープ、ビオト―プ、エントランスホール、建物前ひろば・・・これらすべてが、職員、子どもたち(0歳~18歳)、父母、住民の思いと意見交換、協力と交流、信頼を通して愛情を注いで豊かに創造的に活用され大切に使用され改善されてきました。そこにはどれひとつをとっても思いと夢と思い出、発見と対話がぎっしりと詰まっています。近隣の荻窪南口にある保育等幼児施設の子どもたち・職員・親たちが利用でき、児童館の卒園者が居場所として活用しボランティアとして訪れ、子どもたちの遊びや学びを手助けし、乳幼児親子連れ、若者から高齢者までが愛着をもって活用している、かけがえのないオープンスペースです。「建物」があって、「設備」があって、ただそれだけでこうなったのではありません。住民(人)、子ども(人)、職員(人)がつくりだしてきた居場所、寄る辺、拠り所、コミュニティ拠点です。

    だから、荻窪北児童館―あんさんぶる荻窪は、地元荻窪南口の誇りであり、おカネでは買えない、絶対に失うわけにはいかない「地元・地域・区民・杉並の共同財産」なのです。それは今から50年あまり前に全国に先がけて7館14人の職員がいかなるモデルもない中で寝食も忘れて無我夢中で共働きの親代わりの学童保育を試行錯誤で立ち上げ、地域住民とともに地域の支援・協力・参加を得てつくりだした草創期の児童館・学童保育の原点41の学区にまで地域に一つずつなくてはならない地域施設として着実に発展してきた児童館の精神が脈々と息づき、結晶しています。

   区内で地域に近くに公園がない区域でありながら、なぜ全国に誇れる素晴らしい児童館が生み出されたのか、類まれなるコミュニティ拠点(オープンスペース)になったのか、その公然たる秘密は、職員と子どもたち・父母たち、施設(職員)と地域(住民)が一緒になってつくりだしたという点にあります。

   この荻窪北児童館と児童館を心臓とする地域複合施設あんさんぶる荻窪の歴史と存在、役割を無視し、住民や職員や子どもたちの意見も聞かず、いきなり胸倉から心臓に手を突っ込むように、廃止し、財産交換の交換対象にするということを区は、国との間で勝手に決め、「国と決めたことだから」「特養は喫緊の最優先施策だから」と交換計画を強行しようとしているのです。

   寝耳に水の財産交換・あんさんぶる荻窪廃止に、それでも我慢強く信じられない思いで、説明を求め、あんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)存続、交換計画の白紙撤回を繰り返し求め続けてきた地元に対して、それでも区は「説明は尽くした」「交換計画の実施に変更はない」「特養は喫緊で、特養と地域包括ケア・バックアップ拠点のためには、税務署と公務員宿舎の広大な土地が必要」と強弁し、「交換財産の種類、所在地、面積、金額、相手方等に関する議案を来年1定区議会に提出する」と事実上の条例案を通そうとしているのです。

   提出された4510筆の署名は、あんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)の地元からの「ならぬものはならぬ」のやむにやまれぬ決起です。杉並の中心である荻窪、その南口の二つのメイン商店街のゲートに大横断幕が掲げられ、地元をあげてポスターが貼り出されている。「たかが5410筆」「たかが署名」などと無視し去ることは許されない地元地域住民からの渾身の訴えです。これは擬人化して言えば、職員と子どもたち、父母たち、地元住民、町会が50年間の児童館学童保育の歴史、公園がない荻窪に英知と苦労を結集し住民参加でつくりだされた荻窪北児童館とあんさんぶる荻窪の歴史と存在そのものが、荻窪南口が仁王立ちして怒りの大噴火で区を弾劾しているということです

   この地元の正義に対して、それでも区はあんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)廃止、税務署・公務員宿舎跡地との交換計画を議会で決定し強行しようというのか。いま追い詰められ、窮地に立たされているのは、地元荻窪南口住民ではなく、区(田中区政)であり、これまでこのような区を黙認・容認し続けてきた区議会であるということ、田中区長と麻生財務大臣のトップ会談で合意した国にもグルになった共犯者・共謀者であり他人事のようにふるまうことは許されないこと。区も議会も、国もこの責任から逃れることはできません。

すでに満天下にあばかれている財産交換の正体

  10月20日天沼小学校「複合施設棟建築計画」説明会と開会中の4定杉並区議会で明らかになったことは何か?

