ベス

昨日は水泳の日で、最近はチビが気になって早く帰っていましたが、久しぶりにゆっくり食事をして帰ってきました。
ああ！何と言うこと！ベスの巣箱が無残にも粉々に壊されていました。おっさんだ！
いや！怒鳴って怒ったこと！猫なんか寝かすな！餌なんてやるな！
いつものことです。昔から気に食わない事があると、よく怒鳴られましたが、特に最近はその頻度が凄いです。ですから私はいつもおっさんの顔色を見ながら生きています。
自分でもよく我慢するなあと感心してしまいます。
まあ韓流ドラマと旅行がはけ口かな？
宇宙に比べたら人間の一生なんて短いもの。
もうすぐ終わりが来るでしょうし、これも私の運命。
今更どうにもならないし、我慢するしかないもの。

ベスは可哀そうによっぽどこっぴどく何かされたのか、そっと名前を呼んでも出てきませんでした。この寒い日に可哀そうに、心が締め付けられるほど心配していました。
こう言う事を予期して日ごろからハッポウスチロールの箱の予備を用意してあります。
新しい箱にいつも敷いている毛布を置いて、ホカロンも入れておっさんに気づかれないように、台所の下奥深く見えないように置いておきました。
夜遅くにピッピの散歩に出たら、雨の中ニャーゴと鳴くベスの悲しげな声を聞きました。
よく見ると前の家の車の下にいます。早速カリカリをあげ、表の門扉を開けてこっちへお出でと声をかけました。でもただ鳴くだけで来ようとしません。
門の扉を少し開けてそのまま家に入りました。
台所の下は表門から入ったほうが近いのです。

今朝、やはりベスは来ていませんでした。
この寒さでは老いたベスにはきついでしょう。
昨日置いたベスの巣箱の様子を見ようと傍まで行くと、なんとベスが伸びをしながら、箱の中から出てきました。
よかった！ベスもいくら臆病でも伊達に歳とってはいないわね！
よくやった！よかった！ベスごめんね！