ベスとの別れ

　今朝来ていたのです。
すごい涎と、泡のようなものが口の下についていました。
御飯をあげても口を開けられないので食べられないのです。
捕獲して獣医さんに見て頂くしかないと思い、洗濯用の大きな網で生け捕ろうとしたのですが、一度入った網から逃げてしまいました。
私のへバーデンで痛んだ指では、急いで網の口を閉める力がなかったのです。
　これが運命の分かれ目だったのでしょう。今こうして書いていても涙が溢れてとまりません。ごめんなさいベス！　私がもう少し若かったらあなたを助けてあげられたでしょうに！　おとといは三回もやって来て御飯をかなり食べたから、あれが最後の食事だったのね。御飯を食べられないあなたは、このままじっとあの小道の先のどこかで苦しみながら去って行くのだと思うと、本当に可哀そうで、助けてあげられなかった自分が申し訳なかった気持ちで一杯です。
　ベスごめんなさい！　ごめんなさいベス！
　神様！　どうかベスが安らかに天国に召されますように！


元気だった頃のベス