★「税務署と公務員宿舎跡地の広大な土地が200床特養と地域包括ケア―バックアップ機能拠点に必要」はつくられたデマ!

   人を愚弄するもはなはだしい話ではないですか?天沼三丁目の公務員宿舎解体後の跡地に区が建てる「複合施設棟」には、あんさんぶる荻窪に現在ある「消費者センター」「福祉事務所」「社会福祉協議会」「就労支援センター」「成年後見センター」・・・要するに荻窪北児童館以外の全部の引っ越しです。

   目新しそうなものは「在宅生活を支える区事務室」に、うさんくさい目新しそうなのが「仮称子どもセンター」だけ!前者「在宅生活を支える事務室」というのは、「虐待事例対応相談」のために「高度困難者事例対応拠点」、「認知症等への在宅での対応」のために「在宅療養の後方支援」のための「訪問介護・訪問看護拠点」それも、「事務室」です。やたら大仰な拠点呼称を掲げているけれども、「ケア24」とか「区のセンター機能」とは別にそんなものつくって、何をするのよという話です。後者「子どもセンター」について言えば、「子育て支援機能」と改まって言っているけれども、あんさんぶるや児童館や本庁で全力でやっているものを無視し、駅からわざわざ遠い、それも単なる「事務室」。

   「消費者センター」については「消費者被害詐欺対策」のため、成年後見センター」については「人権擁護」のため、・・・これはもう、あんさんぶる荻窪の施設を複合施設棟に引っ越させて「包括ケア」「バックアップ機能拠点」とごまかすために屁理屈でとってつけたとしかいいようがありません。

   要するに、税務署と公務員宿舎跡地の二つを手に入れるために、「複合施設棟」という名前だけ決めたが、もともとは「新庁舎」と呼んでいて、あんさんぶる荻窪から引っ越す施設しか考えていなかった。だから、「包括ケア」「バックアップ機能」「サポート拠点」と聴いて、どんなすごい専門的医療・介護関係の関連施設が入るのかと思ってた人は、この「在宅生活を支える事務室」と猫の額みたいなスペースを図面で見せられて、「ふざけるな」と怒る以前にあきれてものが言えない。こんなものは「地域包括ケア」でも「バックアップ機能」でも何でもない。

   鋭く喝破する人は、「あんさんぶる荻窪の移転先、それも、この機に、施設再編で荻窪北児童館とゆうキッズを間引き、廃止・追い出しのうえで」という「第二あんさんぶる」と「区の施設再編がらみの移転・交換劇」だと断じている。

   片や「喫緊、最優先施策」の「特養ホーム」の税務署跡地への建設については、何と早くとも6年後の話で、「150床~200床の特養」と「地域密着型ショートステイ」と「訪問医療センター・訪問看護センター」めいたものを謳っているが、これだけの広大な面積が絶対に必要と言うからにはもっと真摯で具体的に詰め切ったプランかと思いきや、ユニット数と「ショートステイ」「訪問・・・」の言葉が独り歩きしても、それ以上の線は何も具体的に詰められていない。そもそも、特養やショートステイに、介護・看護・医療・福祉等の有資格職員や相談員、事務・給食・営繕・庶務・運転職員がどれだけ必要になるか、どんな規模の設備・機器、職員宿泊施設が必要か等々、そんなものもまったく具体的には検討も想定もされていない。むしろ、大規模な用地が必要ということのために、ユニット数も「ショートステイの充実」も「訪問・・・」も挙げられるものは全部あげているとしか思えない。また、「特養」と「訪問看護・訪問医療」「ショートステイ」が同じところになければ「包括ケア」にならないなどというのもインチキな話だ。

    要するに、天沼3丁目複合施設(「特養ホーム・ショートステイ・訪問看護・訪問医療センター」棟プラス「複合施設棟」)も「複合施設棟」」も、実態は空虚、壮大な空虚ということです。

