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干し栗

2007-11-23 17:01:58 | Weblog

 先日知り合いから栗を少々頂きました。
私の手指は、”ヘバーデン”と言って第1関節が腫れて痛む病を持っているので、
むくのが苦手です。置いておくのも虫がついて傷むしと思い、茹でて干し栗にしました。
 
 干し栗には、戦争中の思い出があります。
父方の田舎に疎開していた時、祖母が秋に実った栗を茹でて干し栗にして、冬のおやつにしてくれました。硬い栗の皮を歯で割って、渋皮がついたまま食べます。かなり硬いですが、噛んでいるうちに甘い味が出てきて、何とも言えないほど美味しいおやつでした。
 あの当時は食糧難で、都会は勿論、田舎と言えどもおやつまでは中々大変だったのだと思います。
サツマイモを干した乾燥芋や、ふかしたジャガイモや、サトイモを火鉢の網の上で焼いて、お味噌やお醤油をつけて食べたりもしました。春になると、山に出かけてイタドリや甘茶を採ってたべました。
今考えると何と必死に生きて来たのかと思います。あの当時の祖母や伯母たちは、 子供を生み育て、昼間は畑を耕し、桶を担いで川に水汲みに行き、只一生懸命働いて、旅行に行くのでもなく、芝居や映画を見に行くでもなく、夜は繕いものをし、時には石臼をまわして大豆から黄な粉を作ったり、雨の日は藁ぞうりを作ったりと、働きづめの一生だったのです。それが生きがいだったのでしょうか。そう思うと今の自分が申し訳なく思います。
 
 干し栗が出来上がったら、祖母達に感謝しながら、その味を思い出し、噛み締めて頂こうと思っています。

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