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野良猫ベスちゃん

2007-07-31 20:24:48 | Weblog


 ベスはもう20年近く我が家とお隣へご飯をもらいに来ています。

 ベスのお母さんのモモちゃんが最初我が家にやって来ました。近所のお蕎麦屋さんの裏で子猫を4匹生んだそうです。モモが来た時は息子のアレックスとグレース(女みたいにおとなしかったのでこの名を付けた)だけを連れてやって来ました。我が家にきた時は息子達はもうかなり大きくなっていましたが、暫く私が庭に作った猫小屋で一緒に暮らしていました。このモモちゃんを生け捕りにして不妊手術をしてもらいました。この時は本当に捕まえるのが大変でした。2~3ヶ月たってモモちゃんは何処かへ行ってしまい、息子たちだけが居続けました。
 今思い出しても可愛いなと思うのですが、このアレックスは本当に可愛かったです。私が庭の草取りをしていると、じっと隣に座って見ていたり、もう天国に行ってしまった愛犬プーとの散歩について来たりと色々な思い出があります。主人が猫嫌いでなければ、きっと家猫にしていたと思います。アレックスは何処で事故に遭ったかはわかりませんが、多分車に接触したのでしょう。ある日私が出先から帰って来ると、外に置いてある猫小屋の中から顔を出して、か細い声で鳴きました。よく見ると顔の辺りに血がついています。「どうしたの?」私は急いで獣医さんに連れて行きました。腰の骨がぐしゃぐしゃになっていたそうです。よく頑張って小屋に帰って来たねと涙が出ました。手術をしてやっと何とか命は助かりましたが、
右の後ろ足がひっくり返ったままで、足をつけて歩けません。野良には無理と言われ、猫嫌いの主人を説得も出来ず、本当にどうしたものか悩みました。あちこちと預けたり、もらって下さる方を探しましたが駄目。ついに院長が自分の病院に置いてあげようと言って下さり、どんなに嬉しかったことか! 時々会いに行ってやりましたが、病院の看護婦さん達にとても可愛がられ、8年程で天国に召されました。アレックスが危ないと言われ、面会に行った時はもうかなり弱っていて、私の目を見ながら荒い呼吸をしていました。翌日に昇天しましたが、遺体を引き取りに行くと、看護婦さんや獣医さん達が、目を真っ赤に泣き腫らして悲しんで下さいました。アレックスは本当に幸せだったと思います。本当に可愛い猫でした。
 
 グレースは、私が夏の初めに蚤の薬を首にたらした時に、びっくりして、それ以来、来ませんでした。
 
 ベスは子供を生んでから、子供を引き連れてやって来ました。4匹いました。
何とか子供を生け捕って、飼える人を探そうと頑張りましたが、駄目でした。
2匹は車に轢かれ亡くなり、1匹はどこに行ったのか行方知れず、残りの1匹は雄でしたので去勢して、ぼくちゃんと呼んで可愛がっていたのですが、何処かにいってしまいました。ベスは避妊手術をしてやり、可愛がっているのですが、餌は私の手の上から食べるのに、決して体は手で触れさせません。でも毎朝夕、勝手口に来て、ご飯を待っています。2~3日ベスの姿が見えないと、とても心配です。予防注射もしてやりたい、健康診断もしてやりたい、と思うのですが、臆病だからこそ長生きしているのだから、今さら生け捕っても恐怖心をあおるだけだと思い、そのままにしています。