    4定区議会一般質問で吉田施設再編整備担当部長は、「特養と包括地域ケア・バックアップ機能拠点のためには、この税務署と公務員宿舎跡地の両方合わせた広大な土地が絶対に必要」の一点張り繰り返したが、その「特養と包括地域ケア・バックアップ機能拠点」は、「広大な土地の必要性」の理由としてのみ語られるだけで、「具体的な施設設計やどういう仕組みが必要か、どれだけの職員が必要か」等はついに一言も語るところはなかった。

    区は最初から特養について民間活力、民営によると方針を明らかにしている。だから、区は「具体的な施設設計やどういう仕組みが必要か、どれだけの職員が必要か」については入れ物だけ作って、企業の好き勝手にするように丸投げすればいいとでもいうのか。つくるべき施設理念も施設が担うべき区での施設設計・事業設計の具体的イメージ、区の指針めいたものすら明示できるものがなくて、何が「特色ある特養」「何が包括ケア・バックアップ機能」か。

★「特養と複合施設棟の看板で、建設企業のカネ儲けと児童館廃止・施設再編整備」・・・これが田中区政が財産交換にこだわる真の目的!

   すべてを通してハッキリ言えることは、区は、「特養」と「複合施設棟」が「地域包括ケア」として必要だと真剣に死活的に考えて、この財産交換計画に臨んでいるのではない税務署の土地と公務員宿舎の跡地の両方、施設の建設で巨大なカネが動くことになる広大な土地が欲しかった、そのために公務員宿舎・跡地の廃止を国が決めたことを知った時に「特養に持ってこいの広大な土地」と言ってはいても、そこに「喫緊の特養を建てるための国との交渉」に入るのではなく、税務署の建替えが煮詰まるまで待ち続けたのである。

    区の問題意識、区の動機は、特養でも介護・看護・医療でも包括ケアでもなかった区の問題意識、区の動機は、唯一、「広大な土地」「6331平米の土地」だった。

 

    そして、その「広大な土地」を手に入れるために、交換対象として選んだのが、新築同然にも等しい築10年・駅近で「高値」を付けられる「あんさんぶる荻窪」であり、一石二鳥で、あんさんぶる荻窪にある荻窪北児童館をどさくさにまぎれて火事場泥棒的に廃止することによって、田中区長公約であり、区の最大の懸案である「児童館廃止・施設再編整備計画」を一気に推進するいう卑劣でダ―ティな策略ったのである。

 

★「あんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)」廃止の強行、桃井第二小学校の無計画・無責任・子ども犠牲の急改築。何なんだ、これは!

    この卑劣、愚劣、ダーティとしか言いようがない財産交換でひきおこされたのは、あんさんぶる荻窪、そこにある荻窪北児童館の廃止、学童クラブ、小学生放課後居場所事業の追い出し、ゆうキッズの保健所への移転、中高生居場所の廃止だけではなかった。区は、施設再編整備計画で勝手に一方的に児童館全廃を決め、荻窪北児童館の学童クラブ、小学生放課後居場所事業の桃井第二小学校への移転を言っておきながら、最初は空き教室位で済むと思っており、次は改修で済むと軽く考えており、そんなことでは無理となるや、唐突に「桃井第二小学校の改築(建替え)」を区の実行計画を急きょ変更し、突然の建替えを決定した

     ここから、財産交換契約締結日・所有権移転日にどうあがいても、桃井第二小学校建て替え工事完了日が間にあわないことを巡って、また仮設校舎建設中の授業環境や運動場・体育館、校舎建て替え中の桃二学童の教育環境と運動場・体育館・プール棟の問題を巡って、子どもたちが数年間にわたってきわめて不安定な環境と犠牲を蒙ることをどうするのかの際限ない議論が巻き起こってきたのは当然のことだった。その都度、区が出す見解と説明、方針はクルクルと変わり、父母たち、子どもたちを不安と混乱に叩きこんでいるのは周知の通りです。現在、区は改築検討懇談会で新校舎改築の基本方針が日陰問題・騒音問題、善福寺川問題・低湿地問題がありながらもそれを無視して進めています。すべては子どもの犠牲の上に強行されようとしており、PTAはじめ父母からの怒りと危機感が湧き上がっている。

     そして、もう一つ指摘し弾劾せねばならない。この「桃井第二小学校早期改築」問題が、何と、荻窪地区町会連合会(七町会)を「児童館はまるまる桃二に移転する」という区のウソの口約束をもとにした町会長連名「早期改築要望書」提出によって推進され、しかも「あんさんぶる荻窪の財産交換を前提に」この要望書が区によって作成され、区の職員が町会長の自宅に」押しかけ、何らの説明もせず捺印を有無を言わせずとってまわって、提出に至ったという杉並区政はじまって以来の暴挙があったということです。7月17日の説明会で、すべては暴露され、確定した。何よりも、荻窪五丁目町会と南荻窪会が「話が違う以上撤回する」と要望書を撤回した。区が町会をだまし討ちにかけて、桃二建替え決定とあんさんぶる荻窪財産交換への地元の「合意」の傍証にしようとしたことは明らかだった。区は、地元荻窪南口二町会を徹底的に無視し、七町会に分断を持ちこもうと画策し、すべてが明るみに出て、区のもくろみはほとんど挫折しています。地元住民の懸命の辛抱強い闘いがそこまで区を追いつめたのです。

    これら桃二建替えによる子どもの犠牲、町会に対する無視・敵対による地域破壊、そのすべては、「広大な土地」を区が手に入れるためのあんさんぶる荻窪と荻窪税務署・公務員宿舎跡地の財産交換計画によってひきおこされているということです。

★国と区の2014年7・9覚書の破棄、元凶の田中区長ー麻生財務大臣の「財産交換」合意破棄、財産交換計画そのものを白紙撤回せよ!

    もはや多言を要しないと思います。財産交換計画そのものを白紙撤回する以外にいかなる選択肢もありません。
    区に対して、はっきりさせなければならないことは、あらゆる意味で区に逃げ道はないということです。

   ここで特筆して指摘しておかねばならないのは、10月23日に安倍政権が「1億総活躍社会ー新3本の矢」として打ち出した成長戦略第二ステージで、安倍が「3本目の矢」として「介護離職ゼロ」、そのための「特養整備」として「首都圏90カ所の国有地への特養整備、そのための国有地の格安貸し出し」「都市部の特養整備・介護施設増設のための規制緩和として地主が土地と建物(特養)を賃貸で貸し出し」を緊急対策・基本方針として決定したということです。

   これは明かに、民間介護企業の活性化、特養・介護施設事業の全面的開放と建設・不動産関連企業のカネ儲けと大地主のぼろ儲けで「経済再生の起爆剤」にするというのが狙いです。介護職員の不足の元凶となっている民間一般給与水準より月額10万円以上開きがある超低賃金・重労働・過重労働の労働条件の抜本的改善、非正規職方針の撤回を意味するものではないところに明らかなように、今日の入所待機者問題、施設介護の絶対的不足問題を何一つ解消するものではありません。あくまで成長戦略(民間企業のカネ儲け)のために、打ち出されたアベノミクスならではのデマとだまし討ちの緊急対策です。そこに高齢者介護や福祉の観点はゼロです。安倍自身が11月6日の読売国際経済懇話会スピーチで「これは社会政策の問題ではなく成長戦略の問題」と破廉恥にも言ってのけている通りです。(この点については11月11日付及び11月13日付の当通信の記事で全面的に批判していますのでご参照ください。)

http://blog.goo.ne.jp/suginami-no-2/d/20151111

 http://blog.goo.ne.jp/suginami-no-2/d/20151113

   ただ、これは、田中区政にとっては、麻生太郎とタッグを組んで鳴り物入りのトップ交渉で「財産交換」という前例のない手法でこぎつけた全国に先駆けた「国有地の有効活用」にとって大きなダメージになっているということです。政府の新たな緊急対策が仮に実施されれば、杉並区が「あんさんぶる荻窪と税務署・公務員跡地の財産交換」で特養建設費で30億超、複合施設棟建設で30億円、おまけに桃井第二小学校建替えで30億円と、総額90億円以上の税金を使うことになるが、国の国有地格安貸し出しの緊急対策で特養建設となれば、はるかに安値で建てられるということになるという客観的試算値が、一般質問で複数議員から指摘され、それに対して、区の吉田施設再編整備担当部長は、「国からいまだ具体的な方針は達示がない」の1点張りで対応に窮して行き詰っていることをごまかすしかできなかった

   当通信は、安倍政権の「緊急対策」が要介護高齢者、入所待機者、その家族の思いを叶えるものではまったくないこと、国と自治体の公的責任で何が何でも無条件で介護・支援はまっとうしなければならない公立でしか、あり得ないこととして特養増設を断固要求するし、その前提として介護職員の労働条件の保障なしには高齢者の安全も安心もないことを強く指摘する。これは田中区政が「民営特養を特養増設の基本方針とする」と施設再編整備計画に明記していることからも、区の「(民営)特養増設」に反対である。

   だが、安倍政権や財界同様に、企業のカネ儲けが最大の動機である田中区政=杉並区が、区財政について事あるごとに「最小の費用で最大の効果」といいながら、政府が「格安の国有地貸し出しでの特養整備」を緊急対策として決定したと伝えられているときに、政府の緊急対策で想定される額を少なくとも数倍し場合によっては10数倍から20倍する建設費を区民の血税の出費で行うというなら、それは、そのような財産交換計画に対しては、その考え方だけでも、すべての区民・住民が区長罷免のリコールに立つ理由になる―そこまで区は覚悟せねばならないということだけは確かだ。区財政は住民の血税でまかなわれており、区長の財布ではないからである。あらゆる意味で区の財産交換計画は理由が成り立たず、白紙撤回以外にないということです。

   区は、田中区長は、この点についてハッキリさせろ。むろんのこと、私たちは、民間企業のカネ儲けとして、民間介護企業やゼネコン・建設企業、地主が潤うだけで、切実に施設介護や在宅介護を必要とし苦しんでいる高齢者と非正規介護職員を食い物にし、きりすてる施策に対しては、それが国の緊急対策であろうと田中区政の財産交換による民営特養であろうと絶対反対で、介護現場の正規非正規職員と団結し、高齢者と家族とともにたたかうのみである。田中も安倍も狙っているのは同じで、やっていることも同じ大ウソとだまし討ちなのだから。

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あんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)廃止を阻止しよう!

 

安倍政権の「1億総活躍社会―新3本の矢」の「特養増設―緊急政策」は大デマ、田中区政の「特養は喫緊、最優先施策」も同じ、その先兵だ。「特養」掲げた「あんさんぶる交換」強行を絶対許すな!

 児童館廃止を阻止しよう!施設再編整備計画にゼッタイ反対!白紙撤回!

 地域・職場・街頭から来年二月区議会「あんさんぶる廃止・財産交換条例」絶対阻止の大運動起こそう!子どもの居場所まもれ!税務署は荻窪南口に来させない!あらゆる署名運動起こそう!区職場からの声、決起が重要だ。みなさん、一緒に手を携えて、力を合わせて立ち上がろう!

★☆★☆ 情報と参考資料

★桃井第二小学校建替え工事関係で「新校舎配置計画が決定しましたというサブタイトルで『桃井第二小学校改築検討懇談会ニュース』がQ&A集付きで発行されています。近々どこかでと、重要事項の逐条批判を検討しています。桃井第二小学校建替え工事関係は天沼三丁目複合施設棟建築工事関係とともに、区の財産交換計画強行の重要な両輪をなしています。この12月冒頭にも、説明会が予定されているという話が詳細は不明ですが伝わっています。まだ教育委員会のホームページには「お知らせ」は出ていません。天沼三丁目複合施設棟の場合と同じで「まちづくり条例に基づく事前周知」としての近隣説明会、「紛争予防条例に基づく建築計画」近隣説明会が、実施計画の説明会と一体で強行されるとみて間違いありません。引き続き、粘り強く真っ当な説明責任の追及をやっていきましょう。

★これと関連して、小学校の再編整備について、区は同時並行でメチャクチャなことをやっています。時間がある方、関心ある方は参照ください。以下は区の教育委員会の公式ホームペ時から抜粋です。

 最新のお知らせ

 第8回杉並区立桃井第二小学校校舎改築検討懇談会を開催しました。 (2015年11月27日) 

高円寺地域における新しい学校づくり懇談会(第15回)を開催します。 (2015年11月24日) 

第4回杉並区立杉並第一小学校改築・複合化検討懇談会を開催します。 (2015年11月11日)

 

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